最高のアルバム 11'〜15'
遅くなりました。
微妙な年数ですがちょっとその後の年から選出しなければならないアルバムが多そうなのでここで区切ります。
Veronica falls 2011
"Veronica Falls"
私が現行のインディバンドを知るきっかけになったバンド、とにかく全てが衝撃で私の作る音楽の指針にもなっていると言っても過言ではないぐらいつまでも憧れのバンド、彼らの独特な世界観見事に音楽に落とし込まれていてルックスもナイス。PVもゴシックでオカルトチックで不気味。墓場で出会う亡霊への恋やイギリスの自殺の名所ビーチィヘッド、ベロニカの墜落などの陰鬱なワードが並ぶ楽曲たち、しかしながら子どものいたずらのように軽く、歌い上げるロクサーヌの美声によって不思議と高揚感に包まれている。
高校一年の時に彼らを大阪のライブハウスで見た。Itunesで聴いていたサウンドより荒々しかったけど彼らが今ここに存在していることが信じられなかったし、夢のような時間だった。
ロクサーヌ、パトリック、ジェームス、マリオンは思った以上に優しくカタコトの英語の私にも笑顔で接してくれて、物販で買ったTシャツにサインをもらった、今でも大事な宝物。
彼らの美学は2枚のスタジオアルバムに詰め込まれ最後に7インチを残し解散、パトリックの死によって、永遠に彼らが揃うことも無くなった。それも初めから決まっていた運命のように、もう一度彼らに会いたかった。
2011
Beirut "Rip Tide"
同じく、同年のアルバム
フロントマン、ザックコンドンによる4作目、たまたま興味を惹かれたSanta Fe のMVを見て泣いた。彼の声と彼の吹くトランペットの哀愁の誘いは死やさまざまな物事を静観しているかのような落ち着きを感じて、涙を誘う。
最後の最後まで抜け目なく、彼の卓越したメロディセンスとワールドミュージック愛に溢れたノスタルジックアルバム。
Dinosaur Jr. 2012 "I Bet on Sky"
ダイナソージュニアは兄が大好きなバンド。
私は兄の影響で学生時代は様々なバンドを教えてもらったけどその中でもダイナソージュニアは私の中ではガチッとハマるバンドでは正直なかった。
でもこのアルバムは違った。このアルバムとJ & Friends Sing & Chant for Ammaは
まじ泣ける。
Jマスシスのギターソロは清々しさの中にある喪失感、まるで彼の生き様を物語っているかのように彼に寄り添い、歌う。
なぜこのアルバムに魅せられるのか、聴けばわかる。人生に行き詰まっている人にぜひ聴いて欲しい。活路を見出すためのヒントがきっとあるだろう。でも私のJマスシスの中での一番はGet Me。(ベタすぎ?でもわかるでしょ)
Alvvays 2014 "Alvvays"
2022のアルバムは良かったね、彼らの集大成感がぱなかった。ここまでオリジナリティを持って活動を続けているバンドはそういないでしょう。
このアルバムは高校時代にめちゃ聴いていた。
ドリームポップのジャンルに括られていた気がするけど、そこらへんのドリームポップのバンドとは一線を超えた何かを感じた。ドリームポップと呼ばれるバンドがそこまで好きではない私は彼らがそのジャンルに落とし込まれているのは何か違うと思っていた。1stアルバムから彼らの音楽性ははっきり定まっていて、1stアルバム特有の初々しさはなかった。初めから完成されていた。Ones Who Love Youを聴いてみて、きっとわかるはず、彼らがいかに特異なバンドかを。
Sheer Agony "Masterpiece"
Alvvaysに続き、カナダ🇨🇦モントリオールのバンド。このアルバムの選出を意外だと思わないで、こんな最高なバンドいないでしょ、一曲目からハートを打ち砕かれた。NME、C86のジャングリーポップやVelvet Undergroundなどのサイケをブレンドした、Feel ItやUpset! the rhythmが速攻サインしそうな気合い入りまくりの13曲で捨て曲一切なし。(私の一番はA Flight一択です。あれはヤバいよね。)彼らのずば抜けたセンスでただのインディバンドではないことがよくわかる。しかしながらこのアルバムを残したまま消息不明。(今は活動してるのかなぁ、、)
インディペンデントでやっていくことの難しさ。短命だけどもその間のわずかな輝き、私もそんな箒星になれるだろうか、とにかく彼らは本当のMasterpieceを作ってしまった。
本当に救われました、ありがとう。
てな訳で5つ選出です。
まだまだリアルタイムでは、インディバンドの浅い部分しか知らなかったのですが、次の年からさらにディープなところまで掘り下げて聞くようになりました。てな訳で次回は2016年以降のアルバムを紹介します。