散歩がてらのシナハンに行きたいが寒い気がして迷っている。温かい部屋で書く方を選びたい。
『ジョーズ』『リトル・ミス・サンシャイン』『マーダーズインビルディング シーズン2』『バッドランズ』あたりを見る。
『ジョーズ』は恐怖!人食いザメ!って死闘に脚光をあてた脚本もすごいけど、サメロボがあの当時どう動いているのか、どう撮影したのか、よく分からないままだった。USJアトラクションも急に飛び出すところがびっくりして、面白かったな。
『リトル・ミス・サンシャイン』ディズニープラスで、久しぶりにみたら、ゲイのお兄さんが、会場に間に合うよう一生懸命走るところがええシーンがじわじわよかった。お父さんメゾットも最悪のオープニングで進んでて、なんかしっかり家族映画で、感動の嵐。
『マーダーズインビルディング シーズン2』も相も変わらずよし。
あと
ネトフリ『バッドランズ』は楽しみにしていたのに始まってみると、おっとこれはみんな怒鳴るやつか……と観ているうちにどんどん気持ちが離脱してしまった。
DV被害を受けた女性の復讐譚としてとらえられたら、関西弁巧みなリスベッド(映画『ミレニアム』でDV男性に制裁を与える)にもなれたと思うのだが、、、。
公式の情報によると、原作では男性だったが”性転換”を行ったとある。(原作クラッシャーと今日日話題でもあるが、そこはやはり信頼関係によるものなので、ここでの言及はなし)物語上の女性記号だけ与えられ、本当の復讐譚になりきれなかったのでは、と。環境のせい?とは主役のネリは、ダメ男に依存して振り回される人生を送ってきた。本当に自立できたのか、どこか精神的な弱さが漂う。「DV被害者の女性」が主役になり、アウトローとして生きるチャレンジ作であったと思うが、そもそもエンタメとして昇華できていたたのか、見終わってみると関西のどこか片隅でまっとうな教育も受けれず生活もできてない闇落ちしている「弱者」たちがあんな描かれ方でよかったのかさえ疑問が残る。
TIFF2023トークでも語られていたが原田監督は『駆込み女と駆出し男』でも本来男性だった役を、樹木希林さん演じる女性に、理由を明かしていた。YouTube公開の動画では33分ごろから言及されている。
井上ひさし作品の原作の映画化にあたり、この題材であれば江戸時代の風俗の「再現」について取り組むことを考えたというが、「女性の話として……私自身はいつも女性が中心となるような、強い女性、そしてジェンダー〇〇(意向?聞き取れず)についていつも考えている」と話している。
監督は「強い女性」はその言葉通り描きたかったのだろうなーと思う。
強い女性とは何か。
ネリの姿から強さは感じれないでいた。そして、なんとなく腑に落ちないね、とあっさり終われない何かがあり、大きな解釈違いのもと、もう少し深く考えざるを得ないテーマをはらんでいるような気さえする。