2024年9月22日(日)
僕は自分のことをかなり中途半端な人間だと思っているし、正直それで良いと思っている。
なんかライブでギターを演奏すると「プロですか?プロですよね?」って言われるんですよ。
まあ、そうと言えばそうなんですけど、僕が何の専門家かと言えば、ロックやポップスを中心に簡単なアレンジやソロパートをエレキギターで手早く対応する専門家…だと思う。まあ、それでお金取れるレベルって難しいんですけどね。
ギター演奏の専門家と言われると、そこまで幅広くやれるわけじゃないし、かと言って特定の演奏スタイルを徹底的に突き詰めてきたわけじゃないし、ちょっと「俺プロのギタリストだぜ」なんて言える自信は無いわけです。
あと、ギターの事よくわかってるんでしょと言われると、かなり焦る。弦高やネックの調整すらできる限りその範囲の専門家にお願いしたいし、メーカーや作られた年代を聞かれても「へーすごいんですね」しか出てこない。もちろんギターが作られるに至る職人の情熱や試行錯誤には敬意を払っている。
でもね、サポートミュージシャンを商売の一環としてやるとなると大事なのって良識や教養を求める心、そしてバランス感覚であって、専門性はその次かなって思う。
昔、先輩ギタリストに長続きの秘訣を聞くという愚かな行為をしたら「やっぱ、人だよ」と返ってきたけど、今となっては同感だ。
専門家を名乗る人の中には、その専門性で人にマウントを取ったり、スキルの使い道が自己満足だったりするのもいて、それを目撃したことも沢山ある。
どんな業界でもそうだけど、自分自身の中途半端さを認めている人の方が信用できるなぁ、僕は。
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