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#3 社会人とセクシャルマイノリティ


はじめにこれを言わなきゃこの話しは始まらない

こんにちは、どこにでもいる社会人onniです。
今回はセクシャルマイノリティについて話します。
と、言いますのも私自身が(おそらく)バイセクシャルだからです。おそらくと言った理由としては私自身、自称のものに自信がないからです。でも、異性でも同性でも「好きになった人が好き」の人なのでこうなりました。多分これを先に言わなくては「机上の空論でなんか言ってらぁ」と思われそうでしたので先に宣言します。

セクハラは思ったより昔からある言葉だった

日本国内で初めてセクシャルハラスメント(いうまでもなく、通称セクハラ)が認知された歴史を皆様ご存じでしょうか。
私の中では2000年代に入ってからぼんやりと広がったものと思っておりましたがその歴史は思ったより早く、1989年に初めてセクハラを問う裁判が起こされ、そして同年の新語・流行語大賞を受賞していました。
とはいえ、1990年代は私の中ではまだまだセクハラへの意識は低かったのではないだろうか…とは感じています。
テレビのバラエティも性をおもちゃにするような内容がたくさんありましたし、そもそも働いている女性の地位は全然低かったでしょう。
そう思うと、実際に裁判まで運んだ当事者の方々はさながら現代のジャンヌダルクに値します。ありがとうございます、先輩方…。

セクシャルマイノリティが異性愛者が当然な社会に入るということ

職場におけるセクシャルハラスメント防止対策の措置が義務化されたのが2007年。
当時を思い返すとちゃんとできていたのかと言われると疑問が残ります。
私は上記の数年後に社会人になりました。ですが、当然会社にいるのは措置が取られる前に社会に入った人ばかり。
セクハラの事など「セクハラ(笑)」とあざ笑われるような風潮でしたし、パワハラが横行していたので無法地帯だったなぁとしみじみ感じます。
そんな中入社をした私ですが悪気の有る無し関係なくコミュニケーションの一環として「彼氏はいるの?」なんてよく聞かれたものです。
新卒で入った会社では完全に「お前にいるわけないか。あっはっは!」までがセットですが、以降の会社でも割と軽い感じで「結婚はしてるの?」とかはよく聞かれました。
その度に私は「彼氏いないとだめですか?結婚してないとだめですか?結婚ってそんなに偉いですか?」と問いただしたくなります。まぁ、そこは私もいい大人なのでわざわざ噛みつきませんが。
今の職場でも入社当初は聞かれ、しばらくは「その後どう?なんかいい恋バナないの?」なんて聞かれたものですが、私があまりにもおひとり様の達人に見えるのか、1年もすれば聞かれなくなりました。
まぁ、いないなんて誰も言ってないんですけどねぇ。言えないだけで。

なんならそっとしておいてほしいセクシャルマイノリティ

今は義務教育の中で性的指向・性自認についての授業があるとのことで本当に良い時代になったと思います。(とはいえ、実際はこうだよ?という事実はなにぶん私の耳に入らないのでわかりませんが。)
今の職場でも受け入れられる可能性はないわけではありませんが、ふとした会話の中でとある社員に「知り合いにゲイがいるからね!」と自慢げに宣言されたことをきっかけに、私のカミングアウトの扉は溶接されてしまったような気もします。おそらく、わざわざ言葉にすることはないでしょう…。
私の大好きなPodcastでよく言われていますが「異性愛者は、自分が異性愛者であることをわざわざ宣言したりしない」というのは、本当にそれだと思います。マイノリティを認めてもらいたくて、パレードに参加をする方々に憧れた時期もありましたが今の私は「何も聞かず、放っておいてくれ」と思うのです。
というか、性的指向・性自認は仕事する上では不要ですよね。
別に異性愛者の方が仕事ができるなんてこともありませんし、そもそも言いたいと思ったり言わなきゃと思った人には自然と打ち明けますので、わざわざ問うことはされたくないというのが本音なところです。

とはいえなぜ文章にするのか

自分の身の回りにはわざわざ畏まってまで宣言する必要はないですし、友人たちはすんなりと受け入れてくれているので宣言する必要すらない状況の中、なぜ私は文章にしているのか。
今は昔と違い、教育の中でもセクシャルマイノリティについて学べる中ではありますが、いざ自分が当事者になると少数派であることで悩むこともあるのではないかと考えており、少なからず普通に生きてる社会人がここにもいるよと伝えたくて文章にしました。
これは自己紹介にも書きましたが、私は高校生の時に担任の先生から将来どうなりたいと聞かれ、適当に社会人をやりながら、文章を書きたいと言いました。
その時に描いていたのは小説家ではなくて、セクシャルマイノリティについて書くエッセイストだったのです。
そんな自分勝手な夢をかなえるため、今日も私はコツコツと文章を打っていくのでした。
お読みいただき、ありがとうございました。

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