三霊泉五名泉投票 S5.6.3

少しずつ90年前の日付に追いついていますが、始めたばかりの私のnoteの記事一覧が同じタイトルで埋め尽くされています…見に来ていただいた方にとってはなんじゃこりゃですね汗

わずか40日ほどの出来事ですが、あっという間に北海道じゅうが温泉で熱狂した時代があったことが伝われば嬉しいです。そのきっかけはこちら。

なお、元の記事に順位と前日からの動きを加筆しています。

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昭和5年6月3日

及川温泉の躍進にいよいよ熱を加ふ

怠りない各地の画策

三霊泉五名泉の投票は発表以来各方面から続々としてその数を増しつつあるが今のところ依然として子宝湯が第一位を保ち第八位にあった及川温泉は躍進して第二位を占め また昆布温泉は500票を一時に投じついに第四位に進んだ 各地において画策中の戦闘準備より推してさらに意外な方面からも進出するものとみられ日を追ふてその投票熱を加えられてきた

三霊泉五名泉投票

6月2日正午まで到着の分

 1位(→0)  1579 登別  子宝温泉
 2位(↑6)  1136 留寿都 及川温泉
 3位(↓1)  1106 音更  雨宮温泉
 4位(↑1)   671 昆布  昆布温泉
 5位(↓2)   310 銭亀沢 根崎温泉
 6位(↓2)   244 鴛泊  利尻鉱泉
 7位(↓1)   160 小樽  山谷温泉
 8位(↓1)   146 大沼  大沼温泉
 9位( 初)   134 上富良野 吹上温泉
10位(↑27)  101 豊富  豊富温泉
11位( 初)    90 湯別  湯別温泉
12位( 初)    42 岩内  堀株温泉
13位(↓3)    31 二股  二股温泉
14位(↓5)    24 羅臼  羅臼温泉
   (↑18)   24 一已  柏温泉
16位(↓6)    19 幾春別 神泉館
17位(↓5)    18 弟子屈 川湯温泉
   (↑7)    18 倶知安 二世古温泉
19位(↓6)    16 壮瞥  辨慶温泉
   (↓6)    16 昆布  紅葉谷温泉
   (→0)    16 鹿部  鹿部温泉
22位(↑2)    16 上湧別 冨美温泉
23位(↑11)   14 倶知安 山田温泉
   ( 初)    14 上士幌 糠平温泉
25位(↓10)   12 岩見沢 玉泉館
   (↓10)   12 美谷  歌棄温泉
27位(↓10)   10 登別  登別温泉
   (↓10)   10 下生田原 生野温泉
   ( 初)    10 落部  銀婚湯温泉
30位(↓11)    8 和寒  塩狩温泉
   (↓11)    8 千歳  丸駒温泉
   ( 初)     8 岩尾別 岩尾別温泉
33位(↓11)    7 早来  鶴の鉱泉
   (↓11)    7 江差  五厘沢温泉
35位(↓9)     4 定山渓 定山渓温泉
   (↓9)     4 武華  温根湯温泉
   (↓9)     4 湯ノ川 湯ノ川温泉
   (↓9)     4 幌別  カルルス温泉
   (↓9)     4 山越  山越温泉
   (↓9)     4 洞爺  床丹温泉
41位(↓9)     3 熊石  見市温泉
42位(↓9)     2 厚沢部 鷲温泉
   (↓9)     2 札幌  札幌温泉
44位( 初)     1 富良野 松壽園冷泉

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記事の通り及川温泉が台頭しただけでなく、昨日まで1票だった豊富温泉も一気に順位を上げています。昨日まで得票なしだった吹上温泉(この頃は旅館があった)が初登場で豊富温泉の1つ上に。
私もお世話になった糠平温泉もやっと初登場。
組織票の動きが見られるようになり、票の動きがどんどん活発化していきそうな気配です。明日以降が楽しみですね。

ちなみに…この日の温泉記事の隙間に入るように、小さなラジオ欄がありました。ラジオの全国放送が始まったのは昭和3年(1928年)で、この記事の2年前。テレビの放送開始は昭和14年(1939年)5月なので、当然テレビ欄はありません。新聞は情報の中心だったんですね。

※この投票は90年前に終了しています!

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温泉なんでも屋さん 髙野 紀康
温泉経営者だった経験を生かし、北海道の温泉をさらに盛り上げる活動をしていきたいと思っています。サポートしていただけたら嬉しいです!