2024年3月25日(月)

音源のミックスマスタリングのやり方って、最近ではYou Tubeでも盛んにアップされているし、基礎的な知識は書籍でも知ることができるようになって本当に大助かりだなあ。

と思う反面、肝心なところがどこを探しても全然見つからなくて、やはり自力でやり方見つけていくしかないと思うことがよくある。

特に生楽器の処理。

その中でもドラム。

打ち込みのドラムの処理と全然勝手が違うのだ。

以前、海外のハードロック系のエンジニアをされている人のクリニックに足を運んでシンバルの処理とかタムの配置について質問をしたことがある。

その時に軽くProtoolsの画面を見せていただいたんだが、タムからハット、ライド、クラッシュに至るまでめちゃめちゃ細かく一打ごとにリージョン分けされていて、「こ、これは真似できるのか...?」って正直思った。

でもいざタムだけでもリージョン分けきっちりやると、処理がめちゃくちゃ楽になるのよね。

それとキックが前に出てこない問題を昔は未熟故に抱えていたんだけど、これはキック本体のイコライザー、コンプと、他の楽器のマスキング対策で、自己流ながらほぼ攻略できた。

たぶんだけど、イレギュラーのないレコーディングや打ち込み音源だけで制作をやり続けていたら、今のスキルは全然身に付かなかったんだと思う。

イレギュラーと言えば、僕はかなりどうしようもない環境下で歌とアコギを録音しなきゃならん時もあるのだけど、これもはっきり言ってやりようだ。

というか、どうにかして結果を出すしかないのだ。

仕事だから。

「歌と演奏がバッチリで、録り音も完璧で、その上でミックスをやるべきだ」って正論を言う人はちょくちょく見かける。

その分かりきった正論、わざわざ言う意味あるんだろうか?

少なくともその発言が僕の作業に役立ったことは一度もない。

トラブルシューティングの積み重ねの方がよほど大事。

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