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日産アリアvsテスラモデルY&モデル3

待ちに待った日産アリアの価格がlimited特別仕様車ながら、発表になった。最近増えてきたテスラモデル3をみながら、登場を待ち望んでいた方も多いと思う。

ある程度のスペックが紹介されたので、今一度比較を行ってみたい。

1.航続可能距離(バッテリー面)

新型アリアのバッテリーは66kw、91kwの2本建て。航続可能距離は、4WD66kwの430kmから、2WD91kwの610km。
一方のモデル3はというと55kw409km〜75kw560km。
モデルYは、370〜483km

筆者がEVにおいて一番重視する航続可能距離は、どうやらアリアに軍配が上がったようだ。
実航続可能距離は?といえば、WLTCモードの約1割ダウンといったところだが、アリアの91kwモデルなら、いずれも500キロは楽に超えていて、十分に実用可能な一台ということになる。モデル3は正直ロングレンジモデルでないとやや厳しい。モデルYに至っては、実走行435km程度といわれると、劣化を考えれば5年後は400kmを切っていると思われるので、航続可能距離で選ぶなら、アリアは合格!テスラであればモデル3ロングレンジモデル以外は不合格と考える。


<日産アリア>

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<テスラモデル3>

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<テスラモデルY>

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2.サイズ

サイズ感については、日産アリアとモデル3の比較だと、SUVの有意差が光る。モデル3の方が約5cmほど車長はあるが幅は変わらないので、天井高の分だけゆったりとしている。

一方でモデルYとの比較になると、モデルYが、車長15cm、幅7cm大きくなるので、これはややワンサイズ上の車と言える。航続距離がだいぶ短くなるのも大きさからくる車重の違いかもしれない。

ただ、サイズでいうと、忘れてはいけないのが、取り回しのしやすさ。である。これは、実際に乗ってみないとなんとも言えないが、日本車の常識から言えば、おそらく最小回転半径も比較している3モデル中最小となるはずだ。

テスラに乗ると感じることだが、まあアメ車といえば当然なのだが、いかんせん小回りが効かない。駐車場などで、ハンパにハンドルを切ると、まったく届かない。何度も切り直しをするハメになる。

ここの面でも日産アリアに軍配が上がる。

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3.内装

テスラの内装は極めてシンプル。しかしながら高級感はほとんどない。日産アリアは価格だけ見れば高級車だが、コストの多くをバッテリーに奪われていると思うので、高級感はさほど。といったところか。

まあ、このクラスの車に乗り慣れている人にとっては、両者ともにややチープに感じるかもしれない。

カーナビなどの電装関係は、これは内容が違いすぎてあまり比較にならないと思う。
テスラは、スマホでGoogleマップをみているのとほとんど変わらない画面。しかしながら、地図の更新はものすごく早い。
一方、従来のカーナビ同様で親切丁寧だが、アップデートは時間差とコストがかかる日産アリア。

各々一長一短アリといったところか。

ちなみにテスラ車を体験していない読者の方も多いと思うので、一応書くとGoogleマップで車を走らせる。というのは意外としんどい。
最近アップデートで立体ナビゲーションにバージョンアップしたが(そういう意味では、Googleマップよりは見やすい)、首都高などで従来のカーナビのように走ろうとすると、分岐などがよくわからずほぼ役に立たない。高速道路を走行中のサービスエリア情報などもほぼ同様。筆者もそうだが、大半のテスラオーナーは、ヤフーカーナビなどスマホアプリを併用して走っているケースが多い。
(ダッシュボードにスマホスタンドなどをごちゃごちゃつけたら、テスラのスッキリしたデザインは台無しなのだが、実用性がゼロなので仕方ない)
実用性ゼロと書いたが、モデル3、Yに限らずテスラ車には収納ポケットがほとんどない。グローブボックスも車検証さえおらずに入らない。モデルYの場合、ちょっとした小物入れを置いておいても良いのかもしれないが、エレガントさを保つには、常に片付けを強いられることになる。お陰で筆者のトランクとフランクは小物だらけだ。

ちなみに、今、「フランク」と書いたがこれはボンネットにある収納スペースのこと。正式用語というよりもテスラオーナーたちの造語といったところか。日産アリアには、このボンネット内の収納スペースはない。従来の車のようにカバーが付いていて、中にはモーターやら何やらが満載で、荷物を乗せるスペースがない。

前述したサイズのところで、実はモデル3の方がアドバンテージがあるのはここの部分で天井高の高い日産アリアの方が開放感はあるが、荷室の量はおそらくモデル3の方が圧倒的に多いと言える。モデルYなら当然に日産アリアとは、比較にならないくらい広い。

あともう一つ、日産アリアには気になる点がある。それは床下にバッテリーを積んでいるのはいいが、前列シートと床の間に隙間があまりないことだ。これは、後部座席に座ると、前に足が入っていかないので、体格の良い方が乗るとしんどい。この価格帯の車なのだから、これはなんとかしてもらいたかった。
何とか乗れるが、ゆったりとは乗れない。とても残念な点だ

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4.価格

日産アリアは、今のところ特別仕様車の価格しか開示されていないが…これはテスラモデル3、Yの乗り出し価格が440万なのを考えると少し高い。220万も違う。

これはさすがに高い。ただ実用性の高いロングレンジモデルになると、その価格差は縮まる。縮まるが200万弱違うので、やはり日産アリアは高級車。といったところか。

価格で比較するとモデル3はリーフとの比較が妥当。という話になってしまうので…これはかなりテスラのアドバンテージだと思う。

日産アリアの価格帯は、電気自動車を考えなければ、メルセデスだって楽に買えてしまう。

日産というブランド力の問題だが、そのエンブレムをみて、GTRはさておき、高級車!と思う人はあまりいないだろう。数多の高級感ある輸入車を差し置いて同価格のアリアを買えるか?というのは一つのハードルだと思う。

はっきりいって、スペックの割に高すぎる。

も、今後予約注文を開始するとしている。

5.まとめ

日産アリア待ちに待っての登場だが、ノーマル仕様の価格発表を待ちたいところ。
この価格帯だと、リーフが初めて家に出た時を思い出してしまった。ましてや、今はEVというだけでは珍しくもなんともない。え?e-Hondaと比べて?そりゃ、日産アリアが上だと思う。なぜなら、e-Hondaでは、最低限の航続距離さえ満たしていないから。
とはいえ、いくらなんでもこの価格だと、選ぶ余地がありすぎるので、

待ちに待った人の予約が殺到!

その後は、さっぱり売れず。やっぱりトヨタのヤリスなみの普及用EV待たなきゃダメなのか?というガッカリ構図が目に浮かぶ。

日産よ!テスラモデル3と、モデルY乗ってみたか?それより200万高く売る自信はあるか?と、真に問いたい。

テスラモデル3とモデルYはディーラーサポートが❌。造り込みもやや雑!と、デメリットも多い。ただ、そのことに払えるコストは50〜80万くらいではないかな?と思う。航続距離のアドバンテージを踏まえても、価格差は100万くらいに抑えてほしかった。とても残念だ。







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