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Who is WHITE NOSE?

僕が伝えたいのは

僕はチャゲアスが大好きだ。チャゲアスの曲を聴いているときの心地よさは格別だ。僕はチャゲアスの曲が大好きなのだ。

Who is WHITE NOSE?

2023年2月16日にWHITE NOSE初公演「旅立ちライブ」を新宿SACTで開催した。WHITE NOSEが結成されたのはそこから少しさかのぼって、2022年12月のことである。
2023年1月20日にベーシスト惠美直也さんをお招きしてトークライブを開催する予定だった僕は、せっかく一流ミュージシャンをゲストに迎えるのにトークだけではもったいないと思い、無謀にも「惠美さんとセッションしたいです」とお願いしてみた。惠美さんは底抜けに優しい。僕の無謀かつ無礼な申し出を快く、二つ返事で引き受けてくださった。
そこで、常時視聴者数名しかいないしょうもない配信を一緒にやっていた愉快な仲間に声をかけた。パチプロ兼ドラマーのさっくんとヤマハでギター講師をしているラッキーである。「一流ミュージシャンとセッションできるよ」。この誘いに、この二人はまんまと応じた。実にちょろい。
こうして、トークライブの企画として惠美さんとのセッションをするために組んだチームがWHITE NOSEの原型である。

君達は何も知らないまま

2022年12月、僕は惠美さんとのトークライブをSNSで頻繁に告知していた。惠美さんはビッグネームだが、僕は恐ろしく無名。集客力も皆無だし拡散力も皆無。どれだけすごいゲストをお呼びしていても、知られなければお客様は来てくれない。
そこで僕ら3人のチームに名前をつけたら面白いのではないかと発想した。出演者が豪華に見えるかもしれないからだ。
惠美さんはかつてチャゲアスを支えたバックバンド「BLACK EYES」のメンバーだ。チャゲアスの楽曲やライブなどに多数参加し、チャゲアスファンの間でもとても有名な存在。
「BLACK EYES」というバンド名は、当時のYAMAHAの事務所が目黒にあったことに由来する、ある種のダジャレ的ネーミング。とすれば、僕らのチーム名も同じような経緯で名前をつけたら良い。なら、「BLACK EYES」の逆にしよう。BLACK→WHITE。EYESの逆は?まあ、NOSEにでもしておくか。
この単純明快な思考ロジックによってWHITE NOSEという名前が誕生した。
念の為、類似の名前がないかネット検索したところ「ホワイトノイズではないですか?」とgoogleに確認されるくらいだったので、オンリーワンの名前ではあったようだ。
ちなみに、WHITE NOSEを日本語にすると、白い鼻。「鼻白らむ」という白けるとかがっかりするという言葉もある。うん、素晴らしい。ダブルミーニングだ。こりゃ決定だ。
となって、SNSで「出演WHITE NOSE」と告知した。後日スタジオでの練習の際にさっくんから「今度のライブ、WHITE NOSEさんという方が出演するんですね。バンドですか?」と質問された。そうか、彼はまだ自分がWHITE NOSEだということを知らないのか。そう思った僕は、「最近できたバンドらしいよ」と笑顔で答えたのだ。

ライブハウスを借りて見れば

この時期に、ライブハウス新宿SACTに2月の予約を入れている。僕らのライブにいつもゲストヴォーカルとして出演してくれている”歌って配れるシンガーソングライター”とみさんに、「ライブハウスでチャゲアスの曲を演奏するから歌ってほしい」という、これまた畏れ知らずのオファーをして、二つ返事で引き受けてもらった。やはり、突出した能力を持っている人は生き方に余裕があるのか、こちらのお願いを実に快く聞き入れてくれるものだ。(これに味を占めた僕は、この後多くのミュージシャンに様々なお願いを頻繁に投げかけることになる。)
惠美直也さんとのトークライブだけでもとんでもないのに、ろくに演奏もできないくせにライブハウスまで借りていた。今考えても、頭がおかしいとしか思えない。

ちなみに、新宿SACTをお借りすることになったのは、これまたチャゲアスと縁が深いギタリストでありアレンジャーの村上啓介さんがきっかけである。
2022年11月に新宿SACTで啓介さんのライブがあり、とみさんが顔を出すということだった。ちょうど同日に、CAリスペクトフェスの”若手”打ち上げとして、都内でSHUUBIさん、トムセン陽子さん、とみさん、運営責任者の林田さん、私の5人で食事会をすることになっていた。
22時くらいだったか、食事会の終わり際にとみさんが「今から啓介さんのライブの打ち上げだけ顔を出しに行きます。会ってみたいと言われていて」とうっかり発言し、トムセン陽子(以下、”よーこちゃん”とする)から「私も会いたーい。みんな一緒に行くでしょ?」という、最近ではお馴染みとなったゴリ押しがあり、私も同行することになった。
そこで、村上啓介さんと初めてお会いできていろんなお話を伺うことができた。

12月の啓介さんのライブは、本編から観覧させていただき、ライブ後にまた色々とお話をさせていただいた。その際に「僕らもライブハウスで演奏したいんすよねえ」などと言っていたら、啓介さんが「ここでやったらよかばい」と新宿SACTの鳥羽店長を紹介してくださいました。こうして、とんとん拍子に2023年2月16日にライブハウスでの公演が決定したのです。

気がつけばトムセン陽子がいる

2022年の年末に同年10月に熊本で開催されたCAリスペクトフェスというチャゲアスゆかりのアーティストが集まった音楽イベントが再配信されることになり、その直前に再配信を盛り上げるための音声配信番組が企画された。
この音声配信ではCAリスペクトフェスでも司会を務めたよーこちゃんと私が、フェス当日の様子や裏側、ライブの見どころなどをみっちりとお話しさせていただいた。
配信の終わり際に1月のトークライブと2月のライブハウスでの音楽ライブを告知させたもらった際に、唐突によーこちゃんが「ねえ、バンドやるんでしょ?私もやりたいんだけど」と、加入を申し出てきた。生配信中だし、断る理由も浮かばないのでとりあえずメンバーにすることにした。
というわけで、音楽の素人(私)率いるバンドに、新しい素人ギタリストが加入することとなったのだ。

なぜにトミは断らない

WHITE NOSEにはヴォーカルがいない。チャゲアスの楽曲をライブで演奏するのだから、インストというわけにはいかない。いかさない。
そこで、ちょいちょいトークライブなどに呼んでは何曲か歌ってくれていた”歌って配れるシンガーソングライター”のとみさんにまたまた声をかけることにした。
とみさんは私やよーこちゃんと同じ1979年生まれ。チャゲアスのデビュー年とも同じであり、熱烈なチャゲアスファン。
とみさんはYouTubeに様々な楽曲のカバーをUPしており、その中の一つがたまたまSAY YESの編曲など数々の名曲を世に出した天才アレンジャー十川知司さんの目に留まり、澤近泰輔さん、惠美直也さんを加えたバックバンドでチャゲアス楽曲を演奏する「Triple TE」というユニットのヴォーカルにも起用された実力者である。
オリジナル曲も多数リリースしており、「とみさんバンド」としても現在進行形で活動している。
そんな実力あるヴォーカリストを売れてない芸人率いるアマチュアバンドのヴォーカルに呼ぶということに、葛藤はものすごくあった。とても失礼なことだと思うし、とみさんファンに嫌な思いをさせるかもしれなとも考えていた。
そもそも、素人の演奏をお金をいただいて披露するということ自体も、やるべきかどうかかなりの時間考えていた。これは今も考え続けている。
散々考えて、結局は「楽しんだ人が勝ちです」という結論を出した。いや、一旦この結論に着地させて、あとは走りながら考えることにした。
僕らのやっていることが間違っていれば、それはお客様からの反応で分かる。やらないと分からない。少なくともチャゲアス愛には自信がある。自信を持ってチャゲアスが大好きだと言える。「チャゲアスが好きすぎてバンド始めました。チャゲアスが好きな皆さん、一緒に楽しみませんか?」正直な思いを伝えて、ダメならダメで、恥をかけばいいだけ、謝ればいい。命を取られるわけじゃなし。
とりあえず、こんなライブをやりたいんから、ぜひ歌って欲しいととみさんにダメもとで伝えよう。
まあ、心配は杞憂に終わり、とみさんはあっさり出演を快諾してくれた。とみさんはこのお人好しな性格が災いし、このあと次々にライブに呼ばれることとなる。

夜明けは新宿の中へ

こうしてとみさんの出演承諾をGETした僕は、怖いもの知らずのセトリを引っ提げて、2月16日の「旅立ちライブ」に向かって突き進んだ。そして僕らをうっかり応援してしまった多くのチャゲアスファンの優しさを受けて、順風満帆、ここに迷うことなく、ライブを続けているのである。

パチプロドラマーさっくん、ギター講師ラッキー


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ジョニー小野
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