1つの仕事を1日30分だけやる、それだけやる 「30分仕事術」(滝川徹著)
私は、集中が続かない。
一人で仕事をすることが多いので、作業をしていても、つい、スマホを見たりして、他のことを始めたりして、集中が続かない。
最近は、もともとない集中力が、大量の情報があふれる社会でさらに減退しているような気さえする。
今の世の中、一生かけてやりきれないくらいの大量の情報と娯楽がある。そうするとこっちの方がいいんじゃないか、いやあっちの方がもっといいんじゃないかと目移りしてしまう。
そしてその目移りが、初心者、いや入門者向けの浅瀬をひたすらさまよい続ける原因のような気がして、何も深まっていかないような絶望を感じてしまう。
目移りは、仕事の効率も下げる。仕事作業を開始して、違うものに目移りしてしまうと、仕事作業は中断される。もっとひどいのは、目移りした後、またさらに違うものに目移りし、結局、最初に何をやっていたのか分からなくなり、それを思い出すことからやり直さなくてはいけなくなるときである。
言うまでもなくひどい非効率であり、結局なかなか終わらない羽目になる。
こんな悩みは私だけではないと思う(と信じたい)。
というわけで、前回同様、時間術系の本を結構読んでは挫折を繰り返していた自分に嫌気がさして、かといって読まなくなったところで、作業が効率化するわけでもないから、やっぱり、また別のそういう系の本をまた読むことをひたすら繰り返す今日この頃、最近読んだ「集中できない」問題に役に立つかもしれない本をご紹介。
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30分仕事術というこの本のコンセプトは、「一日に、一つの仕事を30分だけやる」というもの。
これは、①一日にその仕事は30分だけしかやらない
②その30分はその仕事以外はやってはいけない
というルールを自分に課すものである。
もっというと「この仕事はしなくてもいい。でも30分はこの仕事以外してはいけない」というかたちで、その仕事や作業に「それなりの時間をかける」ということである。
いわゆるポモドーロテクニックと似ているが、それと違うのは「その仕事は、一日30分しかやらない」ということ、2回目の30分は明日以降になる。ポモドーロよりさらに制約や縛りをあえてかけるというのがミソのようである。
一見、非効率であるが、やろうとすると結構きつい。
30分で終わらない仕事を30分でやろうとするから、きつい。30分で終わらない仕事もそこで終わらせて、明日もまた30分で終わらせようとしなければならない。
これをやると学校のテストみたいな感じになり、強制的に自分を集中させることになるが、成功すれば、あ、30分の割に結構進んだ!となる(そしてだいたいもっと早くやっておけばよかったとなる)。
失敗するのは、学校のテストが難しすぎてわからなくて、あきらめて、問題文の端っこに落書きを始めて30分が終わってしまうようなパターンである(これは②のルールに違反していることになる)。
ということで、実は理にかなったルールテクニックといえるかも。
今日一日を最高の一日にするために、今日はその仕事に30分だけ集中して、早い段階で消化して、いつか余裕のある一日を過ごせたらいいなと思った、そんな感じです。
というわけで、「今日一日を最高の一日に」