福岡から東京まで車を運ぶ旅#1 なんでこんなことしたのか
発端
福岡在住の車マニアから購入した2001年式ALPINA B3カブリオを東京まで自走して運ぶ。
けち臭い話で恐縮だが、陸送会社に頼むと10万円前後かかるらしい。しかも、積み込むのも積み下ろすのも場所が限られてしまう。場合によっては専用モータープールまで取りに行かなければならないらしい。
それだけの費用と手間暇をかけるのであれば、いっそ福岡まで取りに行って、自分で乗って帰ってこよう。そしてついでに各地で観光をしてこようというのが今回の発端である。
旅の相棒は10年来の車仲間であるハンクちゃん。今回購入したALPINAの共同所有者でもある。お互いのスケジュールを確認した結果、3泊4日なら確保できることが分かった。昨今のリモート業務が推進される環境のおかげである。
今回の旅のルール
・宿は当日まで予約しない
・食事する場所も事前に決めない
・ナビを使わない(地図の確認はよいが、ルート案内機能は使用しない)
・迷ったら心がときめく方を選ぶ
私は、国内に限ってだが初めて行く場所については何も決めずに行ったその場で調べながらフィーリングでお店を選ぶ。「あそこに行っておけばよかったなあ」となることもあるかもしれないが、次に行くときの楽しみができるわけで、「失敗」でもなんでもない。
フィーリングで決めたお店が美味しかったらとても印象に残るし、後々そのお店が超人気店だったとしても、自分で探した喜びと驚きは事前調査をしてしまうと得られない。
地元の方に尋ねるというのもたまにはするが、極力しない。まあしない。する場合は、気になる人物に出会った場合だけである。
15年位前、8日間かけてアメリカを車で横断したことがある。その際に決めたルールが
・アメリカ全土の地図は持って行かない
・各州に入るたびに最初のドライブインで1.5ドルの激安州地図を買う
・事前予約は一切しない
というものであり、トラブル続出だったがとても印象深い旅になった。
一緒に旅をしたのは獺祭という日本酒で有名な旭酒造の代表取締役社長 桜井一宏君である。当時は専務かなんかだった。まあ、おじさんにもなってこんなあほな旅を続けているのは私だけなんだろうけど、とてもいい思い出だ。
アメリカ横断の経験から、行き当たりばったりの旅をもう一度してみたいとずっと思っていて、今回小規模ではあるが福岡~東京間で再現してみようと思ったのだ。
詳細な旅程などは次回以降に記載するが、このテキストを書いているのはこの旅の帰宅中であるので、厳密にはまだ旅は終わっていないのだ。
皆さまの支えがあってのわたくしでございます。ぜひとも積極果敢なサポートをよろしくお願いします。