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焼きそばの果てしなき旅【その55】

2021年も終盤戦に差し掛かって参りました。10月に入ってから自分の生活が急に賑やかに、ランダムに、忙しくなってきました。クレイジーケンバンドの全国ツアーと、書籍『焼きそばの果てしなき旅』発売に伴うメディア露出が同時期にスタート。TBS「マツコの知らない世界」にも出演して、一躍焼きそばの人としてクローズアップ。半年前には想像だに出来なかった連日のスケジュールそしてスケジュール。各方面から引く手あまた。ああ忙しい。いえ、全然そんなことはありません。すみません盛りました。相変わらず時間があれば焼きそばを作ってああでもないこうでもないと考えながら食べております。それにしても半年ちょっと前は仕事も全然なくて、ワンダバとか一人で録っていたのに比べれば、少しは忙しくなってるかな。あの頃の先行き不透明感が完全に払拭されたとは思わないのだけれど。

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テレビでもご紹介した富士宮マルモのやきそば麺。またもやいっぱい買ってきて、大半は冷凍庫に冷凍保存してある。このパッケージの赤と青、ふと人造人間キカイダーじゃないかと思い当たった。自分が好きなもの同士が意外と頭の中で合致していないんだなと変な感心の仕方をした。いきなり何を云いだしているんだこの人はと思われましょうが、まあこれが通常運転です。現在ダイヤの乱れは報告されておりません。

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自作富士宮焼きそば、2021年11月初旬バージョン。目玉焼きを格好良く載せようと思ったのだが大失敗した。これが今の僕の状態なんだなと深く認識した。疲れからなのか、それとも慢心からなのか、アッと思った時には白身は散り黄身は崩れ一天俄にかき曇り雷鳴轟き吹けよ風呼べよ嵐グランドファンク伝説の後楽園球場何を云ってるんだ僕はすみません暴走しました。

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いつも通り焼そばの友(肉かす・豚のラードの絞り滓・マルモ製)とキャベツを炒めて、麺を入れて少量の水でほぐし、ソース(マルモ製)で味付けすれば出来上がり。仕上げにだし粉(イワシの煮干し粉+アオサノリ・マルモ製)をふりかけて完成。この調理をしている時の僕の脳波は多分ヒジョーに穏やかであろうと推測される。集中して、自分のために、自分の好きなものを作る。こんなに平和な時間が他にあろうかとも思う。お供はお馴染み岩下の新生姜スライス。これで目玉焼きがちゃんと作れていたら。ああ。そんなに云うならちゃんと作り直して写真も撮り直せば良いじゃないかと云う向きもありそうだが、それはそうじゃない。ビミョーな心もようなんだよ。焼きそばのつれづれに。もうすぐ59歳です。ビミョー。

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ウマウマウー。味はとってもウマイ。誓ってもいい。心からウマイと思う。こんなにウマイモノはそうそうあらへんで。半透明で琥珀色に染まった麺が何とも美しい。そして噛み応え充分。前歯でも奥歯でもきしきしと噛んで味わう麺の楽しさよ。味付けは自分だけが知っている自分のベストアロケーションをキープ。チョウドイイ、ピッタリであることの快感。自作富士宮焼きそばブラボー。毎度毎度の自画自賛、失礼致しました。

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見て見て、美味しそうでしょ。

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ほれほれ。

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ありがとうございます。こんなにウマイモノが食べられて本当にシアワセデス。心から感謝します。御馳走様でした!

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そしてめん亭はるもとの麺もやって来た。僕は本当に幸せ者だと思う。皆さんのご厚意に応えるべく、これからもずっと健康で末永く音楽に携わりたいと思う。もう音楽でも焼きそばでも何でも良いから皆さんに少しでも楽しく愉快になって欲しい。出来ることは何でもやります。

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富士宮焼きそばの作り方で、麺だけはるもと特製麺。はるもとミーツ富士宮焼きそば2021。そんなことやって天罰が下るのではと恐れ戦きつつもやっちゃうんだよねーこう云うこと。本当にすみません。

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ウマウマウー。麺がキレイ。整っている。口当たりも食べ応えも申し分ナシ。どんな味付けにも調理法にも屈することなく、かと云って拒絶することもなく、至極平穏に馴染み、受け入れ、周囲も引き立てつつ自らの持ち味を存分に発揮する。達人ならぬ達麺と云ったところか。素晴らしき哉、はるもとの麺。素晴らしき哉、焼きそば。小野瀬雅生が10万人ほど集結して一斉に喝采を送る。うるさいね。御馳走様でした!

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久しぶりにツアーで遠くに行った。福岡と北海道。色々な焼きそばを食べてそれぞれにウマウマウーだったけれど、一番ショッキングだったのは北海道は札幌の『焼そばランラン』で戴いた焼そばライス焼きそばにご飯は合うのか問題を軽々と凌駕して一皿に盛られている。定食なんてぶっ飛ばせ。焼きそばとご飯ギブピースアチャンス。今後の課題が出来た。時間が出来たら色々と研究検証してみたい。

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小樽の『龍鳳』では念願のピンクフロイド焼きそばも戴くことが出来た。他にも色々と食べた焼きそばのことを相変わらずブログ『世界の涯で天丼を食らうの逆襲』に書き続けているのでそちらもどうぞご覧ください。軽く近況報告を書くつもりが長くなってしまった。これからも小野瀬雅生をどうぞよろしくお願い致します。そして焼きそばの果てしなき旅はまだまだ続きます。


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小野瀬雅生
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