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焼きそばの果てしなき旅【その14】
僕が「涯」と云う漢字を「はて」と読むのは、ロード・ダンセイニの短編集のタイトル『世界の涯の物語』の影響である。自分のブログタイトルにも使っている。世界の中心も好きだけれど、やはり世界の涯の方が良い。「果て」の意味・解釈に於いて「(涯とも書く)山野・海などの遠くの端」と広辞苑に載っているので「果て」は「涯」なのだけれど「涯しなき」とは云わない。「果てしなき」なのだ。それがどうしたと云われれば、それまでなのだけれど。
2020年の最後にずっと食べたいと思っていた焼きそばを食べることが出来た。大阪市東成区中本にある焼きそば専門店『長谷川』の焼きそばだ。今里焼きそばと呼ばれるソース後がけの焼きそば。土地勘もない場所にあって本当に辿り着けるのか心配しながら歩いて向かったが、このお店を見つけて認識した時の喜びようはガッツポーズが出る程でありました。
焼そば、大。並1玉・大1.5玉・特大2玉。太麺は出汁をかけて蒸し焼きにしてあるだけで味付けはされていない。卓上のソース(サラッとしたウスター系)を回しかけて(ご主人の推奨は4回し)混ぜて戴く。初めてなのにあまり初めてでないように思えたのは、自宅で何となく想像して作ってみたことがあったからです。想像だけにしてはなかなか似ていたと自画自賛。でもやはり本物は素晴らしかった。ウマウマウー。
ブログ記事はこちら。
そして翌日にもう一度伺った。ウマイモノは2度食べる。
翌日も焼そば、大。淡路産タマネギがたっぷり。
ソースです。
もうこの外観からして僕の心を鷲掴み。大阪に行ったなら必ず寄るお店が増えた。今里焼きそばブラボー。
さあここからは我が心の焼きそばをご紹介したい。2020年は北海道に行くことが一度も叶わなかった。ここ十数年で初めてのことだ。僕が度々訪れている小樽。小樽のご当地グルメはあんかけ焼きそばなのである。お店によって様々なあんかけ焼きそばが提供されるのであるが、僕のアンテナにビビビと呼応したのが『龍鳳』と云うお店。あんかけ焼きそば専門店。バリエーションが豊富な中にこれを見つけてしまった。見つけたなら食べねばなるまい。2017年に衝撃的に出逢ったのがこちら。
ブラックサバス焼きそば。ネーミングからして僕を呼んでいる。小樽に行く度に食べている。老抽王(中国のたまり醤油)と山椒の絶大なるコンビネーション。肉もタケノコもキノコ類もたっぷりの黒き偉大なるあんかけ。麺は揚げたのではなく蒸し麺を焼いてあるタイプ。標準で2玉、ハーフで1玉。とにかくボリュームがスゴイ。そして熱い。熱くてゆっくりでないと食べられない。そして山椒のシビレもやって来るので口内が大変なことになる。それでも一心不乱に食べる歓びに溢れている。ウマウマウー。
2021年は何としてでも食べに行こう。2019年のブログ記事はこちら。あとこちらにはピンクフロイド焼きそばもエピタフ焼きそばもキン・ザ・ザ麺(これは食べた)もあります。いつかピンクフロイドを食べねば。ああでもやっぱりブラックサバスにしてしまうのだろうな。
札幌の『やきそば屋』も再訪したい。こちらも完全ソース後がけスタイル焼きそば。炒めた麺が出て来るだけで味付けは各自の裁量に任される。
ソースはとにかく色々ある。色々試してみたいが並サイズくらいだとすぐに食べ終えてしまう。でもこちらでは麺の量を際限なく増やすことが可能だ。4玉5玉なんて当たり前。7玉8玉も行ける。きっともっと増やせる。ディスプレイにあったマジ山盛りの焼きそば、食べられはしないだろうが見てみたい気はする。
続いては名古屋に向かう。昔から気になっていたこの看板のお店に2020年2月に初めて伺うことが出来た。店名は『おやつ饅頭』。それだけで魂が震えた。
デラックス焼そば。この美しさをご覧あれ。またこの麗しいお姿を拝見したい。2021年の懸案。行かねば。食べねば。
『おやつ饅頭』はお雑煮も絶品。ドンズバ。ウマウマウー。
そして日本全国の、いや全世界のまだ見ぬ焼きそばよ、待っていてくれ。必ず逢いに行くのでヨロシク。
焼きそばの果てしなき旅はまだまだ続きます。
【索引】焼きそばの果てしなき旅
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