継業リニューアル!大阪•住吉区「辰巳温泉」
大阪市住吉区にある老舗銭湯「辰巳温泉」さんが、約2ヶ月半の工事期間を経て、7月16日にリニューアルオープン!
東京と神戸の銭湯を継業•経営しているニコニコ温泉株式会社さんが継業しました。
大阪銭湯に新しいエッセンスが流れ込んでくる!
2ヶ月半、胸を高鳴らせてリニューアルオープンを心待ちにしていました。
先日、早速お伺いしたので、今回はその感想を書いてみます。
以前は施工がナニワ工務店だとすぐに判る外観でしたが、電光看板がオリジナルデザインのイラストに代わり、子どもも喜びそうな印象になっていました。
それに反して暖簾は白地に黒字で屋号がプリントされているだけのシンプルなデザインで、うまくバランスをとっています。
①ロビーがすごい…。
お客さんから見て一番分かる変化はロビーだと思います。
訪問時、ロビーでくつろいでいるお客さんがたくさんいらっしゃったので写真は割愛しますが、「本棚公園」と称されたベンチも兼ねている巨大な本棚に7000冊の漫画があります。
スーパー銭湯でもこんなにたくさんの漫画が置いてあるところ、なかなかないかもしれません。
普通の町銭湯の面積でこれは凄いんじゃないでしょうか?
私はお風呂上がったら早く退店したい派なので、漫画が読めることには興味はないのですが、好きな人には堪らないと思います。
漫画と棚の埃払うの毎日大変だろうな…とか、つい掃除のことを考えてしまいました。嫌ですね(笑)。
②料金支払〜脱衣場
入浴料490円、サウナ料金100円は以前と変わらずです。
下足場にある券売機でチケットを購入して、フロントのスタッフさんにお渡しするシステムです。
料金を確認するのを忘れてしまいましたが、有料レンタルのバスタオルと小タオルもあります。
シャンプー、コンディショナー、ボディーソープは無料の備付があるので、タオルを借りれば手ぶらでOKです。
ドライヤーと化粧水も無料です。
ありがたいっ!
脱衣場は以前よりスッキリしたかもしれません。
軟水が飲める給水器はなくなっていました。
入浴中に水分補給がしたい方は自販機で買うか、要持参です。
③浴室
見てください!
入ってすぐの湯鉢の愛らしさが堪らないでしょう?
これを見るためにだけ来たいぐらいに好きな湯鉢です。
残っていて良かった…。
リニューアル後に変わった主なポイントはサウナ、休憩椅子の設置、ポリの子ども風呂の設置でしょうか。
浴槽のラインナップやレトロなナニワ工務店デザインはそのまま活かされていました。
浴室内外のPOPのキャラクターやデザインが統一されているのが良いですね。
水風呂を「泉」と表現しているのが面白かったです。
④瞑想サウナ
先代様のときからスペックが高かった辰巳温泉さんのボナサウナは「くらやみ瞑想サウナ」にバージョンアップ!
室内の照明とテレビを廃止して、白樺の木とヴィヒタを設置して、暗闇の中に良い香りが漂うサウナに変化していました。
窓の外にある露天風呂の暖色照明を間接照明として利用しているのがとても良いです!
94℃を下回るタイミングでストーブが動き出すみたいで、1セット目の泉(水風呂)からサウナ室に戻ると100℃に達していました。
力強い熱さも健在で、よく発汗できる良いサウナです。
以前は確か、サウナ料金に含まれる貸バスタオルを巻いてサウナに入る方式でしたが、サウナ室の近くに用意されているマット(ビート板)を敷いて座る方式に変わりました。
(サウナ料金支払済の証として番号札付きカールバンドを手首にはめます。)
⑤その他
脱衣場の給水器はなくなりましたが、ロビーではデトックスウォーターを用意してくださっています(無料)。
入浴前後の水分補給ができてありがたいですね。
男性の脱衣場ロッカーは100円が必要なタイプのようです。
女性のロッカーは不要でした。
営業時間は現在14:00-21:30(入店は21:00まで)なのですが、体制が整い次第14:00-翌日12:00までの22時間オールナイト営業を予定しているそうです。
私の大好きな年代のナニワ工務店デザインと、若くて新しいデザインが共生しているのは感動的でした。
こんな風にその時代に合う要素を加えながら、これから先の時代も銭湯が残り続けていけたらいいですね。
辰巳温泉さん、とても素敵な今昔ミックス銭湯として生まれ変わっていますので、皆さま是非行ってみてください。
löyly girl(ロウリュガール)
「湯快な毎日」がモットー。
銭湯で毎日温浴をするようになってから身体の様々な悩みが寛解し、銭湯を後世に残す重要性に気づく。温浴の素晴らしさを伝えていくために銭湯で働いています。ゆとなみ社(みやの湯・門真市)勤務。
https://twitter.com/loylyg
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