[北海道日本ハムファイターズ観戦日記] ヤクルト・小川投手のFA獲得を目指すとの報道
複数のメディアが、日本ハム・ファイターズ球団が、FA権を行使したヤクルトの小川泰弘投手の獲得を目指す、と報道しています。まだハム球団からは正式な発表はありませんが……
日本ハムのFA選手の獲得は、過去に05年の稲葉篤紀(現侍ジャパン監督)と17年の鶴岡慎也(現バッテリーコーチ兼捕手)のみ。「スカウティングと育成」という球団の基本方針からすれば異例の補強だが、04年に北海道移転後、初の2年連続Bクラスに終わった今季からの逆襲へ、新戦力の獲得に力を注いでいく。
新人から8年連続で100イニングをクリアし、そのうち4年は150イニングを投げているタフさも武器。先発投手を求める球団にはうってつけの存在で、日本ハムなどが獲得調査に乗り出すとみられる。
有原がポスティングでメジャーに行くことが確実な情勢で、どうしても即戦力の先発を欲しいという事情はわかるとしても、基本的に育成重視でFAには参入しない球団なのに(上の記事にある通り、過去にFAで獲得したのは稲葉と、出戻りの鶴岡のみ。ただし獲得を目指したというだけならほかに何人か例はある)、もし報道の通りに今回小川の獲得を目指すのであれば、流出の速度に育成が追いついていないという事情があるからでしょう。特に栗山監督になってからは、4球団競合のドラ1即戦力で入った有原を除けば、新人でハムに入団し先発ローテに定着するほど成長したのは上沢のみという惨状。現在のハム球団の投手育成システムが機能していないのは明らかです。いわば今回のFA参入は、自分たちの育成システムが破綻していることを認めたも同然ということです。それでいて貴重なベテラン右腕村田の年俸をケチって逃げられるなど、やってることがチグハグすぎますね。個人的にも、有原はまともにエースらしい活躍をしたのが2019年の1年だけという状態でポスティングは早すぎると思うし、その代わりに他球団の投手を貴重な人的補償を差し出してまで獲得するなど納得できませんが、これを機会にまともな戦力補強をしてくれるなら、まあ我慢もしようかという感じです。有原は入団時の契約で成績ではなく年数を区切ってポスティングを認めるサイドレターがあったのかもしれませんね。
ちなみに私はセリーグの試合はほとんど見ないので、小川に関しては表面上の数字ぐらいしかわからず、特にプラスの印象もマイナスの印象もありません。フライボール・ピッチャーらしいので(プロの8年間でリーグ最多被本塁打4回は多いですね)、広い札幌ドーム(ほかもパは広い球場が多い)はプラスに働く可能性があるし、小川の変則フォームにあまり慣れてないパリーグ相手なら、いい数字を残すかも、という期待はあります。有原が抜けると上沢とバーヘイゲンが2本柱で、小川が入ってくれば先発3番手ぐらいのイメージでしょうか。秋吉・杉浦・谷内と元ヤクルト組がいるし、監督と投手コーチも元ヤクルト。小川にとって馴染みやすい環境ではあるでしょう。もちろん来てくれれば大歓迎ですし、応援もします。
球団は残留に向け、今季の推定年俸9000万円から大幅増となる4年総額7・5億円規模の大型契約を提示していたとみられる。
ヤクルトが出したという4年総額7億5千万を上回る条件となると、かなりの大型契約になりますが、ケチケチハム球団がそんな条件出せるんでしょうか。
そして小川は人的補償が必要なBランクらしいので、プロテクト・リストを作ってみました。
ハム プロテクト枠 28人(一部修正しました)
投手 15
加藤
上沢
吉田輝星
上原
宮西
河野
立野
堀
西村
石川直也
玉井
杉浦
北浦
福田
井口
野手 13
大田
中田
近藤
中島
清水
清宮
渡邊
野村
淺間
平沼
上野
万波
鶴岡
漏れている主な選手は
生田目、金子、秋吉、斎藤、公文
谷口、松本、宇佐見、谷内、石井、横尾、郡、石川亮
もっともこれはあくまでも私が現時点での実力やチームにとっての必要度を考慮したリストなので、現実には、たとえば斎藤や金子、石井などはさまざまな事情(実力以外の。たとえば契約上の理由とか、なんらかの政治的理由とか)でプロテクトされる可能性が高いと見ています。
ハムはほかに新外人を野手1人、投手1人獲得することを発表しており、さらに1〜2人獲得するのではとも言われています。やはり球団の危機感は相当強いようですね。続報を待ちましょう。
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