見出し画像

adidas SAMBA DECON – サンバ至高のモデルについてそろそろ語っておこうか

ご存知でもご存知でなくともどっちでも構わないのですが、僕はスニーカーはadidas SAMBA(アディダス サンバ)しか履かない人生なので、たぶん人よりも多くのSAMBAを履いています。

一口にSAMBAと言っても、見た目に分かりやすい「カラーリング」という差別化とは別に、OG・ADV・CLASSIC・VEGAN・VELO・RECON… など派生となるモデルが複数存在していて、それぞれ履き心地が違いOGとADVとでは顕著だったりする。

20足以上を履いてみて、もしも一足を残してあとは全て処分しなければならない状況になったとしたら、自分は一体どのモデルを選択するのだろうか。なんて、宝くじが当たったら何を買う・無人島に行くとしたら何を持っていくレベルのことをふと考えてしまった。…いや、けして暇じゃないんだが。

• • •

SAMBA DECON

結果、あくまで好みなので異論はそれぞれにあって良いのですが、やはり自分だったら「SAMBA DECON(サンバ デコン)」を選ばないわけにはいかない。

adidas SAMBA DECON White / Black


SAMBAのモデルの中でもプレミアムラインに位置付けられているのがDECONで、昨年のローンチ時に¥28,600、先日の再販時には改定で安くなったものの¥19,800と、SAMBAにしては高めの価格設定になっています。

そのぶん。しなやかさを感じるスムースレザーの上に、SAMBAのアイコンであるスエード製のT字型トゥが配置されたコントラストは美しく、見るからに上質さの伝わるルックスとなっており、所有することに満足感も与えてくれるまさに至高と言える逸品だ。


ああ、これは良いものだ。

卸したてのSAMBA DECONに足をすべり込ませた瞬間に分かる、他のモデルとの違いはその履き心地。

新品であるにもかかわらず、もう半年間は毎日履き続けてきたのではないかと錯覚するほどに、レザーがぴったりと足に寄り添い、動きを阻害しない抜群の柔らかさを堪能できるのだ。他のモデルよりもアッパー素材の厚さが薄めの設定のようですが、かと言って耐久性に不安は微塵も感じさせません。ああ、これは良いものだ。と実感できる仕上がりの良さです。



カラーはベーシックにして最強のホワイトとブラックの2色展開。

以前ブラックを購入してその履き心地に感動して直ぐにホワイトも欲しくなったものの、最近の加熱気味のSAMBA人気もあり発売と同時に一瞬で売り切れており、再販されるまで半年も待ってようやく入手することができました。(転売屋からは絶対に買わない主義です。)



シルエットはSAMBA OGをよりスタイリッシュに削ぎ落とした雰囲気ですが、サイズ感に違いはありません。引き締まったシルエットに見えるのは、上述したとおりアッパーの素材の厚みがOGよりも薄めに設定されているせいかもしれませんね。

すっかりお気に入りとなり、本当は20足オーバーのSAMBAをまんべんなく履いていきたいところですが、出掛ける度についついSAMBA DECONを贔屓してしまう自分がいます。


ヒールのギミック

他のモデルにない特徴として、なんとSAMBA DECONには「ヒールカウンター」が存在しません。

ヒールカウンターが無いうえ柔らかいレザーの採用では歩行が安定しないのでは?…と普通なら不安を抱いてしまうところだと思いますが、半年以上DECONを履いてきて、安定性に不安を覚えたり脱げてしまったりという経験が自分にはなく、(地元で慣れていることもありますが)鎌倉のハイキングコース程度でしたらDECONでも行っていた程。adidasのこの技術力はなかなかのものではないでしょうか。

そしてヒールカウンターが無いことにより、DECONは一般的にはしてはならないとされる「かかとを踏む」という履き方も可能で、スリッポンのようにも扱えます。(製品ページでadidas自身がそう提案していたので安心してください。)



僕自身は靴のかかとを踏む所作はだらしなく見えて苦手なので、この履き方をすることは滅多にないですが、冬場はビーチサンダルを靴箱にしまっていることもあり、とっさにゴミ捨てなどで外に出る時にはこのギミックに助けられることもあります。

むしろ履き方よりも実用的だなと思うのは、ヒールもアッパーも柔らかいおかげで強引に折り畳んでもダメージがないことですね。旅行や出張時にオフの履き物としてもう一足持っていきたいなと思うことがありますが、SAMBA DECONなら旅行鞄の片隅に押し込んで手軽に持ち出すことができます。


• • •

というように、全体として満足度の高いDECONですが、デメリットがあるとすれば一つだけ。「真冬は他のモデルよりも寒く感じるぞ」という点は伝えておかなければならないかと。

大寒波で冷え込んだ冬の朝にDECONを履いてみて、アッパーから思ったよりも寒さが伝わってくるなという気づきがありました。厚手の靴下に履き替えれば済んだ話ではあるのですが、他のSAMBAのモデルと比べると素材や構造の違いで外気温が伝わりやすいのだと思います。僕は夏場はサンダルしか履かないので分かりませんが、逆に言えば夏はより涼しく快適に過ごせるのかも。


DECONは再販されるも国内はすぐに在庫切れとなってしまい、またしばらくの間は入手出来ない状況が続きそうなのが残念ですが、海外のオンラインストアには在庫が残ってるところもチラホラとあるようですので、どうしても気になる方は狙い目かもしれません。


• • •


関連記事

読んでいただきありがとうございます。丁寧な記事作りをこころがけていますので、記事が気に入ったなどでカンパをよせていただけるのなら励みになります。