詐欺への注意喚起
現役の大学教授が700万円詐欺に遭った件
詐欺に引っ掛かった本人が「みんなに注意喚起を~」と𝕏(ツイッター)で詐欺事件顛末記01を書かれました。その志はとても立派だと思います。
でも続編が出るかと思いきや、どうも出す気なさげのご様子です。中途半端な状態で終わっているので、皆さん消化不良みたいになってますね。
そこで僭越ながら私が今回の事件について注意喚起したいと思います。
ちなみにYAHOOニュースでは以下のような記事でした。
(現在はなぜか削除されているようです)
今回の流れを簡単に書くとこうなります。
・総務省を名乗る女性から電話
「契約のスマホから大量の迷惑メールが出て高知で被害が起きている」と言われる
・総務省から高知署へ繋がれる
・高知署の捜査二課の刑事が登場
「高知署へ来て欲しい」「無理ならLINEで事情聴取を」と言われる
・LINEで事情聴取
「あなたが詐欺事件の協力者として関わっている」と言われる
・数日後「逮捕状が出た」と連絡を受ける
・高知地方検察庁の偽のホームページに誘導され偽の逮捕状が表示される
・振り込みの要求
「詐欺事件の金の流れを把握するために口座を調べたいので預金額を振り込むように」と言われる
「1枚1枚紙幣の番号をチェックするため」と言われた可能性が高い
・銀行の窓口で現金700万円を振り込む
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さて注意喚起ですが、要は相手の言うことで疑わしい所をめざとく見つけることと、自分だけの判断ではなく他者に確認を取りましょう、ということになります。
総務省から電話があり、高知署へ繋がれる ← ここまでは良いでしょう。
①高知署へ来て欲しい
被疑者とまで言われている人間にノコノコ来いとは言わないでしょう。
確実に身柄を確保するためあっちから出向いてくるのが普通です。
②LINEで事情聴取
セキュリティに問題があるLINEで事情聴取なんてもってのほかです。
③数日後「逮捕状が出た」と連絡を受ける
その数日間(4日間?)に誰かに相談できるチャンスがたっぷりあります。お友達とかに相談しましょう。
④偽のホームページで逮捕状を見せられる
ホームページのURLを確認するのはもちろんのこと、自分の逮捕状がWebで見れることをおかしいと思いましょう。
逮捕状は逮捕時に直接本人に見せるものです。
事前に、しかも遠距離で見せられたら簡単に逃げられちゃうでしょ?
⑤1枚1枚紙幣の番号をチェックするため預金額を振り込んで
1枚ずつチェックするという話は同様の詐欺に遭った女性のケースでした。
詐欺の手口が酷似していることから、今回も同じように言われた可能性が高いです。
入金した紙幣をそのまま「この人の入金した分」という形で銀行が保管するわけではありません。また、銀行にある現金が振り込み処理によって物理的に移動することもありません。
なので番号を照合するなんて不可能です。
それに、そもそも証拠が揃ったから逮捕状が出るのです。
逮捕の決め手になる紙幣の照合を、逮捕状が出た後にすることの矛盾に気づきましょう。
⑥窓口で振り込む
高額の振り込みですから、おそらくそのときの窓口担当から「この振り込みは大丈夫でしょうか、確認されましたか」という旨の助言を受けたはず。「絶対大丈夫」とか返事せずに、素直に従って最終確認を取りましょう。
とにかく、高額なお金の話です。
お金を振り込めという話になったら、以下のような感じで間を取りましょう。
「金額がでかいですからちょっと知人に確認させてください」
相手は強い態度で何か言ってくるかも分かりませんが、怯んではダメです。「これがもし詐欺だったら」と常に頭の片隅に置いて行動しましょう。
以上です。
(追記)
「自分は絶対に騙されない」と思ってる人ほど思い込みが激しくて騙されやすいのかもしれませんね。
「自分も騙されてしまうかも」と思ってた方がいいかもしれません。
それから、「騙されても自分の損だけ」と思わないでください。
詐欺グループが勢いづきます。そのお金を元にまた新たなターゲットを探すことでしょう。
あなたが引っ掛からないことが、被害者を増やさないことに繋がります。
>詐欺師のクズども、許すまじ。
>騙されたことは、一切恥ずかしいとは思っていない
そのクズの詐欺師に資金を提供したことくらいは恥じた方が良いと思います。
(追記)2024/06/23
まだ被害届を出していなかったんですって!
「みんなに注意喚起を~」と言ってた人がなぜ被害届も出してないの?
あり得ない。まったく理解できないです。(-_-;)