三霊泉五名泉投票 S5.5.31
昨日から始まりました昭和5年の温泉投票を追いかけるシリーズ。
どんな企画だったのかは前の記事をご覧ください。
最初の途中経過が掲載されたのは5月31日でした。
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昭和5年5月31日
大人気に迎えられてきょうから発表
本道の霊泉、名泉は何処?
温泉に恵まれた北海道、洞爺、支笏、阿寒、屈斜路の湖畔、岩雄登、十勝岳、駒ケ岳付近、その他ほとんど道内いたるところに湧出するといってもいいくらいの温泉国わが北海道の数えつくせぬ温泉、冷泉中にはまだあまりに知られていない霊泉、名泉もあることと思われる、それらの霊泉名泉を広く投票に募り天下に伝え本道の誇りとしたいという本社の計画は発表と同時に異常の共鳴を得 数日にして投票殺到、いよいよ今日から日々の投票の動きを毎日の紙上に掲ぐる事とした
三霊泉五名泉投票
30日正午まで到着の分
1位 1379 登別 子宝湯
2位 548 音更 雨宮温泉
3位 244 鴛泊 利尻冷鉱泉
4位 81 昆布 昆布温泉
5位 59 大沼 大沼温泉
6位 45 留寿都 及川ラヂウム温泉
7位 24 羅臼 羅臼温泉
8位 10 登別 登別温泉
9位 8 千歳 丸駒温泉
10位 6 上湧別 冨美温泉
11位 4 弟子屈 川湯温泉
4 定山渓 定山渓
4 武華 温根湯
4 湯ノ川 湯ノ川温泉
15位 3 美谷村 歌棄温泉
3 幾春別 白石温泉
17位 2 札幌 札幌温泉
18位 2 銭亀沢 根崎温泉
2 一已 柏温泉
2 倶知安 山田温泉
21位 1 手塩 豊富温泉
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頭の数字は得票数です。投票殺到という割には少ないと思っておられる方は、この後驚くことになるかも。それにしても、かなりの数の温泉がいまだに残っていますね。
今はなき利尻島の利尻冷鉱泉(上遠野温泉旅館のことと思われる)ですが、実はこの投票では終始かなり健闘しています。それなのに「利尻富士温泉が島で最初の温泉」ということになっていて、この温泉については公式に全く触れられることがないのが不思議です。何か理由があるのでせうか。
登別温泉が2つに分かれてエントリーされていますが、この日の記事の終わりに「その土地を統括する温泉地名で投票するのが基本だけど、その中でも特にここは推したい!って場合は別でいいよ」という注意書きがあります。
(登別の「子宝湯」は現在でも源泉名として残っています)
さあ、明日の得票数はどうなっているでしょうか?
※この投票は90年前に終了しています!