一級建築士製図試験のオススメ道具【5】「三角定規・テンプレート編」
最終更新,2023.1.16.
一級建築士製図試験のオススメ道具
5回目は
オススメの三角定規・テンプレートは3つあります。
それぞれ作図作業の中で役割が違います。
それでは詳しく見てゆきましょう。
❶ 「VANCO バンコ 三角定規45°テンプレートプラス」
とにかく『持ち替える』ことで時間がロスされる。持ち替える際、『探す』ことが一番時間のロスになります。持ち替える必要のない道具があります。『VANCO バンコ 三角定規45°テンプレートプラス』です。
バンコを使うことでテンプレート・三角スケールが必要なくなり、持ち替える手間が省け、確実にスピードアップにつながります。
7月下旬、製図短期コースが始まる頃、毎年品切れとなり2週間から1ヶ月待ちとなることもあるので早めの購入をオススメします。
また、学科試験後は人気で売切れになり、メルカリでは4980~5980円と倍以上の価格で転売されていました。必ず一級建築士をとると決めているなら、早い段階で学科の勉強を始めると同時に正規価格で購入しておいた方が良いでしょう。
※Amazonで公式のVANCOから出品されているテンプレートプラスも一年を通して価格の変動はありますが2000~2600円程です。購入する際はご注意を
15㎝版も発売されました。
❷ 「三角定規 60cm 3mm厚」
どのメーカでもよいですが、三角定規の規格の中で一番大きな三角定規です。
なぜ一番大きな動かしづらい定規を使うのか
平行定規は水平方向は長い線が引けます。垂直方向は引けません。
そこで、この大きな三角定規を使います。
この定規を使うのは、縦の基準線を引くときのみです。
製図用紙の上から下まで一気に引いて、作図時間を短縮しましょう。
こちらは、バンコよりもさらに入荷待ちとなる期間が長かったのをよく覚えています、、、早めの購入をオススメします。
❸ 「ステッドラー 勾配定規 マルス 15cm」
この定規は基本的には使いません。
勾配屋根を描く必要がある時のみ、使っていました。
課題文には勾配屋根の勾配の指定がある場合があります。勾配を計算して作図をすると時間がかかります。さらに自分で計算すると間違えている可能性が出てきてしまいます。もし間違えて書いた場合、勾配屋根の修正は普通の図面より時間がかかります。かつ、高さ制限が設けられている場合はプランの大修正につながる可能性もあります。そのようなリスクを踏まえ、サイズの小さい15cm規格で良いので、勾配定規をひとつは本試験に持ってゆきましょう。
作図用紙の上に置いた時に見やすいので、透明なものではなく、スモークのかかったステッドラーの勾配定規を私は使っていました。
番外編 「フローティングディスク」
三角定規に、フローティングディスク(以下、ディスク)を貼って使っていますか?
定規が作図用紙に擦れて書いた線がにじむので、ディスクは必須のアイテムです。
製図板の端に段差があり、そこにディスクが引っかかるといった理由で、途中からディスクを剥がした人も多いのではないでしょうか?
ディスクのわずかな段差は、フィルムシールを貼る事で段差が解消できます。
ディスク全体にかぶさるようにシールを貼りましょう。引っかかる事が無くなるはずです。フィルムシールがない場合は、幅広のセロハンテープでも代用できます。
作図用紙が透けて見える透明なフローティングシートもオススメです。
実際に購入して試した結果、落選した道具
下記両方ともバンコと小さな定規の中間くらいの大きさ。小さい三角定規がなくなり、道具が少なくなるかと思い使い始めましたが、、バンコよりも小ぶりのため、1/200の定規が短く、作図で三角スケールも必要になってしまう。。そして、バンコに戻しました。
小さな三角定規も色々試しましたが、持ち替えるのが面倒で途中からバンコのみ使っていました。
製図試験で使用が禁止されているテンプレート
「設計製図の試験」の携行できるものより、使用できるテンプレートは
とされており、家具などのテンプレートは使用できません。
【「設計製図の試験」において使用が認められる平行定規と型板について】参照
その他のオススメ道具については下記のマガジンをご参照ください。