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第二話: 知らない国で、知らない人と、知らない仕事をするんだよ?そんなに面白い事って中々無いよね?

入社から4ヶ月で海外に飛ばされた、と言う経験を持つ人が果たしてどのくらい居るのでしょうか。

しかも、仕事の内容も

『この製品作って日本に送って』

と、言うだけでそもそもその作業工程と言うのも、社長達が海外の工場で見学してきて、こんな感じ?って私に伝えているだけで、具体的な方法とか工程とか一切教えてくれなかった。

そりゃあ、そうだろう。
そもそもこの製品は、日本国内ではある1社のみが加工、製造、生産する権利を持っていて、私の会社は海外製品を輸入販売する権利があるだけなのだから。
だから、社長を含めて誰1人、製造に関わったことのある人間が居なかったのだ。

しかも私は前職で何処かの工場に居たわけでも無ければ、この業種の経験もした事のない

ここで働いたら、転勤で東京行けるかな?
正社員になれるかな?


と言う、極めて不純な動機で前職のアパレルに入社して、その不純な動機が叶って正社員になって、転勤で東京に来れた程度の普通の販売員である。

そんなのにそんなプロジェクトを任せるって言う時点で『狂気の沙汰』である。


・・・狂気の沙汰ほど面白い


とは、私がよく読んでた漫画の台詞にあったものの。
まさかこんな形の狂気の沙汰があるとは思ってもみなかった。

まだ東京で勤務していた頃、同僚の人達と飲みに行った時に、

同僚: ねぇ、こんな何もわからない状態でラオスに行くって不安じゃ無いの?

と聞かれた際、

私: そりゃあ不安しかないですよ(笑)

だって、

知らない国で、知らない人と、知らない仕事するんですよ?

でも、そんな経験出来る人なんて居ないし。
それって滅茶苦茶面白くないですか?


と、笑いながら答えた私を見てその同僚は凄く衝撃を受けたそうで(半年後位にその同僚からLINEで言われた)そんな発想をする人は中々居ないよ?とは言われた。

人が何かを始める時なんて皆んな、同じような事だと思うんだけれど、その部分を楽しいと感じられるか、苦しい辛いと感じてそのまま終わってしまうのかは人それぞれだ。

だったら、

少しでも物事を楽しく受け止めて、楽しく生きていたい

楽観的と言う事ではなく、そりゃあ辛い苦しい時もあるかも知れない、でもそこで後ろ向きになったらこれから先にある楽しい事を経験できなかったり、面白い事を感じられなくなる方が嫌。

北海道から東京に来て、職場以外でも沢山の人に会って、仲良くさせてもらった。そして、

自分から能動的に何かに向かって行く事をしない限り、その道は開かれない

と言うことを東京と言う場所で物凄く実感していたから、こんな事を言えたのかも知れない。

そんな訳で、次回からようやく、ラオスに行く話をしていこうかと思います。

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それでは、また次回。

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