多読だけが能じゃない、洋書の熟読もまた楽し

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(画像引用: Kindle版 The Intuition of Haruhi Suzumiya 表紙)

「涼宮ハルヒの直観」の英語版、「The Intuition of Haruhi Suzumiya」を再読し読了した。

4年前の初読の際は目一杯急いで速読した。が、今回はじっくり熟読、一文一文嚙みしめて読んだ。推定読書スピードは分速68語。

洋書を読む際はいつも速読を心掛けている。そうしないといつまで経っても完読できないので。
過去に「Anne of Green Gables」(赤毛のアン)を1冊熟読で読み切ったのだが、10日もかかってしまった。
しかし普通は本一冊に何日もかけてられない。分速100語以上で3~4日で1冊読み切る、というのが今の自分が頑張った場合のペース。
本当は1冊を1~2日で読み切りたいが、まだムリ。

今回の「The Intuition of Haruhi Suzumiya」は、日本語版も何回か読んでるしその他いろいろ自分にとって特別な本なので、一度熟読してみようという気になった。

この本のメインの物語である「鶴屋さんの挑戦」のジャンルはミステリで、本来自分には縁の遠いジャンルなのだが、今回熟読してみたら最高に楽しめた。
探偵役のハルヒと一緒に自分も推理に参加してるような気分になって物語に没入し、洋書との一体感とでも言うべきものを体感し、充実した読書体験となった(原書は日本語だから本当は「洋書」ではないが)。

楽しめた理由は色々あって、それは以下の通り。

・本に対する理解度の増加(読むのは3回めだし、日本語版も読んでる)
・この本のメインテーマである後期クイーン問題を理解した(副読本やミステリを読んだ)
・ハルヒに対する愛情の深化(原作やアニメなどをしっかり履修した)
・自分の英語力が以前より向上した(あと洋書への慣れ)
・英語力不足による読みごたえアップ(子供に再帰した状態、純朴性の再獲得)

まあ簡単に一言で言うと、この本への愛着が増したことで非常に楽しめたというわけだ。

だから、未知の本を手当たり次第に速読で読んでいく多読もいいけど、自分の大切な一冊をじっくり慈しむように味わって読むのも、また洋書の楽しみ方として良いことだなあと思った次第。

速読は速読で、夢中で楽しんでる最中はそれで構わないんだけど、目標は1000万語だとか言って必死になって続けるうちに、ふと、あれなんでこんなことやってるんだっけって我に返って、あれあまり楽しめてないなあってなる時もある。
そんな時に、今までとやり方を変えてみる、勉強方法に複数のバリエーションを保持していると、それが柔軟性に繋がりへこたれない強さとなり、また学習の楽しみを思い出すきっかけとなり得る。

英語学習を続けるには、

・目標を持って頑張る
・楽しんでやる

この2つを両立させる、両輪が合わさることで良い結果が自然とついて来る。
だから、必死に速読でなく、たまには楽しく熟読するのもオススメのやり方だ、というのが今回の気づき。

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