カラフルシンボル
秋口特有の慣れない冷え込みが続くこの頃、
電話で目が覚めた。
前日はイースター祭りで疲れて、体中が重くなっている。しかしそんなことはどうでもいい、電話から聞こえる言葉が私を目覚めさせた。
電話「あと10分で準備しないと飛行機に遅れるよ!!!!!!」
自分「はい。」
最悪だ、
いつもは朝日を見て朝を迎える、それが私の毎日の楽しみだった。
しかし今日は朝日のひかりすら出てこない、時刻は5時30分
集合時間5時30分.....寝坊である。
私は急いで顔を洗い、歯を磨き、 カメラ片手に旅立った。
オーストラリアの秋は乾燥していて、自分には心地がいいと思っていた。
花粉もない、湿気もない、ただ真夏日は大変だが4月の中旬となると
長袖が必要になる季節だ、ピンクのトレーナーに黒のコーチジャケット姿で朝の冷え込みに耐えながら最寄りのトラムに走って乗った。
いつも見ている風景、いつもと変わらないトラムの中で
どこに行こうか想像を膨らませるこの瞬間がたまらなく好きだ。
いつの間にか最悪だった寝起きのことを忘れ、
どんな街でどんな出会いがあるのかを膨らませながら
いつもと違うカラフルに染まったメルボルンのシンボルの横をトラムは通過する。
イースター色のフリンダーストリート駅
この駅はいつ見てもホント絵になる。そしていつもその存在感で送り、迎えてくれます。
あとがき
こんにちは、ここで少し自己紹介しますね。
長野県出身で今は川越に住んでいる大学生です。
今回書いていこうと思っている「自分の旅」は僕自身の今だから書ける当時の想いであったり感情だったりをストーリーにしたら面白そうだと思い作りました。
今後もオムニバス形式でたまに書いていこうと思います。
最後にここまで読んでくださりありがとうございました。(~・~)