ハロウィンが近いので。
先日、Instagramの方にはカボチャのマフィンのご紹介をしました。
ハロウィン、この行事が日本でこんなに大騒ぎに定着したのって、ここ10年ぐらいじゃないでしょうか…。私が学生の頃もハロウィンのお祭り騒ぎを感じられるのは、レストランやせいぜいディズニーランドなどのテーマパーク、商業施設の飾りで季節を感じるぐらいだったのですが、大人が結構本格的なコスプレしちゃう☆みたいなノリを感じるようになったのはここ10年〜15年ぐらいじゃないかな、と体感的に思っています。
もし、今、私が18歳〜22歳ぐらいだったら、女子大時代の友達とコスプレをしよう!みたいな話になって渋谷に繰り出すような黒歴史を創っていたであろうな…と思っています。。。そうやって仲間内で楽しむことも時が過ぎ去ればきっと思い出になるんでしょうけれどね。
漫画やアニメのコスプレ自体も、今はサブカルチャーとして認知されていますが、私が学生の頃はまだまだ下火と言いますか、漫画やアニメ好きなんて言おうものなら「オタク=根暗」みたいな変なレッテルを貼られたり、コスプレイヤーの方への見方ももっと「好奇の目」に近いような、なんだかもう少し負の感情を感じたものなのですが、今の時代は「好きな物、好きなことを堂々と好きと言えるのが当たり前」な時代になっているな、と感じます。
好きなことを楽しむこと、それってとてもいいことですよね。
今の学生さんやお若い方はきっとのびのび自分の「好きなこと」を発信したり、他人の「好きなこと」を否定しない、それが当たり前なスタイルが定着しつつあるので、その姿勢から私達は学ぶことも多いです。
私の子供達にも、堂々と自分の中にある「好きなもの、好きなこと」を自信を持って「好き」と言って大事にしていきながら、他人の「好きなもの、好きなこと」を否定しない優しさをもった人に成長していってほしいものです。
さて、せっかくこのように定着してきたハロウィンの行事。元々は外国のお盆のような期間のことなのですよね。
国や文化が違っても、死者がこの世に戻ってくる、帰ってくるという考え方が日本の文化と共通しているのはとても面白く興味深いです。
調べてみたら、ハロウィンとは二千年以上もの歴史があるお祭りなのですって。
ヨーロッパ各地からアメリカへと伝播し、宗教行事や各地の風習と複雑に混ざり合って発展していったそうです。
その起源は、紀元前のケルト民族の文化だそうで、そんなに古いお祭ということに驚きました。
古代ケルトでは11月1日が新年で、前夜の10月31日から、秋の収穫物を集めた盛大なお祭りが開催されるそうです。やっぱり秋は実りの秋。
日本でも各地の神社で五穀豊穣の願いを込めて、神様へ感謝の気持ちを表すお祭りがありますよね。世界の国もそうなのか、と親近感です。
またこの10月31日には、死後の世界との扉が開き、先祖の霊が戻ってくるとも信じられていました。日本で言うところの「大みそか」「秋祭り」「お盆」が一度に来るようなものだったみたいで、これは盛大にお祝いせねば…‼️となりますよね。ディズニー映画の「リメンバーミー」を観た時も思いましたが、ご先祖様が戻って来られる日っていうのを学ぶと、なんだか生きている時間と死んだ後の時間と世界は繋がっていて、行き来できる時もあるのかなーなんて思うといつかまた会えるような気がしますね。
亡くなった祖父母もひ孫の顔を見に来てくれてるといいなと思わずにはいられません。
その後ケルト民族はキリスト教化していくそうなのですが、祝祭の習慣は残り、キリスト教会が11月1日を「諸聖人の日」を意味する
「All Hallo」と定めたことから、
その前夜=「All Hallo Eve」
が転じて、ハロウィンと呼ばれるようになったと考えられているのですって。
へー……そうなんだ。
ハロウィンには、ご先祖様の霊だけでなく、悪魔や魔女、浮遊霊なども死後の世界から来てしまうので、それらと同じ格好に仮装して仲間だと思わせるために仮装したそうです。全然関係ないアニメのコスプレは果たして……。
ハリーポッターはギリギリセーフなのでは?笑。
私がコスプレするならやっぱり魔女かなー。
段々と魔女や魔法使いを演じるのに実年齢が伴ってきたな…と感じますからね。美魔女を目指すしか。童話に出てくる魔法使いは大体おばあさんでしょ?おばさん魔女だったり。いくつになっても可愛い魔女でいたい。
そしてカボチャの「ジャック・オ・ランタン」「トリック・オア・トリート」の風習に関してはアメリカで確立されたものだそうで、
“意地悪なジャックは、悪魔をだまして生き長らえたため、寿命が尽きたのに天国へも地獄へも行けなくなり、カブで作ったランタンを持って永遠にさまよい続けている”
と、アイルランドの古い民話を元にした「ジャック・オ・ランタン」。これを知った時、元々はカボチャじゃなくてカブなの?って驚きました。当時のアメリカではカブじゃなくてカボチャのほうが手に入りやすかったからカボチャなのですって。
こういうのは民俗学のお話になるのかな?
どんな文化にも歴史があって、その時代時代を生きた方々の願いや祈り、思いが込められて現代まで脈々と形を変えながら繋がっていることにロマンを感じます。
我が家では盛大なハロウィンパーティーのようなことは特にやりませんが、カボチャのお料理やカボチャのお菓子を作って季節を感じたいと思います。
皆さんも楽しいハロウィンをお過ごしください。
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