見出し画像

焼きそばの果てしなき旅【その78・静岡県掛川市横須賀 小石屋もうすぐ閉店】

また閉店の記事になってしまった。2023年4月15日、クレイジーケンバンドが久しぶりの屋外フェス「ONE STEP FESTIVAL 2023」@静岡県掛川市つま恋リゾート彩の郷に出演した。生憎の雨模様の天気ではあったが、会場は大盛り上がりでトリの大役を果たせてホッとしている。そして掛川市まで来たのなら、焼きそばの旅で懸案のお店である掛川市横須賀の『小石屋』に行ってみようと思い、掛川駅周辺で一泊して翌日午前中に向かうことにした。

袋井駅

小石屋』は掛川駅からすぐに行けるのかと思ったら大間違いで、これがかなり距離のある場所にあるのであった。東海道線に乗って二つ隣の袋井駅まで行き、そこからバスで20数分ほどかかるのであった。電車もバスも都心のようにバリバリ便数があるわけではないので、時刻表などをきっちり調べて移動せねばならない。

新横須賀バス停

ここまでは順調に来たが、まだ開店まで30分以上ある。近くの公園のベンチに座って開店時間を待つことにした。ここでネットを見ていたら驚くようなニュースに行き当たった。『小石屋』が2023年4月30日を以て閉店すると云うニュースであった。そのことはここに来るまで全く知らなかったのだ。京都西院『野口商店』の閉店に続いて、また閉店記事を書くことになろうとは思いもよらなかった。これも何かのお導きなのであろうか。偶然と云うにはあまりにも段取りが整いすぎているような気がする。

小石屋到着

開店10分程前に『小石屋』に到着したら、もう外に焼きそばを焼く音が聞こえていて良い匂いも漂っている。ここで中からマダム(お一人で切り盛りされている)が声をかけてくれて「予約の電話をされた方?」「はいそうです」とのやり取りをして入店。実は前もって予約の電話を入れていたのだ。ネットで情報を集めていたら、営業時間が短い上に、持ち帰りなどの予約が沢山入るとイートインでは開店しないこともあるとの情報。これから行く方は、事前に人数や訪問時間を伝えておいた方が良いかと思う。それも前々日くらい前に連絡を欲しいとのことであった。僕が入店した後も、予約なしで来店されて断られていた方多数。ノーアポイントメントの徒手空拳で来なくて良かったとホッと胸をなで下ろした。遠くから来たのに焼きそばを食べられなかったらガッカリですものね。

焼そば大

そうこうしているうちに焼そば大がやって来た。メニューは焼そばのみ。選択肢はサイズとたまご(目玉焼き)のアリナシのみ。サイズは大が普通。普通と云うのは子供サイズ。上は特大やジャンボ1ジャンボ2と増量される。特大をお願いしたところ、麺のストックの都合で大のみと云うことで大に。そして最大の特徴は、ソース後がけである。他にも神戸新長田の『いりちゃん』や大阪東成区中本の『長谷川』などにソース後がけシステムが散見されるが、どれもソースを後でかけると云うことだけが共通していて、麺や具などもそれぞれ全く違う。『小石屋』のソース後がけには最後の最後に間に合ったことになる。本当にこの巡り合わせに感謝する。

焼そば大

午前中なのに何故か夕方感が漂う店内で焼そば大をイタダキマス。

焼そば大を食らう

ウマウマウー。多少の塩コショウだけの味付け。これはこれでそのままウマイ。キャベツの甘みやラードの風味も良く判る。何もかけずに食べ進めてしまいそうだったが、やはりソースをかけよう。

たまごを崩す

その前にたまごを崩す。黄身がとろっと麺に絡まる。

焼そば大を食らう

ウマウマウー。これで更にウマイ。ちょっと塩味を足せばそれで良いのではないかとも思う。いやいや、ソースをかけよう。

ソース

ソースは一種類。浜松市で作られているタカネソース。さらさらのウスターソースだ。これをかけよう。

ソースをかける

少しずつかけて様子を見ながら食べる。粘度がないのでじゃばじゃば出て来るから要注意だ。

焼そば大を食らう

ウマウマウー。ブログには赤大文字で書いておこう。そしてブログ風に書けばヒジョーにウマイ。最初は麺とソースがよそよそしく感じられるのが、途中からは見事にお互いを引き立て合って、至福の味わいに昇華する。特大どころかジャンボで食べたかったな。たまごもキャベツもナイスサポート。いやサポートでなく正式メンバーだ。みんな一緒に美味しくなっている。間に合って良かった。この味を経験出来て良かった。きっと焼きそばの神様がお導きくださったのだ。ありがとうございました。

閉店のお知らせ

お知らせには4月30日と書かれているが、マダムにお訊きしたところ実質的には29日までであるとのこと。前にも書いたが、訪問には事前の予約をされることをお勧めする。

小石屋

会計の時にちょっとだけマダムとお話しさせて戴いた。この建物は建て直されるとのこと。長年の営業、ご苦労様でした。焼そば、本当に美味しかったです。どうぞゆっくりとされてくださいね。御馳走様でした。

秋葉バスの整理券

帰りもバスで袋井駅まで。ほんの数時間のことであったが、ゆったりと大きな旅をしたような気分になった。僕は旅が好きだ。これからも出来る限り旅をしたいと思う。そして焼きそばの果てしなき旅もまだまだ続きます。

いいなと思ったら応援しよう!

小野瀬雅生
末永くがんばりますのでご支援よろしくお願い致します♫