2024年3月23日、第83日目。
九份
人混みが苦手なら行列も苦手。ならば大混雑があたりまえの九份など行くものか、と思っていたのだが。午前中の散策だったらアリかも知れぬと思い、松山駅から早朝の高速バスに乗り込んだ。
九份に到着したのは午前9時手前だったと思うが、この時間まだ街は目覚めておらず自分を含め観光客はまばらで、シャッターがほぼ閉じたアーケード街を歩くことになった。
朝から眠そうに営業している店を尋ねては朝ご飯をいただいたり甘味を味わったりなどしたが、気温も高くなく海側から吹き付ける風が気持ちよかったりもして自分は十分に楽しめた。
タロ芋と小麦粉で作ったお団子が、九份名物の芋圓だ。 阿柑姨芋圓は九份の頂上付近に位置する人気店で行列必至なのだそうだが、朝はすんなりと入れたしすんなりと窓際の席を取ることが出来て何の苦労もなかった。
ホットでもアイスでもいただけるが、自分はホットを選択。白玉団子のお汁粉にも通じる風味で大変好みだ。台湾の甘味はだいたいが甘さが控えめですっきりとしていて罪悪感が少ない。
この、なんとも可愛らしい生き物は猫と言う。我らが友人である犬と比べかなり独立した性格なのか、人間に媚びたりせず自由気儘に振る舞うが、そこがいい。人の行き交いなどお構いなしに眠りを楽しむ姿に心奪われてしまった。
九份でおそらく最もフォトジェニックな坂がここだと思うが、夜になると提灯に灯りが点りたしかに雰囲気に溢れた光景になるだろうな… と想像は膨らむものの、ここに足の踏み場もないほど人混みが押し寄せると思うと恐怖を覚える。
その後ふらふらゆっくりと街なかを散策して、店が開き始めて人も多くなってきたところで九份を退散。午後になって腹が空いてきた頃には台北市内に戻っていた。
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永康牛肉麺
台北で牛肉麺を食らうならココ。で有名な永康牛肉麺に、お昼時を外しておやつ時に行ったせいかすんなりと着席。
牛肉麺とスペアリブのおこわ的な何かをいただいた。牛すじはプリプリで箸で切れる柔らかさで、辛いがスープの出汁が好みだし、盛り付け放題の高菜に似た漬物を足すとコクが増し美味い。
台北で食べた物のなかで価格としてはおそらく一番高かった(二品で500元ほど)が、激弱通貨である日本円の価値観で語るのもおかしいし、味に満足だったので再訪時も多分行く。