カメラライフにおけるiPhone 14 Proとの付き合いかた
昨年iPhone 14 Proを発売と同時に購入した。
それまでiPhone 12 miniを使っていてそのサイズ感には大満足していたものの、カメラが広角と超広角の2種で望遠の撮影ができないことで、シャッターチャンスを逃すことが多かったように思う。なので次は3眼のProモデルを買うと決めていたし、14 Proの広角カメラがこれまでの伝統の1,200万画素から一気に4,800万画素にまでアップグレードされたことが購入を大きく後押しした。
なんとなく想像はしていたものの4,800万画素Pro RAWでの撮影画像は凄まじく、これがスマートフォンで撮影された写真かと思うと隔世の感があるものだった。noteにアップロードされた画像はどうしても圧縮されてしまうのだが、手元のデータを等倍で見てみると驚くような描写のものもある。
カメラは単一の要素で判断できるものとは思っていないが、画素数だけを見れば、自分が持っている富士フイルムのカメラX-T20の2倍にもなる。これだけ画素数があると、撮影した写真をトリミングしたところでX-T20以上の画素数を維持できる場合も多くあり、日頃のスナップショットを撮るには本当に重宝している。
撮影する際は標準のカメラアプリを使うこともあるが、大抵の場合にはHalideアプリを利用していて、
このHalideは標準カメラアプリより細かな設定が可能で
微細なフォーカスコントロール
ホワイトバランスの調整
ヒストグラムの表示
ポートレートモードにおけるDEPTHデータの抽出
4,800万画素での Pro RAW / HEIC / Pro RAW / RAW / HEIC 各種撮影
などコントロールできる要素が多い割に、操作方法が簡単でとても使いやすく感じる。
X-T20で撮影をする際には、富士フイルムのフィルムシミュレーションを利用した絵作りが好きなこともありほぼJPEG撮って出しだが、iPhoneで撮る場合には後で編集のダイナミクスを残すためになるべく「4,800万画素Pro RAW」で撮影をしている。
しかし、4,800万画素のPro RAWともなるとファイル容量がかなり大きく1枚で70〜80MBにもなってしまう。自分が購入したモデルは容量が一番小さな128GBなのだが、HEICで撮影を重ねる分には懸念するような容量ではないものの、Pro RAWだと残り容量がやや心許ない。
そこで。自分のなかでiPhone 14 Proで撮影をする際の「付き合いかた」を設定した。
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撮影はHalideアプリで4,800万画素Pro RAWで行う
カメラロールからPro RAW写真をLightroomにインポート
納得のいく絵になるまで編集する
LightroomからカメラロールにJPEG現象する
カメラロール・LightroomともにPro RAW写真はゴミ箱へ
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そう、Pro RAW写真は潔く捨ててしまう。
Pro RAW写真を捨てるとは… と驚く人もいるかもしれないが、少ない容量のiPhone 14 Proと付き合うにはそのくらいの割り切りがあって良いように思う。
その後どうしても元のPro RAW写真が必要になってしまった場合には、30日程度の期限付きではあるがiCloud(カメラロール)やCreative Cloud(Lightroom)から復元することも可能だからだ。
しかし、いまのところ写真の再編集が必要になったようなケースなど無い。なんといってもたかがスナップ写真なのだ。
しかしまぁ良く映る。
結果的にiPhone 14 Proを購入したことで写真を撮る枚数はこれまでより増えた。嗚呼やっぱりX-T20を持ってくれば良かったなぁ、iPhone 12 miniのカメラではちょっと…と後悔するようなシチュエーションの時にも、いまは「俺にはiPhone 14 Proがある」と対応できる幅が増えたからだ。
そうなってくると、カメラの出番などますます無くなってくるのでは?と思うかもしれないが、カメラにはカメラの良さがあって別の記事でもかるく触れたが、カメラは写真を撮るための専用の機械であり、ファインダーを覗いて写真を撮るというのはスマートフォンにおける写真撮影とはまったく別の体験なのだ。
如何にスマートフォンのコンピュテーショナル・フォトグラフィーが進化を重ねてもその部分を払拭することはないし、今のところカメラにおける各種「物理レンズ」を凌駕してしまうほど前Bokeh・後Bokehのシミュレートはまだまだスマートフォンには難しく、絵作りにおいて代替できるような存在にはなっていない。
カメラ専用機で写真を撮る行為自体が趣味の範疇といえば分かってもらえるのだろうか… バラコンっと音を立ててシャッターが降りる音さえ楽しみなのだから。
どちらがメイン機でとちらがサブ機か分からなくなってきたが、どちらも非常によく撮れるので、ただただ楽しみが増した。
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