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【失業手当とは?】裕福なニートになる方法

新卒3年目の12月、退職しました


まず、なぜ僕が失業手当をもらうことになったかを少し説明します。新卒で入社した外資系企業で3年間、戦士のように働いていた僕は、ついにその年の12月に退職を決意しました。何せ、月150時間の残業に耐え抜いた経験があったものですから、体力的にも精神的にも限界が近づいていました。「このままでは、筋トレもスプラトゥーンもできなくなる!」という危機感が背中を押してくれました。

退職後はしばらく休もうと思っていたものの、やっぱり現実はそう甘くありません。退職後すぐに手続きしなければならないことが盛りだくさんで、まずは「ハローワーク」に行って失業手当の申請をすることにしました。ここで初めて、自分が「失業者」として扱われるのだと実感しましたね。

失業手当をもらうためのプロセス


失業手当をもらうためには、まずハローワークに登録する必要があります。僕もそこで求職活動の一環として登録をし、仕事を探している振り(いや、ちゃんと探していましたよ!)をしながら、手当を受け取る手続きを進めました。

失業手当とは?

失業手当、正式には「基本手当」と呼ばれるもので、失業中の生活費をサポートするために支給されるお金です。支給額は、過去に働いていた際の賃金に基づいて計算されます。つまり、働いていたときの給料が高ければ高いほど、多くもらえる仕組みです。

失業手当はいくらもらえる?

失業手当の金額は、退職前の6ヶ月間の賃金を基に「賃金日額」が計算され、その50〜80%が「基本手当日額」として支給されます。賃金が高い人ほど支給率は低く、低所得者の方が手厚く支給される仕組みです。

たとえば、僕が受け取った手当の話をしましょう。25歳で、ブラック企業で必死に働いた結果、毎月の給料は額面で30〜35万円ほどでした。ボーナスもあったので退職前の6ヶ月間の平均月収を40万円と仮定すると、以下の計算が成り立ちます。

賃金日額の計算
 賃金日額は、月収(総支給額)を30日で割ることで求められます。
 例)月収40万円の場合:
 賃金日額 = 400,000円 ÷ 30 = 13,333円
基本手当日額の計算
 基本手当日額は賃金日額の50〜80%が支給されますが、具体的な割合は年齢や給料によって異なります。僕の場合、賃金日額がやや高めだったので、支給額は50%でした。
 例)賃金日額13,333円の50%の場合:
 基本手当日額 = 13,333円 × 0.5 = 6,667円
つまり、僕は1日に6,667円の手当を受け取ることができます。これには土日とか関係ないので、単純に6667円×30日で約20万円手当がもらえます。

「やばすぎでしょ…」

世の中、フルタイムで働いて月収18万円の人もいるのに、働いてないのに月20万円ももらえるなんて世の中おかしいだろ!と思うかもしれませんがそんなことはありません。
なぜなら、我々は会社員の時に、「雇用保険」というものに入っています。バカ高い厚生年金や社会保険料の影に隠れて給与明細からしれっと5000円くらい引かれてるアイツのことです。これが失業者への失業手当として支払われているのです。

つまり、そうつまり!今まで払った分を返してもらってるだけなのです!!!

なので失業手当を貰うことは何もおかしくありません。むしろ貰ってない人はもったいないとさえ思います。

どのくらいの期間もらえるのか?

失業手当は、「所定給付日数」と呼ばれる期間の間、毎月支給されます。この期間は、年齢や退職理由によって異なります。僕のように自己都合で退職した場合、25歳であれば大体90日間(約3ヶ月)分の失業手当を受け取ることができます。自己都合退職の場合、手続き後に2ヶ月の待機期間があるため、実際に受け取るのは退職から約2ヶ月半後になります。(2025年4月からこの待機期間が1ヶ月短縮されるらしい)

悪魔のスキーム

ちなみに、会社都合の退職もしくは病気などによる仕方のないと判断される退職に関しては、失業手当がもらえる期間が半年に延びたり、待機期間がなく退職したその月から手当がもらえたりします。

ひろゆきが言ってたのですが、この病気というのは、うつ病でもオッケーらしいです。うつ病というのは精神科に行って「よる寝れません」だとか「食べ物の味がしません」だとか言えばすぐ診断書が出されるそうです。そうやってうつ病で退職すれば自己都合退職にならないので半年ほどは何もせずに食っていけるというのです。
さすがに僕も会社に恩はありましたし、迷惑をかけるわけにも行かなかったのでその方法はしませんでしたが、みんな会社を辞めたいと思う時点である程度軽いうつ症状はあると思っているので別にその方法で退職したからって悪いとは思いません。僕は。笑(他の人は知りません)

失業手当の申請手続き

失業手当をもらうためには、まずハローワークに行って求職の申し込みをし、「失業認定」を受ける必要があります。この認定を受けるためには、毎月決まった回数(2回)の「求職活動」を行う必要があり、例えば面接を受けたり、企業説明会に参加したりすることが求められます。
こう言うとハードルが高いかもしれませんが実際はハロワのジジババに「何かいい仕事ありませんか」と聞いて「ありがとうございます、検討します」って言って5分くらいで終わります(笑)

悪魔のスキーム2

ここまで聞いて、「なんだ、結局普通の人は3ヶ月20万くらいもらえるだけか」と思うかもしれません。しかし、失業手当というのは、離職した日以前2年間に、被保険者期間が通算して満12ヶ月であればもらえます。

つまり

1年働いて3ヶ月手当もらう、1年働いて3ヶ月手当もらう、1年働いて…という無限ループをすることも可能だと思われます。(もしかしたら別の条件があって駄目かも…前例が見当たらなかったから違ったらすみません)

まあこれらはちょっとしたずる賢いやり方の1つで、もっと真っ当にお金をもらいたいという人は以下のことをやってみましょう。

再就職手当

再就職手当とは、失業手当を受給中に新しい仕事が見つかり、早期に再就職した場合に支給される手当のことです。失業手当(基本手当)は、一定期間の生活を支えるために支給されますが、その期間中に再就職した場合、残りの手当がもらえなくなります。しかし、再就職を早めるためのインセンティブとして「再就職手当」が支給される仕組みです。

再就職手当の条件
再就職手当を受け取るには、いくつかの条件を満たす必要があります。主な条件は以下の通りです。

受給資格決定日から7日間の待機期間が過ぎていること
失業手当を受け取るには、ハローワークで求職の申し込みをしてから7日間の待機期間があります。この期間が終了した後でなければ、再就職手当は支給されません。
就職した時点で、失業手当の残り給付日数が1/3以上残っていること
失業手当の給付日数のうち、3分の1以上が残っている状態で再就職することが条件です。たとえば、90日分の失業手当があった場合、30日以上残っていれば対象になります。
1年を超える雇用契約があること
再就職先での雇用が1年以上続く見込みであることが条件です。短期雇用や契約期間が1年未満の仕事では対象外となります。
ハローワークを通じて就職した場合、またはそれに準ずる手続きで就職したこと
自分で仕事を探して再就職しても対象となる場合がありますが、基本的にはハローワークの支援を受けて就職したケースが優遇されます。
再就職手当の金額
再就職手当の支給額は、再就職時点で残っている失業手当のうち、一定割合が支給されます。具体的には、以下のように計算されます。

給付日数の残りが2/3以上の場合
残りの失業手当相当額の**70%**が支給されます。
給付日数の残りが1/3以上2/3未満の場合
残りの失業手当相当額の**60%**が支給されます。
たとえば、失業手当を90日分受給できる人が、再就職した時点で60日分が残っている場合、残り60日分の70%に相当する金額が再就職手当として支給されます。仮に基本手当日額が5,000円の場合:

残り60日分 × 5,000円 = 300,000円
300,000円 × 70% = 210,000円
このように、再就職手当として21万円が支給されることになります。

再就職手当のメリット
再就職手当は、失業手当をすべて受け取るよりも、早期に就職した方が金銭的に有利になる仕組みです。支給額も高く、就職が決まった際の初期費用や引っ越しなどに充てることができます。また、失業期間が短くなることで、キャリアの空白期間が短くなり、精神的にも前向きに再スタートを切ることができます。

まとめ

失業手当は、退職後の生活を支えてくれる大切なサポートです。僕の場合、約20万円ほどの手当を毎月受け取りながら、次のステップを考えることができました。金額自体は会社員時代に比べると少なく感じるかもしれませんが、生活費をカバーするには十分で、特に新しいキャリアを考える時間と心の余裕を確保するための重要な資源になりました。この失業手当をもらっている半年ほどの期間の間に自分でお金を稼ぐスキルを身につければ、例えば20万円の収入を作るこができればもう再就職する必要はなくなって無事脱サラですし、月10万円しか稼げなかったとしても就職して会社員の給料+副業10万円という風に次のステップアップへとつながることができます。

退職を考えている人や、既に退職した人は、ぜひこの失業手当を活用して、次の一歩に繋げてくださいね!

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