e-温泉マイスター 九日天温泉
e-温泉マイスター講座の終了レポート「あなたの勤務する旅館・ホテルの温泉分析書を見て、源泉名・泉質名およびPRポイントをPRして下さい。」から
e-温泉マイスター 渡辺花
私の最寄温泉は、「上田の湯 九日天温泉」である。泉質名は、炭酸水素塩泉。
炭酸水素塩泉の前に、ナトリウムーマグネシウムーカルシウムの記載があるが、これはミリバル(mval)%が20以上の成分が、左から多い順に並んでいる。実際に分析表を見ると、ナトリウムイオン:40.23ミリバル%・マグネシウムイオン:26.97ミリバル%・カルシウムイオン:26.69ミリバル%と多い順に並んでいる。
炭酸水素塩泉の適応症としては、切り傷、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症等があげられる。分析表をみると、メタケイ酸も227.0mgあり、肌の保湿力も期待できる。
肌の乾燥が気になる私に相応しい泉質である。また、弱アルカリ性で、若干ツルツル感はあるがそこまでとろっとした感覚はないので、毎日入る温泉としても癖が無く入りやすい。
温度は、泉温は、51.2℃あり加水して入るが、地元の人は温度が高い方が好きらしい。張り紙にも「適温は、41~42℃」というあまり温度を上げすぎないように注意する文言が書いてある。温度は熱くて入れないわけではないが、基本的に夜に温泉に入り、副交感神経を刺激し、入浴後リラックス状態に持っていきたい私には温度をもう少し下げることができればもっと好きな温泉になるのにというのが正直なところである。共同温泉のお湯の温度は、一緒に入る方々の好みも考慮しなければならない。それが、コミュニケーションのきっかけにもなる。毎日のように通ってみて、地元の方との交流も深めて、通いやすい温泉にしていきたい。
源泉名である「九日天温泉」の名前の由来は、どこから来たのか。2008年11月21日 (金)付の「今日新聞懐かしの別府ものがたり」によると、町の発足50周年を祝い当時の自治会長のもと、文化部長として東武雄氏が平成元年に執筆し発行された「上田の湯50年のあゆみ」には「供日天(日天におそなえし礼拝する)が『なまって』九日天となったのではなかろうか?」と推測している。
「太陽にお供えし礼拝する」という名前から、もしかしたら太陽の登る朝に熱い九日天温泉に入り、交感神経を刺激し、1日をしゃきっと始める方が良いのかもしれない。時間をかけてこの最寄り温泉の自分のお気に入りの入り方を見つけたい。
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