オンネトー温泉について
今日からは、自己紹介にも書いている「好きな温泉」についてお話ししていきたいと思います。
好きな温泉、ナンバー1はオンネトー温泉
学生時代から若かりし頃、北海道出張が多かった時期によく行った道東・阿寒湖近くにあるオンネトー温泉。ここが我が人生ナンバー1、一番大好きな温泉としていつもご紹介している温泉です。
オンネトーは、北海道足寄郡足寄町東部・阿寒摩周国立公園内にある湖で、名前はアイヌ語で「年老いた沼」あるいは「大きな沼」の意味を持っています。近くには、以前、無料の露天風呂があった地元の人々には有名な「オンネトー(湯)の滝」も存在し、活火山である雌阿寒岳と阿寒富士の西麓のアカエゾマツ林内に位置、雌阿寒岳由来の温泉水(水温43度)が湧き出ています。
このオンネトー温泉の最大の魅力は浴槽の足元から源泉が湧き出していることです。
温泉は湧き出して時間が経つと酸化して、アンチエイジング作用のある還元力が低下するし、溶解していたイオン成分が変化してしまって効き目が無くなってしまいます。ですので、湧き出してから時間が経たないうちに入浴するのが理想ですが、なかなかそんな温泉は少ない…。その点でオンネトー温泉のような足元湧出泉は理想的といえます。
でも、オンネトー温泉は成分が効きすぎて死人が出てしまってなんと、閉鎖されてしまいました!
温泉なら、はいりながらなら死んでもいいのに…。と個人的には思いますが、温泉療法医としては大問題です。
オンネトー温泉で死者が出たのは硫化水素中毒が原因と思われます。硫化水素はミトコンドリアを阻害するので細胞が呼吸出来なくなって死に至るということなのですが、微量ならミトコンドリアの呼吸を抑えるため、活性酸素の発生が減って、アンチエイジング、つまり、寿命が延びることになる。
温泉ファンにはお馴染みのあの臭いがする硫化水素が含有されていることは何も悪いことだけではないのです。
新しい良い温泉は色が透明
オンネトー温泉も湧き出したばかりだとエメラルドグリーンのような透明ですが、閉鎖してしまった、私の大好きな温泉宿・景福の隣の露天風呂は時間経って真っ白なのです。真っ白や褐色・金色の色の濃い温泉を有り難がる素人さんは多いと思いますが、新鮮な良い温泉は、色付いていても透明がモノホンです。
あと、新しい良い温泉は肌触りが軽い。元は同じお湯なのにオンネトー温泉・景福は肌触りが全く違うことが分かると思います。阿寒湖鶴賀、長野の滝之湯など、源泉掛け流し浴槽と循環濾過浴槽のどちらもある温泉だと入り比べることができて実感できると思います。
以上、私の大好きな温泉、オンネトー温泉のご紹介でした。
マニアックでしたでしょうか?温泉ファンの方々はご存知の方も多いかと思います。
これからも、温泉療法医としての目線で様々な温泉をご紹介していきたいと思いますので、また、お立ち寄りください。
本日はご訪問・ご拝読頂き、誠にありがとうございました。
今後とも、よろしくお願い致します。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?