[野球][北海道日本ハムファイターズ観戦日記 2022]5/29 祝・根本悠楓プロ初勝利
勝っても負けても今日の試合の鍵を握るのは先発の根本だと思っていましたが、なんとかプロ初勝利を挙げることができました。立ち上がりはとにかく制球が不安定で球が高めに浮きまくり、3回も持ちそうにない感じでしたが、徐々に立ち直って5回93球被安打5与四球2失点2という内容。6回を投げきれなかったのでQSとはいきませんでしたが、まずまず合格点と言えるでしょう。あまりの荒れ球に巨人打線が的を絞れない感じもありましたが、打線の援護と、なにより宇佐見のリードが大きかったと思います。前回の先発時は若手の郡が捕手でしたから、そういう意味では今回、捕手に助けられた部分は大きかった。昨日も書きましたが、若手投手と若手捕手の組み合わせは危険なので、根本のような経験の浅い投手には経験豊富な捕手をあてがってもらいたい。
今季のハムの最大の誤算は、先発を期待された新外国人投手2人が全く機能しておらず、またやはり先発ローテを予定していた立野と河野も期待外れだったことです。そのためマトモな先発ローテーションが組めず、週6試合のうち3試合が谷間みたいになって、ブルペンにしわ寄せがいき、またシーズン序盤のメチャクチャな投手起用もあって、投手防御率が大幅に悪化している。先発ローテの整備は喫緊の課題なので、こうして根本が出てきたのは大きい。もちろん今日の投球内容ではまだまだ足りません。シーズン前から期待は大きかったので、このまま徐々に投げるイニングを伸ばしていって、平均7〜8回ぐらいは投げられるタフな先発投手に成長してほしい。そのためには制球を安定させ、球数を少なくすることですね。
打つ方では、同点にされた直後の2回に杉谷の内野ゴロですかさず勝ち越したのが大きかった。あそこで最低限でも点をとれたのはゲームの展開上意味があったと思います。また4回裏の攻撃も、無死満塁で点をとれなかったりすると先日のヤクルト戦のように流れが向こうに行ってしまう危険性がありましたが、最初の打者である杉谷がタイムリーを打ったおかげで、後ろの打者がラクに打席に立てて大量点に繋がった。SNSの声でスタメンを決める是非はともかくとして、そういう経緯で選ばれた以上、結果を残せなければ何を言われるかわからないのは本人が一番わかっていたでしょうから、杉谷もホットしたでしょう。今やネタ要員みたいな扱いになってますが、ヒーローインタビューは当然でした。
また新人・上川畑の広角に打ち分けての3安打も見事でした。守備は安定しているので、この調子で打ち続けてくれれば、懸案のショートが固定できます。石井を二塁に追いやるぐらい活躍してくれるといい。もっとも今はなにもかもがうまく行きすぎている感もあるので、これから各球団に研究され厳しい攻めをされるようになってからが本当の勝負です。源田みたいになってくれるといいですね。
もうひとり、2HRした次の試合で清宮が2安打したのは良かった。これまでも突発的にHRを打ってそのつど期待感を膨らませながら、その後風船が萎むようにまた打てなくなってしまう……という繰り返しでしたから、2試合続けて結果を出したのは意味がある。もっとも打ったのはいずれもランナーのいない場面で、本当の意味での強打者を目指すなら、1〜3打席目のようなチャンスで打てないとダメですね。
さて交流戦2カードを消化して3勝3敗。セ・リーグの1,2位相手にこの結果なら悪くありません。来週はビジターでの6連戦ですが、この調子でいきましょう。