【本当に】I love Louis Cole ~SO COOLな緊張と緩和~【tightですね】
Introduction
タイトルしっちゃかめっちゃかですが、許してください。
このままだと私のnoteがどんどん辛気臭くなるので、好きなもの感動したものとかって熱波を呼びそうなものも書いて、noteの雰囲気をさっぱりさせていきたい....
ということで、大好きなミュージシャンLouis Coleと彼の最新作に熱狂している話です。
知らない人のためのざっくりLouis Cole
Louis Cole(ルイス・コール)は、アメリカはロサンゼルスを拠点とするミュージシャン。作詞作曲編曲はもちろんのこと、超絶技巧と称されるドラムの演奏技術を持つ。キーボードもベースもギターもとにかくすごい。ハイパーマルチプレイヤー。
代表曲は、銀行口座にお金がないことを嘆き続ける"Bank Account"。
超絶技巧で作り上げられた曲ばかりなので、耳がずっと楽しい。特にタイトなリズムが好きな人にはぜひ一聴いただきたい。
一方で、奇妙で独自な世界観も特徴。衣装やMVが個性的でエッジが効きまくっているのでぜひ見てほしい(例1、例2)。シュールともいえる世界観が沼。ちなみに動画の編集も彼が担当しているとのこと。天才が過ぎる…
ここ数年はオーケストレーションでも、その持てる才能を遺憾なく発揮していて、一軒家の中でビッグバンド編成の演奏をしてみたり、オランダ公共放送局お抱えのメトロポール・オーケストラと公演してみたりしている。
私はいけないけど、今度日本でツアーもあるよ!
…とまあ、ふんわりとした紹介をしてしまいましたが、本題はここから。
きたる10月14日、4年ぶりに新アルバム『Quality Over Opinion』がリリースされる。
先行発表されたアルバム曲『I'm Tight』
リリースを前にアルバム収録の新曲が徐々にYouTube上で発表され始めているのだが、中でも新曲『I'm Tight』がすごい。8/23にアップロードされて以降、私は狂ったように聞いている。厳密には聞いている、というより"見て"いる。
約7分と世の潮流(=全体的に短め)とは逆行するような曲の長さ、一定のリズムを刻みながら淡々と流れゆく曲調、あんまり起伏はないけど、なにせLouis Cole特有のチャカポコ感が気持ちがいいそんな印象の曲だ。曲そのものはこれまでのLouis Coleの作品と比べて、シンプル・単調かもしれない。だからこそ飽きが来ない。
ただ、この曲。曲だけじゃないのだ。私個人が感じている魅力は、映像にある。
Louis ColeのMVは前述の通りシュールなものが多い。奇抜な衣装やシーン、カット割りが目を引く。
今回のMVは盟友Genevieve Artadiを含む女性4人とセンターLouis Coleという布陣で、全員黒キャップ黒ポロシャツ黒スウェットに白靴下、黒スリッポンという、全身ほぼ黒のノームコア系衣装(真似したいくらいかっこよくてかわいい)を身に纏い、ただひたすら一定時間ごとに異なる振付(?)をし続けるMVなのだ。
MVの登場人物はキャラこそ立ち※してるものの、画面はパッと見は極めてシンプル。でも、振付がとにかく「どうやったらこんなこと思いつくの(最高)」というものばかり。なんというか、もう、Loius Cole変な振り付け祭なのだ。例としていくつかピックアップしようにも、お尻でカードを切る真似、ワイルドライフ(思い思いに自由)、影絵の犬、ズボンの隙間に手を突っ込んでスライドする等、どうやっても言葉でうまく説明しようがなかったので、とにかく一回MVを見てほしい。
※全員バリバリのシンガー。みんなそれぞれの持ち味があふれ出ていて、良い。最高
振付が面白すぎて何回も見てしまう。5人の表情や動きを追いたくなってしまう。でもそうしてると曲を聞き損ねる、曲を聞いていると一つの楽器のリズムやメロディーを追いかけ始めたくなる…と、とにかく忙しい。単調でシンプルな印象を受けるのに、慌ただしい。でもその情報量が多さ故に、何度でも楽しめてしまうのだ。
緊張と緩和
これまでのLouis Coleもタイトなテンポが流るる一方で、「無の顔」「完全停止」みたいなポーズをとることが多かった。そこがいいし、そのギャップがツボなのだが、今回のMVは特にその面が"おかしみ"であり、魅力的に現れていたように思う。
数ある振付のうち、私が特に好きなのは"NOTHINGZ(02:45)"、"PRECIOUS CARGO(5:30)"といずれもコーラス部分に続くパートで、静止→躍動を感じさせる振付だ。
曲調の切り替え部分ということも相まって、静止→躍動が妙に面白いのだ。なんなら美しさすら感じる。ここで、ふと頭をよぎった「これってよく聞くお笑いの理論"緊張と緩和"では…」気のせいかもしれないけど。
海外でも同様の「可笑しみ」の理論みたいなものってあるんだろうか。
(もしご存じの方がいれば、参考までにぜひご教示ください…!)
なんかでもLouis Coleって「これなら面白いでしょ」とか「ほらほら、お前らこういうの好きだろ~」という感じがなく、ただただやりたいからという感じがするから、きっとなんでもないんだろうな。
Outroduction
真偽はさておき、その"緊張と緩和(仮)"に見事にはまり、今日まで動画を見続けている。
You Tubeにアップロードしてくれて、ありがとうLouis Cole。アルバムめちゃめちゃ楽しみにしてるよLouis Cole。できればメトロポール・オーケストラとの公演を円盤化してほしいです。
でも、ここまで書いてみて、今回の『I'm tight』がメジャーデビューほやほや仲良しのDOMi & JD BECKの『NOT TiGHT』(こちらもまた最高にクール)を完全にウケ狙いであてにきてるはずなので、さっきのは何とも言えないかもしれない。どっちにしても、Louis Coleってば、本当にtightだなあ。
ちなみに、DOMi & JD BECKとかThundercat、GingerRootにKIRINJIも大好きです。また別途書き留めたいな。音楽もまた、私を救う存在でもあるし、好きだっていう気持ちは、表すにこしたことないな、と思ってます(推しは推せる時に推せ理論)。
もし私も好き~~!という方いらっしゃれば、お近づきになりたく...ぜひ、仲良くしてくださ~い!インターネッツには山ほどファンがいるように見えるし...来日ライブツアーは即完売なのに...なぜか私の周囲には彼らのファンがおらず...「いいよね~!」「わかる~!」って言い合いたいだけなのに何故...謎です。