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焼きそばの果てしなき旅【その69・2022年まとめその1】

2022年ももうあと一ヶ月となった。今年の焼きそば果てしなき旅のまとめにそろそろ手を付けて行こうと思う。2022年も全国の様々な素晴らしい焼きそばに出会えた。その中で深い印象を残した焼きそばをピックアップして行こうと思う。

喰い道楽すみよしの焼きそばでイカがと那珂湊焼きそば

食い道楽すみよしの焼きそばでイカが

2022年最大のインパクトはやはりこれ。茨城県ひたちなか市の『喰い道楽 すみよし』の焼きそばでイカが。いかめしさながらにイカの中に焼きそばが詰め込んであると云う前代未聞唯一無二の焼きそばである。これを何かのテレビ番組で偶然見て、これは何としてでも食べにイカねばと奮起し、有志を募って5月にひたちなか市まで行ったのだった。一緒に行ってくれた皆さんありがとうございました。

食い道楽すみよしの焼きそばでイカが

それにしてもこの時点では全く焼きそばが見えない。丸々としたイカ丸焼きである。イカがやわらかくないと中に焼きそばを詰め込めないので4月から9月までの期間限定商品である。予約をしないと食べられないこともあるので、事前に問い合わせと予約が必要。我々は用意周到に予約をしてあったので、お店に到着直後に早速この眼福に与れたと云う次第。

やきそばでイカがにソースか醤油をかける

カットする前にソースか醤油をかける。鉄板がじうっと鳴る。それからカットの儀に及ぶ。なかなか楽しい。エンターテインメントである。

焼きそばでイカがをカットする

焼きそばが溢れ出る。こんなに詰め込んであったのかと驚く程に焼きそばが入っている。具としてイカゲソもたっぷり入っている。イカが主役級ではあるが焼きそばも負けていない。もっちりとした独特の食感の那珂湊焼きそばはこの状況下に於いてもその主張を弱めることはない。焼きそばもしっかり主役である。

焼きそばでイカがを食らう

ウマウマウー。イカの味わいの豊かさ。焼きそばの楽しさ面白さ。食べ応え充分である。これを食べたか食べなかったかで人生は大きく変わる。そんな気持ちになった。

焼きそばでイカがを食らう

ウマウマウー。毎年春から初夏には那珂湊にイカねばならぬと考える。今から計画を立て始めようかと思う。人生に楽しみが増えた。焼きそばでイカがブラボー

那珂湊焼きそば

そして那珂湊焼きそばのイカに入っていないバージョン。ソース味か醤油味を選べる。ソース味はソースが麺の下に忍ばせてあってそれを全体に混ぜながら戴く。醤油味は完全に後がけスタイル。こうなると味はともかく麺の特殊性がとても良く判ることになる。麺を楽しもう。

那珂湊焼きそばを食らう

ウマウマウー。ソース味と醤油味は別物。なので両方食べなければならないと思う。ちょっとした焼きそば天国である。

那珂湊焼きそばを食らう

ウマウマウー。冬はアンコウなども楽しめると云う楽園でもある。年柄年中那珂湊に行ってみたい。この時には地元の『黒崎醤油』で醤油を買ったり『わたなべ製麺』で焼きそばを買ったりもした。大洗水族館にも行って一日たっぷり楽しんだ。焼きそばからレジャーへ。アイルビーバック。那珂湊焼きそばブラボー

道の駅なみえレストランかなでのなみえ焼そば大盛

道の駅なみえレストランかなでのなみえ焼そば大盛

1月には念願だった福島県浪江町への訪問も叶った。道の駅なみえ内にある『レストランかなで』でなみえ焼そばを戴いた。

なみえ焼そばの食券

せっかく来たのだから大盛にしようと云うのは人情である。たっぷり食べることにした。

なみえ焼そばを食らう

濃いめのソースをたっぷり纏った太麺。この太麺こそがなみえ焼そばの最大の特徴。ウマウマウー。具は豚肉ともやしだけとシンプル。そのシンプルさが太麺の魅力を引き立てる。大盛でもアッと云う間に食べられるスムースさ。ようやく活気を取り戻しつつある浪江町。また訪れたいと思う。なみえ焼そばブラボー

中華大新のやわらかいやきそば

中華大新のやわらかいやきそば

ヒットと云う点ではこの出会いもトップクラス。神奈川県藤沢市、藤沢駅近くにある『中華大新 藤沢店』のやわらかいやきそば。平仮名表記がやわらかさを表している(ちなみに固いほうも平仮名表記ではある)。評判は聞いていたのだけれど、百聞は一見に如かず。その評判以上に衝撃を受け、すっかりトリコになってしまった。今すぐに食べたい程である。

中華大新のやわらかいやきそば

キャベツ・ニンジン・モヤシ・ニラ・キクラゲ・豚肉とあんかけの具材たっぷり。たっぷりなのは素晴らしいことだと思う。これからもたっぷりを応援して愛し続けていたい。

やわらかいやきそばを食らう

ウマウマウー。ちょっと甘めの味付け。滋味たっぷり。麺も香ばしく炒められてグッドコンディション。バランス感覚も秀逸。これほどまでに美味しかったかと瞠目した位に美味しかった。横浜のちょっと甘めの味付けで育った僕には湘南のこの昭和的味わいがピッタリとフィットする。これからも愛し続けるであろう味。やわらかいやきそばブラボー。いつかかたいのも食べてみよう。

三陽の野毛宮廷焼きそば

三陽の野毛宮廷焼きそば

横浜は野毛の名店の焼きそばも今年初めて戴いたのだった。『三陽』の野毛宮廷焼きそば。メニュー名(特に飲み物・サワー類に顕著)に超絶なファンキーさを誇るこちらの膨大なるメニューの中にそびえ立つ宮廷。他にも焼きそばメニューはあるがやはり宮廷に行くべきと考える。

三陽の野毛宮廷焼きそば

麺も具材もたっぷりである。目を引くのはイカとセロリ。これのどこがどう宮廷なのか。食べてみれば判る。

野毛宮廷焼きそばを食らう

宮廷ウマウマウー。このパワフルさ、潔さこそが宮廷である。キューティーハニーでもキューティー鈴木でもなく宮廷である。もう少し立ち入るのを許されるのならクリムゾンキングの宮殿でもなく宮廷である。なんのこっちゃ。野毛宮廷焼きそばブラボー。野毛の今昔の生き証人である名物マスターにもまたお目にかかりたい。近々また伺います。

今年出会った焼きそば、まだまだあります。また何度かに分けてご紹介することにします。焼きそばの果てしなき旅はまだまだ続きます。


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小野瀬雅生
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