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【Monthly Column】フォルムを楽しむ12月の花
すっかり寒くなりましたね。年末のあわただしい日々ですが、お花をながめて深呼吸。少しリラックスできるはずです。
さて、今回は、毎年必ず仕入れる花を紹介します。どのお花もお客さまにとっても人気。その秘密は、ユニークなフォルムにありました。
グリーンベル
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和名は「風鈴花」。ぷっくりとした風船部分はガク。よく眺めるとうっすらと不思議な模様が入っています。風船の先に咲かせる白い花もかわいらしく、動きのある華奢な茎もおもしろい。12月から5月頃まで出回ります。
サラセニア
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お客さまに「これはなんですか?」とよく聞かれます。葉が筒状になった食虫植物です。お店に並べる前にお花の中を確認すると、虫が入っていることも(もちろん、取り除いて販売しています)。網目模様がどことなく妖艶で、ずっと見ていられます。お祝いのアレンジメントのアクセントにもおすすめです。濃いピンクやくすみカラーの可愛い花との相性は抜群です。
ヤドリギ
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個人的にも大好きな枝もので、毎年市場に出回るのを楽しみにしています。
広葉樹や落葉樹の枝に寄生する植物で、冬の山道などで木の枝にくっつくまんまるのヤドリギを見たことがあるひともいるかもしれません。
厚みのある葉は、くすみがかっており、どこかアンティーク風。透明感のあるぷちぷちとした実がついています。「幸せを呼ぶ植物」とも言われているそうですよ。クリスマスにお迎えするのもいいかもしれません。
水が濁りやすいので、毎日の水換えのたびに、花瓶をしっかり洗って、清潔を保つとよいでしょう。
12月の花束
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グリーンベル、サラセニア、ヤドリギと、赤い実をつけるシンフォリカルポスとクワズイモの葉を一緒に生けました。
12月は、クリスマスにぴったりの針葉樹や赤い実物がたくさん並びますが、ここであえて、普段選ばないような個性的な旬の花を取り入れてみるのもおすすめです。
さて、2024年もあとわずか。
コラムを始めてから、たくさんの方に感想をいただく機会があり、そのたびにとても励みになっています。
私は花を飾ることのその向こう側に、暮らしを、そして心を豊かにしてくれるものがあると感じています。少しでも多くの方に花を飾ることを提案できたらと思っております。1月は瑞々しい球根の花たちが出回ります。
このコラムを楽しみにしていただけますと幸いです。
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