絶え間ない日々。脳みそすっきりさせたくて、少しの間の読書。『黄金比の縁』を読む。人事部に左遷され、会社を内部から崩壊させようとたくらむ女性の話。就活をめぐる、ふわふわとした納得のいかなさと、行間からにじみ出る、会社への怒りや、憎しみを避けながら読む。
けど、少し、被弾してこれはわたしも踏みにじられる思いがあるたびに「悪意の種」を同僚らにまき散らしたことを思いだす。わたしの退職が合図だったように種からいっせいに芽がめぶくようにしむけ、2年とももたず、名称は変わり支社メンバーは会社から消え失せたらしい。いや、いい方が悪いか。
当時わたしの辞めるきっかけや経緯には、同情してくれた人がおおくて、それなりに冷静に対応したつもりだったけど会社の対応が間違っていると主張し続けたから、その出来事をきっかけに愛想をつかした社員も多かったんだろうと思う、という話。
会社で働くと、そういう感情と向き合う面白さがある。エネルギーを膨大に消耗するので、なかなか経験しないほうがいいと思うんだけど。
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