[日々鑑賞した映画の感想を書く]『アバランチ』(2021 テレビドラマ)(2022/2/14記)
ネトフリに来てたので見た。フジテレビのドラマらしいけど、去年の10〜12月期の放映だから、終わってすぐの配信。今後こういうのは増えてきそう。
いちいち挙げつらうのも面倒くさくなるぐらいツッコミどころ満載で、ご都合主義・現実離れ・ありえない展開・伏線未回収・無意味な登場人物と何拍子も揃った荒唐無稽なドラマだったけど、なかなか面白かったです。ある種の時代劇みたいなもんで、リアリティを求めてはダメでですね。法で裁けない悪に制裁を加える正義の集団(=アバランチ)、という意味では「必殺仕掛人」とか「必殺仕置人」的な話だし、最後にエラい人が出てきて(あまりに無理筋だけど)一件落着、という意味では「水戸黄門」的でもある。
脚本と演出が「新聞記者」の藤井道人なので、それっぽい部分もある。安倍晋三をモデルにしたみたいな人物も出てくるし。最後のアバランチメンバーのセリフに製作者の考えるテーマが表されている。
主要登場人物の名が「山守」「打本」「牧原(槙原)」「明石」という遊び心が気に入りました(全部「仁義なき戦い」の登場人物と同名)。山守や打本やマキハラが正義の味方、という設定が面白いですねw 藤田高志(タカシ)という役名も出てくるけど、まさかDoomの藤田氏からとったんじゃないよね?
綾野剛はどんな役をやらせてもうまい。木村佳乃は昔の上品なお嬢様的なイメージを脱して最近クセのある役をよく演じていて女優として一皮剥けた印象があったけど、このドラマでのボブっぽい髪型だとメルト・バナナのYakoさんに似てるな〜と思ったり。渡部篤郎はつまんない人畜無害な役もやるけど、このドラマぐらいクセのある悪役をやると冴えますね。高橋メアリージュンは「闇金ウシジマくん」の山田孝之のライバルの闇金経営者役が印象的だったけど、今回もハマリ役。かっこいいです。
続編〜劇場版製作まで見すえてる感じだが、さてどうなるか。(2022/2/14記)
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