祝:MUSICA誌創刊200号に寄せて。
MUSICA誌がこの号で創刊200号目だそうだ。おめでとうございます。私が書き始めたのは創刊2号目からなので、つまり200号中199冊で寄稿していることになる。もっと長いこと寄稿してる雑誌はほかにもあるが、ほぼ始まりから現在まで16年以上も毎月継続して書き続けているのはMUSICAだけだ。音楽誌のみならず紙の雑誌がどんどん姿を消している中、これだけ長いこと続いているのは素晴らしいし、その中で微力ながら貢献できたのは光栄だ。使い続けてくれた鹿野淳さん、有泉智子さん始め編集部の方に心から感謝したい。
MUSICAの場合、インタビューは外部ライターを起用せずすべて編集部の人がやるので、私は199号ほぼ全てレコ評しか書いてない。だが邦楽洋楽ジャンル関係なく、よく知ってるアーティストもそうでない人も、再発ではなくほぼ新録の新譜のみを、それも月に10本近くも16年以上も書かせてくれた媒体はほかにない。必ずしも私にとって馴染みのないジャンルのレビューもいっぱい書かせてもらい、勉強にもなった。MUSICAの過去原稿を読み返すと、そのつど自分が何を考えていたか、シーンの動きに何を感じていたか、よくわかる。まるでレビューによる日記のようでもある。
レビューもインタビューもコラムも、全ページぎっしり細かい字で詰め込まれた情報の多さは、雑誌の持つ熱以外のなにものでもない。創刊以来、その熱が全く失われないのが凄い。いつまでも若い音楽ファンのための貴重な情報源、そして羅針盤であって欲しいと願います。
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