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神聖かまってちゃんの"フロントメモリー"という曲

↑フロントメモリー

フロントメモリーは、僕が日本のバンドで唯一(たぶん)聴いている、神聖かまってちゃんというバンドの曲だ。今の季節にぴったりなキャッチーでピアノが綺麗な曲だ。

この神聖かまってちゃんというバンドのリスナーは、社会的弱者や、生きづらさを抱えている人などが多い。そんな人達に共感を呼ぶような歌詞が魅力で、僕も気持ちが憂鬱な時によく聴いたりする。このフロントメモリーも、そんな「頑張れない」人達に愛されている曲であり、そんな人達だけの為の曲だと受け取っていた。

しかし

最近、クラスの明るい女子、俗にいう「陽キャ」女子がこの曲をLINEのプロフィールの曲に設定していたのだ。 僕は複雑な気持ちになった。「お前にこの曲の何が分かるんだ。この曲はお前みたいな人生楽しんでる奴の曲じゃない。」そう思いかけたが、よく見ると「cover」と書いてある。調べてみたところ、この曲は正式に、いろんな人にカバーされているらしい。確かに、この曲は神聖かまってちゃんの中でもポップでキャッチーで一般人層受けしそうなメロディの曲だ。しかしこの曲は、聴けば分かる通り、汚い音質で、金切り声のボイチェンボイスで歌われている。そんな曲を綺麗な音で、綺麗な女の子の声なんかでcoverしたら、それはとても聴きやすく良い曲になるだろう。(もちろん、僕は元の、の子バージョンの方が好きだが) 多分その女の子は歌詞なんかあまり気にしておらず、軽快なメロディを楽しんで聴いていたんだと思う。
僕はそんな楽しみ方も良いと思うし、音楽にはいろんな楽しみ方があって良いと思った。

陽キャ女子と、僕という、正反対な存在が、違う受け取り方で、同じ曲を聴いているのは、なんか"エモい"なぁ と思った。(この言葉の使い方が合っているのかはしらない) また、そういうところが、音楽のいいところなんだろうなぁ。とも思った。

おしまい。

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