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篠原ゆき子×高畑淳子×サヘル・ローズ×LiLiCo 登壇。 4 人の“女たち”は無事に公開を迎えたことに感涙。篠原「この映画には人を救う力があると思っています!」

この度、主人公・美咲を演じた篠原ゆき子さんと、共演の高畑淳子さん、サヘル・ローズさんが公開初日舞台挨拶に集結!
更には映画コメンテーターの LiLiCo さんがスペシャルゲストとして駆けつけました。
MCを務めた本作のプロデューサー奥山さんの呼びかけにより、主人公・雨宮美咲を演じた篠原ゆき子さん、美咲の毒母・美津子を演じた高畑淳子さん、ホームヘルパー・田中マリアムを演じたサヘル・ローズさん、そして「今年の日本映画の中で暫定ベスト 1 位!」と本作を大絶賛したスペシャルゲストの LiLiCo さんが登壇し、まずは登壇者の挨拶からイベントはスタートしました。

始めに篠原さんは「とうとう初日を迎えたということで、何卒よろしくお願いします!」と、明朗な声で挨拶。その明るさに篠原さんと初めてお会いしたという LiLiCo さんは映画の中の役柄とのギャップに驚愕の様子。そのまま LiLiCo さんの挨拶となり「たくさんの映画をみていますが、『女たち』はスクリーンから雄たけびを感じ、私の心にズキンとハマりました。今日は初日にご一緒させていただいてとても嬉しいですし、みなさんのお話しも聞きたいです」と本作への熱い気持ちを述懐。
続いて高畑さんは「この映画がみなさまの目に触れることになったことが何より嬉しいです。上映できない映画が多くある中、コロナウイルス感染者も出ず撮りきれた。そしてちゃんと上映できることを喜ばしく思っています」と簡潔かつ想いの伝わるインパクトのある挨拶を残しました。
サヘルさんは「映画はやはり映画館の中で産声を出してくれるものだとおもいます。映画館、映画自体を止めてはいけない。このストーリーは今の時代だからこそより一層響くものがあると信じていますし、素晴らしい先輩方が紡ぎだしてくれた、むき出してにしてくださった“女”という存在の力強さスクリーンでぜひ観てほしい」と映画に対する想いを語りました。

挨拶が終わり、MC の奥山さんより、LiLiCo さんに駆けつけてくれてありがとうとお礼の言葉が送られました。LiLiCo さんは「『女たち』の感想を言うにはイベント時間 20 分では短すぎると文句を言った」とまずは冗談を交えながらも、本作への熱い気持ちを吐露し「(この映画は)なんでこんなに叫びが聞こえてくるんだろう。どこかに自分がいるんですよね。特に母親との関係性。この映画があまりにも記憶から離れなくて。自分の母親と自分を見ている気持ちになりました」と本作のシーンが理解できたと語り、瞳には既に涙をためていた。

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すると、篠原さんも思わず感極まって涙を流し「私が伝えたい事が LiLiCo さんにそのまま伝わって、めちゃくちゃ嬉しいんです」と喜びを嚙み締め、隣り合わせの二人は顔を合わせさらに瞳を潤ませた。

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話は高畑さんに切り替わり「今回演じた美津子は脚本を読んだ段階では全く分からなくて、読んでもわからないから出てみようかな」と出演を決めたという。「本読み時に奥山さんから『この映画はいかに高畑さんが鬼ババアを演じるかにかかっていますからね。』とありがたいご恫喝をいただいたこともあり、わが身を捨てて演じたんですよ(笑)」と高畑が本作での怪演の裏にある秘話を語った。

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サヘルさんも「もちろん監督は私たちを道標してくださっているんですけど、それだけでなく現場で感じたことを一緒に相談させて頂きながら、みんなで生み出した作品です。まさに魂の塊だなと思いました」と語りました。すると LiLiCo さんがサヘルさんに「私たちはなかなか日本のドラマ・映画では立ち位置がなく、変な日本語を要求されなかったことが、すごくうれしくて、立ち位置が出来たんだ」と涙ながら話しました。

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奥山さんが「みなさんがご本人の中にあるものを出してくれて、それが生々しすぎだせいで、篠原さんは撮影中に高畑さんが怖くて、泣き出したんだよね」と裏話を話すと、篠原さんは「役とごっちゃになり、普段通りに質問して下さったことが責められてると思ってしまいました」と話し、それに対して高畑さんは「ご飯が美味しかったことしか覚えてない」と笑いながら返した。そしてサヘルさんは篠原さんが怖くなった時があると話し、「突然ご飯も一緒に食べてくれなくなった」と話すが、それはお互いが役に入り込みすぎたためだと振り返り称え合った。

舞台挨拶も終盤に差し掛かり、サヘルさんは「今こういう時代になり、映画館で観てくださいと自分で言っていいのか正直分からなくなります。この映画を通して泣いていいんだ、頑張らないでという思いがいい意味で伝わればと思っています」と熱く語りました。高畑さんは「この時期弱っているのは心だと思います。映画にはその心を強くしてくれる力があります」と冒頭のあいさつ同様に想いの伝わるインパクトのある言葉を残しました。
LiLiCo さんは「生きていることがとても大事ということが分かる映画なので、その部分が大切だと思いました。『女たち』は何らかの賞に絡んでこないとおかしいと思います。」と本作を最後まで絶賛しました。
最後に篠原さんは「今日という日を迎えられて本当に嬉しいです。本当に。こういう場を作ってくださりありがとうございます。この映画は救う力があるかもなと思っているんです!今どこかにいる誰か一人にでも届いたらいいなと思います。みんなで生きていきましょう。よろしくお願いします!」と涙ながらに力強い言葉で締めくくり初日を迎えました。

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公開祈念YouTubeチャンネル
※イベントの映像がご覧になれます

映画『女たち』公式サイト

映画『女たち』公式Twitter