e-温泉マイスター「ガレリア御堂原」
e-温泉マイスター講座の終了レポート「あなたの勤務する旅館・ホテルの温泉分析書を見て、源泉名・泉質名およびPRポイントをPRして下さい。」から
e-温泉マイスター 柴田 一輝
私の勤務するホテルは、鶴見岳の麓付近にあるGALLERIA MIDOBARU(ガレリア御堂原)である。関屋リゾートが運営しており、アートと共に別府に暮らすかのようなライフスタイルホテルである。当ホテルが使用する源泉は掘削自噴の「蔵人温泉」であり、泉質は「単純硫黄温泉(硫化水素型)」である。卵が腐ったような、硫黄泉特有の臭いがするのが特徴である。当ホテルは、別府八湯の一つである堀田温泉地域に属しており、硫黄泉を各客室の半露天風呂で源泉かけ流しで堪能することができる。
各部屋の湯口の泉温は45℃前後あり、熱めに調整すれば、心臓の働きが促進され、血圧の上昇や筋肉収縮により発汗が促進され、血液循環が活発になることで不要な老廃物を排出し、体の隅々に栄養が行き届く効果が期待できる。浴槽は、スイートルームを除き無垢の大きな一枚岩をくりぬいたものであり、遠赤外線の効果で身体を芯から温めてくれるものである。pH値は5.7であり、弱酸性の温泉であるため、ピーリング効果や殺菌効果によりお肌がつるつるになることが見込める。
分類上は療養泉に分類されるため、硫黄泉のお湯につかることで、アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿賞、末梢循環障害に効能が見込まれる。その他に、一般適応症として関節リウマチや変形性関節症、腰痛、神経痛、打撲、捻挫、軽症高血圧、糖尿病などへの効能が見込まれ、冷え性やストレスによる睡眠障害・うつ状態などの改善、筋肉のこわばり、疲労回復なども見込まれる。硫化水素型の場合、高血圧症・動脈硬化への改善も上げられる。硫黄泉の禁忌症として、肌が刺激されるため、皮膚または粘膜の過敏な人や高齢者の皮膚乾燥症には入浴に際し注意が必要である。
当ホテルでは、お客様にお部屋をご案内する際に、温泉の泉質や特徴を伝えたうえで、お客様が適切な温度で入浴できるよう、加水の方法を説明することを心掛け、お客様が快適に入浴でき、温泉の効果を存分に楽しんでもらえるように努めています。
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