選挙戦最終日を迎えて
ついに戦いが終わろうとしています。
衆議院選挙に挑むことを決めて1年が経ちました。この1年、不安との戦いでした。実績もあり強い相手に対し、自分がどこまで戦えるのか。勝てる見込みなどないのではないか。負けたらその後はどうするのか。元々楽観主義ではない私は、毎朝起きるたびに、身を襲う重い憂鬱を背負いながらも、自分が挑戦すると決めた選挙を戦い抜こうと出かけていきました。
この間、本当に多くの方に支えられました。手弁当でお手伝いくださった方々がおられなければ、とても1年間も戦うことはできませんでした。心から感謝しています。選挙は、人生の総決算と言われます。今まで私が子どもの頃から一緒に遊び、勉強してきた仲間、ともに働いてきた同僚や先輩方、これまでお仕事上でお付き合いをさせていただいた方々。選挙を手伝ってくれる業界団体や組合が一切ない中、最終日まで戦い抜くことができたことは、私が十分に誠意を尽くしてすべての方々とお付き合いできたという自信は全くありませんが、私が歩んできた道そのものを示しているのだと思っています。
今、日本は沈もうとしています。過去の成功体験にとらわれ、改革を怠ってきた30年をこのまま続けてはいけない。その思いを選挙戦ではお伝えしてきました。
今回の選挙で、維新が大きく躍進することが見込まれています。それに私がどれだけ貢献できるかはわかりませんが、わが国が再び活力を取り戻し、子どもたちにも誇れる政治、社会を残せることに少しでも携わることができたと後から振り返ることができるなら、とてもうれしいです。
都知事選が終わった後、柳ヶ瀬さんから衆院選に出ないかと何度となくお誘いを受けました。戦いで傷ついていましたし、家族との時間も副知事時代から十分に持てなかった私は、なかなか決意することができませんでしたが、彼が熊本に2回も来て説得に来てくれた熱意も強く感じましたし、都知事選で必死で支援してくれたご恩にも報いたいと、非常に厳しい戦いになることを認識した上で東京に行くことを決めました。
活動が十分にできたかというと、全くそうではありません。私も初めてのことでしたし、体制も脆弱。ボランティアの皆様に支えていただきながら、徒手空拳、試行錯誤でここまでやってきました。うまくいかないこともたくさんありました。活動を続けていけるかわからない、という思いを抱いたこともありました。ただ、そのたびに多くの方々が救いの手を差し伸べてくださいました。ここまでやってこれたことは、私の力ではありません。最後までやり切ろうという思いは私にはありましたが、支えてくださった方々のお力がなければ到底たどり着くことはできませんでした。何度感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。
そして、月に1回も会えない状態を強いている妻や子どもたちにも本当に迷惑をかけました。毎日一緒に食事をして、子どもたちの面倒を見て、一緒に枕を並べて寝る。そのことを果たせなかったことを、申し訳なかったと思います。もう失われた時間は戻ってこない。でも、この挑戦だけはやらなくてはいけない。自分の子どもたちのためにも、そしてそれだけではない多くのことのためにも、最後までやり抜かないといけない。結果がどうあれ、自分が投げたコインが、次に投げた人が大きく山を崩すために役立つかもしれない。その思いでやってきました。
同じような思いでやってきた、東京維新の仲間。正直に言って、17人の挑戦者のうち、ほとんどは志を果たせません。しかし、その挑戦者の誰が欠けても前に進むことはできません。私も明日にどういう運命を迎えるのかわかりませんが、悔いはありません。
さあ、これから最後の戦いに出かけます。
これまで支えてくれた家族、友人、すべての方々に感謝して。