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e-温泉マイスター「塚原温泉火口乃泉」

e-温泉マイスター講座の終了レポート「あなたの勤務する旅館・ホテルの温泉分析書を見て、源泉名・泉質名およびPRポイントをPRして下さい。」から

                   e-温泉マイスター 菅野静

泉質名:
・源泉:酸性・含硫黄・鉄(Ⅱ-Ⅲ)-アルミニウム-硫酸塩泉(硫化水素型)
・浴槽流入口:酸性・含鉄(Ⅱ-Ⅲ)-アルミニウム-硫酸塩泉

PRポイント:
溶存物質2,411mgの源泉は、自然湧出自噴の珍しい温泉でもあり、レモンより酸性度の高いpH2.0の強酸性温泉でもある。その溶存物質の中には、硫黄、鉄、アルミニウム、硫酸塩泉と多くの成分が含まれ、またその成分・pH度も別府温泉郷の中でも珍しい。
そして浴槽流入口では、溶存物質3,582mgとなっており、硫黄が温泉分析表上からは名前としては消えてしまうが、温泉に入ればふんわりと硫黄(硫化水素)の香りがするのがわかるだろう。

100mg超えていたら美肌効果が高いと言われているメタケイ酸も400mg近く含まれており、酸性の湯に独特のきしみが感じられないのは、このメタケイ酸のおかげなのだろうか。またその強酸性温泉は、殺菌力が強く、皮膚病に効果が期待されると言われている。確かにこの湯に1日数回浸かることを数日繰り返すと、手足の皮が剥けてきたのだから、ピーリング効果が期待できる。

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「火口乃泉」の名の通り、別府の温泉の源である伽藍岳の火口すぐそばにある泉で、まさに大地から染み出してきた生まれたてでミネラル豊富な温泉である。
数百万年・数千万年前のマグマから発生したガスとおよそ五十年前の天水が混じり合い、百万年前の化石を含む断層を通じ、私たちが享受できる温泉となるが、その長い歴史をかけた水の巡り・水の恵みには感激を覚える。勝手に湧き出している温泉なのではなく、そうした巡る自然の偶然の中で、たまたま、そしてやっとこさ、生まれてきた赤ちゃんのような存在でもあり、そして入ればたちまち、それは羊水のようで、母のようでもあるのだ。

温泉分析書
「大分県温泉調査報告温泉分析書 第66号(平成27年7月)」より
https://www.pref.oita.jp/uploaded/attachment/1008955.pdf」

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