サイエンスツアー in Beppu
獨協高校のサイエンスツアーで明礬~塚原のガイドをしました。
案内役は、別府温泉地球博物館の館長 由佐悠紀(京都大学名誉教授)と副館長 竹村恵二(京都大学名誉教授)
羽田から空路到着したのはサイエンス大好きな高校生13名と引率の先生、まずは、明礬湯の里 湯の花小屋で江戸時代からつづく天然の化学工場を見学、温泉の蒸気と青粘土でエネルギーを使わず明礬を生成するゼロ・エミッション・システムを学ぶ。
江戸幕府の八代将軍吉宗の時代から続く明礬製造の歴史と脇屋家の活動について16代当主から説明を受ける。
続いて、別府湾を一望する十文字原展望台に移動、別府温泉を生んだ200万年の地球の営みを感じる。
見学の最後は、別府温泉の源である、塚原温泉(火口乃泉)へ、伽藍岳の火口を眺めながら温泉が誕生するメカニズムの説明を受ける。
火口見学を終え、実技コーナー
強酸性の塚原温泉、酸性・含鉄(Ⅱ、Ⅲ)―アルミニウムー硫酸塩泉
pH1.5 日本三大酸性泉で透明緑色の等張性温泉
酸性の血の池地獄、ナトリウム-塩化物泉
pH2.8 特有の色と酸化鉄の金気臭(鉄サビの香り)
中性のひめやまの湯,ナトリュウム-塩化物・硫酸塩泉
pH7.5 保湿、保温感があり、つるつるとした浴感
アルカリ性の豊山荘 単純硫黄泉
pH9.1 硫黄の香りと、”美人の湯”と言われる肌感覚
の温泉を手湯で感触を確かめ、香りを嗅いだ後に、pH測定をして確認、
別府でのサイエンスツアーを修了しました。
次世代を担う科学者の誕生を楽しみにしています。
別府温泉地球博物館では小・中学校向けの出前講座やSSH(スーパサイエンスハイスクール)研修などにも対応しています。
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