【番外編】野球の守備位置はファーストやセカンドと分かりやすいものですが何故ショートはそのように呼ぶのでしょうか?素朴な疑問を調べていくうちにアメリカで始まった野球の歴史や奥深さを知ることになりました
おはようございます。
今日は番外編として
野球雑学を取り上げていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=Bi4CZxdTj3o
野球において守備位置の呼称はファースト、
セカンド、サード、それにライト、センター、
レフトと非常に分かりやすい
ものですが、ショートだけ、何故そのように
呼ぶのでしょうか?
それはアメリカで野球が始まった頃、
最初の守備陣形は投手の両隣に2人の
野手がおり、センター前に抜けるような
打球を処理していました。
打者のすぐ近くに守り、短い距離で
打球を止める事から
この2人をショートストップと
呼びましたが「2人もいらないよね」
と1人になり、当時、二塁の塁上付近に
構えていた二塁手と投手の間を守るように
なったところで日本にも野球が普及し始めます。
センターラインにキャッチー、ピッチャー、
ショート、セカンド、センターの5人が並ぶ
守備位置を考えると
野球の基本であるセンター返しの
重要性を改めて認識いたしますが
時代が進むにつれ、さらにその形は変化し
センターラインに並んでいた
セカンドが一塁寄りに、
バランスを考えてショートも
二塁と三塁の間に移動した事から
現在の守備位置に落ち着きました。
野球が日本に伝わって間もない明治時代、
正岡子規が、ショートを短くと訳し
ストップを遮ると直訳したために
短遮者(たんしょしゃ)と呼ばれましたが
のちにベースボールを野球と翻訳した教師、
中馬庚(ちゅうまん かなえ)により
戦列で時期を見て待機しながら動き回って
あちこちを固める遊軍のようだ。と説いた
事で、遊撃手の呼び名が定着したのです。
センター方向と三遊間の打球のほか
状況に応じて塁間のカバーも行うなど
広い守備範囲に対応する足の速さに
一塁まで送球する肩の強さ、
さらには高い判断能力も要するショートは
守備の要とされ、実際にアメリカでは
多少、打撃力不足や体格に劣っている選手でも
俊足に強肩を兼ね備えた運動能力の高い選手に
まずはショートを任せてから
オーダーを組み立てていました。
そして、背は高いが線が細かく、なんとも
不器用そうな選手は守るところが無いという理由から
投手をやらされていたそうで
横浜高校時代の松坂大輔を見たアメリカの
コーチは、そのオールマイティな能力を目撃し
「なんで彼をショートにしないんだ?」と
当時の監督に疑問を投げかけたというエピソードは
時代が変わってもアメリカ人が
遊撃手をいかに重要視しているかを物語っています。
メジャーリーグにおいて
カル・リプケンの登場が遊撃手のイメージを変え、
打撃力を兼ね備えた新しいショートストップ像を
作ったとされました。
3大遊撃手と呼ばれたデレク・ジーター、
アレックス・ロドリゲス、
ノマー・ガルシアパーラはまさに
打撃も守備も兼ね備えた遊撃手となり
マイケル・ヤングや
ミゲル・テハーダにも引き継がれていったのです。
21点先取で勝利したり投手は下手投げに限るなど
現在の野球とは違うルールから始まり
守備位置や各ポジションの理想像も
変化しましたが、基本的には全てに
バランスが取れた
万能選手が守ってきた遊撃手という
守備の華にまつわる雑学でした。
今回は短い番外編となりましたが
お楽しみ頂けましてら幸いです。
チャンネル登録も是非よろしくお願い致します。
ご視聴いただきありがとうございました。