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アメリカの玄関ドアの不思議(どーでもいい考察ですが...)

アメリカでは大統領選挙に向けて熱い選挙戦が展開されているが。。。
民主党候補のハリス副大統領が、7月に撤退を決めたバイデン大統領から指名を受けた際、メディアに向けて放ったスピーチがクールだった!
"There is work to do in the next 106 days - doors to knock on, phones to ring, and an election to win!”

シンプルな構文なのに何てパワフルなんでしょう!
使われている文法は、中2レベルの『to+動詞の原形』、いわゆる『不定詞』(日本人的には、中でも形容詞用法ですね~)
直訳すると「次の106日でやるべき仕事がある。ノックすべきドア、鳴らすべき電話、勝利すべき選挙」。
つまり、「これからの106日でやることはたくさんあるわよ~。個別訪問して、電話をかけて、そして選挙ではもちろん勝利するのよ!」
みたいなニュアンス(自己流意訳ですが)かな。
当然だが、問題集の不定詞センテンスよりずっと言葉が生きているなぁ~、と感動。

……が!今回のトピックは大統領選挙ではなく、"doors to knock"のパート。これは決して比喩表現ではなく、アメリカの一戸建てでは、訪問者がよくドアをノックしているシーンがドラマや映画で見られて、いつも不思議に思うのだ。

銃社会で、治安的にも決して安全とは言えないアメリカで、どうして玄関のドアはあんなにノックできるようなモロい造りで、ちゃっちくて(失礼!)無防備なんだろう。日本で言えば勝手口(いや、日本の勝手口のドアの方が頑丈かも)のようなイメージだ。

ニュース報道などで目にする、選挙運動のスタッフのdoors-to-doors(戸別訪問)の様子でも、1軒1軒ドアをノックしては、顔をのぞかせた家人と入り口で話し込んでいたりする風景が映し出される。
日本ならきっと、インターホンをピンポーン!で、家によってはスピーカー越しでの受け答えだけで終了、なんだろうなぁ。
「選挙のお願いに来ました」「結構です!」みたいな。。。

海外ドラマや映画の事件ものでも、刑事たちは無防備なドアをノックして聴き込みして回る。
警察バッジを掲げる刑事たちを、いかつい表情でにらみ返す容疑者が顔をのぞかせる玄関ドアも、やっぱりお粗末。
一人暮らしの女性の家も、あのドアでは守られている感がなくて心もとないなぁ。あれじゃあ、悪党も簡単に侵入できるし、実際パニック映画とかでは、敵は難なく玄関のロックを打ち破るではないか。

そして、海外ドラマや映画でよくあるお決まりのシーン。
銃を構えたFBI捜査官や警察官が、息を合わせて、せーの!でドアをけ破って、「FBI〜!!」と叫びながら突入するあれ。
屈強な男たちとは言え、1~2人の生身の人間の生足だけで蹴り壊されるような玄関ドアって….どんだけ頼りないの。
日本の家屋の頑丈な造りの玄関ドアでは、絶対に成立しないシーンだよなぁ、と毎回思う。どれだけ鍛え上げた特殊部隊でもムリだろう。
秒で足を痛めるのがオチだ、きっと。

映画『ホームアローン3』では、主演の留守番の男の子が、近所の家に押し入っている泥棒を目撃、2度に渡り警察に電話をしてパトカーが出動。警官が銃を構えてドアをけ破って突入するシーンが描かれていた。
泥棒は2度とも逃げおおせて、男の子は嘘つき呼ばわりされ、親には、け破られた2軒分のドアの弁償だけが後に残る、というやるせないシーンだったが。。。

そうか!もしかしたら、FBI捜査官や警官が突入しやすいように、玄関ドアはあえてモロくお粗末な造りにすること、と国が基準を定めているのかもしれない、と自分なりに結論付けてほくそ笑んでいる。。。

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