のろいの館
漫画家の梅図かずおさんがお亡くなりになりました
ギャグ漫画のまことちゃんとは裏腹に数々の恐怖漫画を残しています
その中で『のろいの館』という漫画があります
その中に出てくる『タマミ』という成長が赤ん坊のまま止まった少女
『タマミ』には美しい妹がいて、その妹に猛烈な嫉妬心を燃やし様々な嫌がらせをします
最終的に『タマミ』は死んでしまうという悲しいラストなのですが...
この『タマミ』
幼少期の私にそっくりなんです(絵がね)
虚弱体質の塊で生まれ、痩せ細り、目は窪み、いつも血色が悪く、痩せすぎで笑うと子供のくせにほうれい線ができる...
本屋でこの漫画を立ち読みした時に「あ、この子、自分と顔が似てる...」そう瞬間的に思ったほど
こりゃまずい
学校で、あいつ「タマミ」に似てるぞ!なんて噂が立ったら厄介だ、そんな心配を真剣にしていました
そもそも根が暗く、目立たない存在で友達もほぼゼロの私に、ネタを仕込んでもクラスに需要は無い
居るんだか、居ないんだか、分からないようにする事で、パーソナルスペースを確保し、日々をやっつけていたつまらない幼少期
もう、私も半世紀生きて、おおよその先々も予測できる人生になりました
良かったな、と思う事は結婚に失敗してしまったけども、二人の子供達も社会人として独立し、若くして孫を抱けたことです
過去を恨んだ事は多々ありますが、そこからは何も生まれないということです
何も無理に「許す」こともないと思います
ならば事実として「受け止める」しかありません