見逃してない?PHRアプリにおけるUIの重要性
こんにちは、Arteryex CMOの小野澤です。今回はアプリのUI/UXについて解説して行こうと思います。
近年、個人の健康管理を支援するPHRアプリの利用が急速に広まっています。しかし、せっかく優れた機能を搭載していても、UI/UXが不十分だと、ユーザーはストレスを感じたり、情報を見逃したりしてしまいます。
かくいうパシャっとカルテもめちゃめちゃ遭遇した問題です。
と、いうことでPHRアプリにおけるUI/UXの重要性を改めて考察し、開発者やデザイナーが意識すべきポイントを3つの軸で紹介し抵抗と思います!
自身に関するデータを管理するという世界観は独自に作っていく必要がある
PHRアプリは、単なる情報閲覧ツールではなく、ユーザー自身が健康に関するデータを管理するプラットフォーム。
そのため、ユーザーが主体的にアプリを使い、データと向き合えるような世界観を構築することが重要です。
ストレスフルがすべて-目標完了までのSTEP数
健康に関するデータは、ユーザーにとってデリケートな情報です。アプリ操作が複雑でストレスを感じると、データ入力や確認を怠ってしまい、せっかくの機能が活かせなくなってしまいます。
目標達成までのSTEP数を最小限に抑え、直感的な操作で必要な情報にアクセスできるように設計することが重要です。例えば、症状を入力すると、自動的に関連する疾患や検査項目を表示するなど、ユーザーの負担を軽減する工夫が必要です。
オブジェクトベースで考える
健康に関するデータは、単一の項目ではなく、様々な要素が絡み合っています。例えば、症状だけでなく、服用している薬や過去の病歴なども考慮する必要があります。
オブジェクトベースで考え、症状、薬、検査結果などを独立したオブジェクトとして扱い、ユーザーが自由に組み合わせることで、自分自身の健康状態を多角的に理解できるような設計が必要です。
初期体験をつくる
PHRアプリを初めて利用するユーザーにとって、初期体験はアプリの印象を大きく左右します。
チュートリアルやガイダンス機能などを充実させ、アプリの使い方やデータ入力方法をわかりやすく説明することで、ユーザーがスムーズにアプリを使い始められるようにサポートすることが重要。
機微な情報を厳重に管理できること
PHRアプリには、個人情報や病歴など、機微な情報が含まれていますよね。
データ漏洩や不正アクセスなどのリスクを徹底的に排除し、ユーザーのプライバシーを厳重に保護する必要があります。
データ管理の目的を明確に
ユーザーは、自分のデータがどのように利用されるのかを理解し、納得した上でアプリを利用したいと考えています。
アプリ開発者は、データ収集の目的を明確にし、ユーザーに分かりやすく説明する必要があります。
また、データの利用範囲を限定し、ユーザーの同意なしに第三者に提供しないなどの対策も必要です。
退会のプロセスなどを明確に
ユーザーは、いつでもアプリの利用を停止できる権利を持っています。退会のプロセスを明確にし、ユーザーが簡単に手続きを行えるようにする必要があります。
また、退会後もデータが安全に消去されることを明確にするなど、ユーザーの不安を払拭するための対策も必要です。
まとめ
PHRアプリは、ユーザーの健康管理を支援する重要なツールです。UI/UXの設計は、ユーザーにとって使いやすく、ストレスを感じさせないものである必要があります。
今回紹介した3つの軸を意識することで、ユーザーにとって価値のあるPHRアプリを開発することができます。
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