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足し算に関する感覚!?

おはこんばんちは!おのけんです!
突然ですが「足し算」はご存知でしょうか?

.....すみません、愚問でした!笑
聞きたいのはこの先で「足し算ってどうやって学びましたか?」ということです!

リンゴとミカンを数えた!
算数セットのブロックで数えた!
本のイラストの絵を数えた!

...などなど「数えた」という経験が多いのではないでしょうか?
確かに数の学習では「モノ」を数えるところから始め、
それらを合わせていくつ?という形で足し算が導入されます。

そこから「数」という概念的なモノをあつかっていく、という感じですね。
この「数を概念として計算に使う」というのがなかなかの曲者で、
数える(具体的なもの)から抜け出せず、指折り数え続ける子も多いです。


これまでに接してきた生徒はこうした生徒が多かったため、私の中でも「足し算は経験的に身につくもの」のような思いを持っていました。

ただ、その「経験」から生まれる「感覚」について、人によって大きく違うことを再認識させられたことがあったので紹介します。


現在担当している学童に通っている未就学の子
なのです。
彼は野球好きな子。
年齢相応の数の知識、理解がある程度で、足し算は指を折って数えることができます。

そんな彼のすごい特技!

野球のスコアならば、指を折らずに計算できる!

すごくないですか!?
普段は指を折って数えるのですが、野球のスコア(得点表)を見ると
「阪神は全部で7点で、巨人に勝ったんだよ!」
としっかり言えるのです!

得点版を書かせると、3、4つの数字の足し算になることがあるのですが、スラスラと解けてしまう...もちろん指は使わずに!

当初は野球の「◯点」の「点」という言い方が大事なのか?とか考えてましたが、それは違ったのでした。


その試合の流れを覚えていた!

彼の好きなチームの試合の流れ(得点が入ったタイミング、打者など)を覚えており、そのため試合をフラッシュバックしながら点数をスラスラ言っているようだ。

とはいえ、足し算について感覚を持てているのでは!と考えて、色々な試合のスコアを書いてもらうことに。

書きながら、ここまでで何点と確認しながら....
嬉しいことに彼も得点表を書くことは楽しかったようで、それから学童があるたびに2、3試合を書くようになり、書くために前日、前々日の試合はしっかり覚えてくる。というサイクルができた。
もちろん、どんどん計算の速度は加速していく!

彼の中では選手のプレイとしての1点がしっかりと刻まれているのだろう。

野球を知らない人や目に見える「あるモノ」でしか計算を練習しない人にとっては、納得してもらいにくいかもしれないが、彼の中ではリンゴ1個、ブロック1個と同じように、点数が1点、しっかりと「ある」のだ。そしてその試合で選手がタイムリーを打つことで、点数は「足されて」いくのである。


子供にとっての数との出会い、足し算の感覚

足し算をするにあたって、数の抽象的な取り扱いとしては不十分かもしれなません。
けれど、子供が進んで「数」に触っていけるのならば、個々人が最も興味がある(進んで触りにいく)分野で「数」と触れ合うのはとてもいい機会になるという発見がありました。
学童という少人数の中だからできる指導になっているので、では学校でどのようにするのか、と言ったことに対する回答ができないので悲しいですが、各子供達に「好きなモノ」の中で使われている「数」を見つけるというワークから発展していけたらいいのかなと思います。

スポーツであれば得点や時間
料理であれば分量
などなど。
こじつけでも、身の回りに数は見出せますね!


さて、私の問題はオフシーズンはどんなネタを提供するかです。笑

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