マネーの虎の南原社長に、経営者の実際の悩みをぶつけてみた!
皆さんこんにちは、オンリーストーリーの平野です。
こちらの記事は、僕がやっているポッドキャスト『オンリーストーリー平野の#シャチョウラ 〜ここでしか聞けない社長の裏側〜』 の内容を文字起こしして作っています!
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今回は・・・
第7回「マネーの虎の南原社長に、経営者の実際の悩みをぶつけてみた!」の内容についてです!
今日のテーマ
今回はですね、私個人の話ではなく、私が決済者マッチングをする中で本当に色々な経営者の方とお会いするので、今日は実際に世の中の経営者様との対談の音声を流させていただければと思っております。
今回、私が対談・お話をさせていただいたのが・・・
LUFTホールディングスの南原竜樹社長です。
今回ですね、そんな南原さんに、世の中の経営者が日々経営をする中で抱えられている、色々な経営の悩み・課題というのを直接ぶつけさせていただきました!
経営の酸いも甘いも知っている南原社長だからこそ答えられる、すごく学びのある回になったなと思っていますので、ぜひ聞いていただければと思います!
対談スタート!
平野:では、よろしくお願いします!
南原さん:はい!
平野:本日は、マネーの虎でも大変有名で、弊社も以前からお世話になっている南原さんに、大変お忙しい中お時間をとっていただきまして、実際に経営者の方から僕たちが事前に集めた「経営に関する問い・質問」を直接上げさせていただいて。
南原さん:なるほど!
平野:それで、実際に南原さんから世の中の悩める経営者の方の質問に答えていただこうと思いますので、本日はよろしくお願いします。
南原さん:僕はですね、経営歴でいうと42年かな。随分長いな。32年ってことにしとこうか(笑)
平野:あはは。自分はちょうど32歳ですので(笑)
南原さん:じゃあ32年くらいで(笑)ま、そんなことを言いながらですね。名刺交換した人も7万人、8万人とか。もう途中の5万人から数えるのをやめたんですね。そういった人とたくさん知り合えたりね。
経営経験でいうと、多い時には夜陰が5000人だったりとか。企業投資は世界中をですね、地球儀の上をバッタのように飛び跳ねているみたいな。そんなイメージで海外で仕事していたりとか、たくさんの経験をさせていただいたので、若干ですね、その経験が皆さんのお役に立てることもある。ただですね、時代も変わっているし、最近で言うと、僕がChatGPTに内容証明を書かせて相手に送ったら見事に振り込んでもらえたとかですね!そんな時代が来てるので、必ずしも役に立てるとは限らないし。
あとですね、抽象的な質問が多いですね。
平野:抽象的な質問・・・?
南原さん:そうすると、相手の経営してる会社の情報がないままに抽象的な質問に答えられるのは、僕は細木数子さんしかいないと思う(笑)
平野:ははは
南原さん:ありがとう、今日は受けてくれて(笑)
でもこれも真実だと思います。
平野:状況も違いますもんね。
南原さん:そうそう。そういうことで、今日は頑張って答えていきますので、ぜひよろしくお願いします。
平野:よろしくお願いいたします。では早速、質問していければと思うのですけれど、今回もいくつか質問がある中で、どの質問から行こうかなと思ったんですけれど・・・。ちょっとあえて、ここから行かせていただければと思うのが、「今までで1番のハードシングス・大変だったところの経営に関するエピソードや実体験を知りたいです」という質問です。ここを南原さんに聞きたいと思ってます!
Q1.「南原社長にとっての1番のハードシングスとは?」
南原さん:それだけで90分くらいかかるよ(笑)
平野:そうですよね!(笑)
南原さん:というのは、僕は結構、事業をしながらですね、カジノロワイヤルの「007」に全額ビットしていくみたいなところがあってね。結構、僕のことをよく知っている友達が、「お前を見てると24を見てるみたいだ」と。ジャックバウアーが毎週毎週ピンチに陥るじゃないですか。
平野:そうですね、はい。
南原さん:「お前を見てるとジャックバウアーを想像する」と。逆にいえば、ジャックバウワーみたいに飛び込んでいくところもあってですね。
平野:うん。
南原さん:僕が顧問をしている会社で、昔、ちょっと役員でお手伝いをしていた会社が、タイで大きなトラブルがあったんですね。
平野:はい。
南原さん:で、そのトラブルの時に、僕はタイの警察に交渉に行って。それはまるで本当に映画を見ているようだと。下手すれば僕もタイで警察に捕まってしまうかもしれないし、本当に命懸けに近いようなこともあればですね。つい最近ですと、レンタカー会社を売った代金の6億円を取りっぱぐれたりですとかね。それくらいは大したことなくてですね。そんな話が色々あるし。
南原さん:ローバーが倒産した時にですね、直損20億出したんですね。連鎖倒産するんじゃないかとか、人のせいで20億損したっていうので「大丈夫ですか?」とかね。
南原さん:まあ、もっと言えばですね。創業して1番最初にですね。アストンマートンって有名な車ありますよね。
平野:はい。
南原さん:あの車の日本のインポーターをやっていた立派な会社に、なんと、700万円の不渡り小切手をもらってですね。
平野:不渡り小切手ですか・・・
南原さん:当時の僕の全財産が400万くらいしかなかったうちの700万円の不渡り小切手ですから、相当なダメージを受けたんですね。
平野:そうですね・・・🥺
南原さん:ハードシングス、、、それがどれなのか、もう自分でもわからないくらい。世の中的に言うと、ローバーで直損20億食らった時に、自分が成功した事業にピリオドを打たざるを得なかったんですね。
平野:はい。
南原さん:元々1人で始めて、売り上げがどんどん大きくなって、日本一のアルファロメオのディーラーを我々の傘下に納めて、それからローバー・ロータス・TVRっていうイギリスの3つの自動車メーカーの日本の総代理店になって。先日亡くなったクイーンに呼ばれてバッキンガム宮殿まで招待されたという。
平野:へぇ・・・😯(しみじみ)
南原さん:そこがですね、ある日突然、人生ゲームが振り出しに戻るみたいになったと。これってちょっとなかなか厳しくない?っていう。
平野:そうですね、いや、絶対そう思います。
南原さん:ま、今でお話しすると笑い話みたいなもんで。そのあとは、お陰様でまた売り上げも社員数も増えて、最大ピークでいうと社員5000人くらいまでなんとかなって。
平野:そうなんですか😌(しみじみ)
南原さん:結論言うと、そうだな......。ローバーが潰れた時に、人生ゲームが一旦振り出しに戻った。そこかな。
平野:ちょっとそこに基づく質問で、ぜひ深掘りさせていただければと思うんですけれども。今、ベンチャーとかも「冬の時代」と呼ばれていたりですとか、コロナ等あった中で、経済力・経営の不安定な中で、経営者の方でちょっと経営難な状態だったり、ちょっとうまく行かないなって時に「どうメンタルを保っているのか」という質問が来ていまして。
Q2. 「経営者として、いかにメンタルを保ってきたのか?」
南原さん:これはやっぱり、人それぞれだと思うんだよね。世の中って、安定的な経営を目指している人、例えば「1店舗でじゅうぶん儲かっているからそれでいいんだ」と2店舗目を出さない、こういう人って必ずいるんですよ。
平野:そうですね。
南原さん:でも、永遠に商売をしている人がいてですね。僕の友達でいうと、いまだにその1店舗の自動車屋さんをまだずっとやってますよ。ま、そういった人たちが、例えば、その店舗が無くなった時のメンタルの落ち方ですとかね。
平野:はい。
南原さん:僕なんかも拡大志向なんで、どんどん店舗出すっていう形で拡大していく。僕は、絶えず勝負をかけているので、どっちかっていうとギャンブラーなんですよね。
平野:うーん🤔(しみじみ)
南原さん:ビジネスはギャンブルじゃないんですけど、でもどこかで少し勝負をかけていくタイミングがあって。僕はその中で、負ける数よりも勝ちの数が多ければ、それでトータルは勝てるんだと。そんなことを言ってるんで、僕の場合は負けてもまた次に勝てる。
南原さん:ところがですね、周りの人によると、「お前は根拠のない自信に満ち溢れすぎだ」と。ローバーが潰れて直損20億食らって、銀行から30億の返済を迫られて、ポケットに50円しかなくなって...。それでまた勝てるって思うのは、キチガイしかいないと(笑)
平野:ははは、、、たまらんっすね🤣(笑)
南原さん:でもまぁ、ある意味自分に自信を持って勝てると思っている。ちょっと話はズレるかもしれないけど、ハナから勝てると思ってない人は絶対に勝てないです。僕の友達が最近、お金持ちになれるっていう本を出したんですね。でもそこに書いてあることは、「お金持ちになれると思わないとなれない」。たしかにそうだなと。なれないと思ってはなから諦めている人が世の中多すぎるじゃない。もちろん、人によって違うんでね、メンタルの持ち方とかは。
平野:はい。
南原さん:割と楽天的な人と、もうちょっと安定的というか、ネガティブなことをいつも考えている人とで違うので、僕の結論が皆さんに正しいとは思わないですけど、あくまで南原竜樹は「根拠のない自信に満ち溢れていて、絶えず自分は勝てる」と思っていて、たまに精神的にタフだというか。精神をどっかにおき忘れてきている。だから結構タフなんですよ。
平野:ちょっと深ぼらせていただければと思うんですけど、やっぱり結構落ち込んだものなんですか?それとも、意外とすぐ切り替えられたんですか?南原さんがすごい落ち込んでいるイメージがあんまり沸かなかったりするので・・・。
南原さん:ローバーが潰れた瞬間は、まずメールをもらって、友達から聞いたんですよね。山一證券が倒産した時に社員が会社に行ったら張り紙がしてあった、そんなような状態なんで。え?倒産?そんなのないでしょ、みたいな。ただ、自動車メーカーって普通潰れないんですよ。
平野:うん。
南原さん:例えば、日産のカルロス・ゴーンっていう社長さんがお金を持って逃げたと。でもあれば実を言うと、カルロス・ゴーンがきて、日産は復活したんですよ。元々ルノーの子会社だったんですね。その前に本当は潰れてる会社だったんです。それをゴーンという社長がルノーから派遣されてV字回復で復活した。何千億か何兆円か儲かった。そこでゴーンが何億円かを持って行ったので、僕的にはそれぐらい仕方ないんじゃないかと思うんだけど、これはいろんな意見があるんでね。
平野:はい。
南原さん:ゴーンさんはいなくなって。ルノーが日産を買収したのと同じように、ジャガーっていう会社をインドのタタ自動車が買収したり、ボルボという会社を中国のジーリーっていう会社が買収したりと。なので、ローバーっていう会社も買収されるだろうと。大方その予想があって、僕らはそれを期待していたんだけど、今世紀始まって以来の資本の移転に失敗して、本当の意味の「会社がなくなってしまう」と。それで直損20億出すと。
南原さん:でも、最初のメールが来た時点では、まだよくわからないんですよね。ちょっと不安。たまたま4日後にイギリスに行く予定が組んである。で、聞いたら、「うちの会社は倒産したらしいよ」と。どうなるんだろう?と、本当に倒産しました。これから車の提供できなそうです。買い手もなくなっちゃいました。
南原さん:じゃあ、会社でやることは何?っていうと、今までは右肩上がりの事業計画を立てているわけです。優秀な社員と打ち合わせをして、それをどうやれば実行できるんだと検証して。ところが、そこから何をやるんだというと、今度は、いかに右肩下がりで会社を倒産させずに借金30億を払い切ってソフトランディングさせるかと。
平野:地獄だ・・・🥶(小声)
南原さん:それを計画しなくちゃいけなくて。本来なら、飛行機でいうと空港が2キロ先にあります。今ある燃料は1.5キロしか飛べません。絶対にランディングできませんよね。そこをいかに伸ばすかと。
平野:はい。
南原さん:そういったことをですね、社内でものすごい勢いでやり始めたんで、悪いことを考えてるよりもやらなきゃいけないことの方が多くて、落ち込む暇がなかったというのが事実です。
平野:たしかに。ありがとうございます。今の部分と少し関連する質問があるんですけど、自社の資金繰りに懸念が出てきている経営者の方ってすごい多いと思っていて。その時の考え方だったり、融資でどんどん調達できるようにしようとか、コストカットを進めていくとか、エクイティの調達を進めていくとか、いろんな選択肢があると思うのですが、その時の心構えや手法について、南原さんの思うところがあればお伺いしたいです。
Q3.「ぶっちゃけ自社の資金繰りについて・・・」
南原さん:資金調達だけど、前向きな資金調達と後ろ向きの資金調達があって。世の中、事業がうまくいっている時には第三者割当てやっていたり、銀行にローンといってもかなり優遇されたローンを組んだりとか、社債を発行させてもらったりとか。過去にそういった経験はかなりあって、今も顧問先にそういうアドバイスをしたりお手伝いをしてるんです。
平野:ふむふむ🤔
南原さん:でも、今の質問をちょっと振り返ってみると、どちらかというと、困った時には実際はなかなかできないんですよ。銀行さんは「雨降れば傘外す」って世間では言われてるけど。それでみんな銀行悪いぞっていうけど、自分だって、お金に困って返してもらえないようなやつに金貸す?
平野:なかなか難しいですよね。
南原さん:貸さないよね。僕もたまに金貸してくれってヤツが来るけど、昔お世話になった人だと「あげる」って言ってるんですね。「100万とかあげるからこれでなんとかしなさい」と。
平野:うんうん
南原さん:この間、顧問先でも「50万あげる」って言ったけど、でもまぁ、返ってこないけど。貸したお金も、所詮銀行から借りれなくて、僕らまで借りに来るってことは、大体返ってこないから。たくさんの金額を貸して返ってくると思うという無用な期待感を持っちゃいけないんですよ。
平野:うん、うんうん
南原さん:大体まぁ、資金繰りに困ると、もちろん銀行は貸さないよね。話をあっちこっちに持っていくと。で、そうすると持ってこられた方も、たまたま何か頼まれた都合とかですね、金利に目が眩んで出すけど、それも所詮は返ってこないんだよね。僕がそういう人たちに「そのお金どうするの?」って聞くとですね、「支払いに回す」っていうんですよ。
平野:あぁ〜......😦
南原さん:いや、支払いに回すって言って、俺からお金を借りて支払い回すくらいだったら、支払いところで待ってもらいなさいと。今までずっとやってきたとこに事情を説明して待ってもらって、なんとかそういう人たちの協力を得るしかないでしょ?
平野:はい
南原さん:金融機関から協力を得て、今までと同じことをやってたんでは所詮払えませんよっていうのが、僕の困った時の資金調達に対する、ほぼ99%のアドバイスだね。
平野:その支払いを待ってもらって、そのお金でどういう場所に投資したかが気になる人もいるかなと思ったんですけれど……。
南原さん:支払いを待っている状況で投資なんかできないよね。それは投資じゃなくて削減ですよ、削減。この間もあったケースだけど、コロナで雇い止めをして大量の赤字をくらいました、お金が回らなくなりましたと。これは先にやるべきことは支払いを止めること。つまり、リストラするとか、所詮タダで働いてもらうような社員の給料の遅配になって、最後まで引っ張って給料が払えないよりは、早めにリストラして新しい職場を探してもらった方がいいし。取引も今までは大きな取引をしていたけど、赤字部門だったら一気に縮小するとかね。
平野:うーん😮(しみじみ)
南原さん:取引も今までは大きな取引をしていたけど、赤字部門だったら一気に縮小するとかね。そこを減らしてからじゃないと、所詮新しいお金を入れても赤字体質だし。まぁ、無理なことをやれとは言えないな。どっちかというと削減だね。
平野:ありがとうございます。今、お金の話を聞かせていただいた中で、人の話も出てきたので、そこに関しても聞ければと思うのですが。経営者からの質問でも、経営が難しい時のシチュエーションの中で、組織にとっても難しいケースかもしれないし、組織に対しての不満だったりが多い社員がいたときに対応をどうしますか?という質問が来ていました。
Q4. 「組織への不満が多い社員への対応ってどうするの?」
南原さん:これに関しては、うちは優しい会社なんだよね。秘書さんがホテルを取り間違えてもあんまり怒らないし。僕の意見としては、経営者が社員に求められているものって、社員が働ける土俵をきちんと用意したり、環境を整えたり、そこにミスマッチがあるから社員の不満もあるし、経営者の不満もある。そこに過大な期待をしたりとかですね。その過大な期待の給料を払ってる社員を採用してんのかと。
平野:はい、はい
南原さん:例えば、そんなに高くない社員を採用して、「IT系の技術の話お前できるだろ?」ってやっぱりできないですよ。給与の高い社員を雇っていけば、簡単なシステムを自分で組めますよとか、そんなことにもなるし。ところが経営者のミスマッチで期待はでかい、この仕事もあの仕事も任せる、もちろん時間内にできない、ただ残業代が発生する。こんなことじゃ労基に違反しちゃうとかね。
平野:はい
南原さん:でもちゃんとした器にあったところですごく活躍できる土俵を用意してあげればいい。話すのが不得意な人に話す仕事をしてもらっても無理なんですよ。教育するからとか、話し方教室に行ってこいとかですね。長所を伸ばすようなことを会社の中で考えて、その人の長所を伸ばす仕事を与えてあげればストレスは無くなるし、雇う方にもストレスは無くなる。
平野:はいはい
南原さん:わかりやすくいうと、僕が車屋さんをやっていた頃って、車好きなやつなっ仮なんですよ。車が好きすぎるやつばっかりで。デファレンシャルギアのプライマリーがどーのこーのとか、ウィッシュボーンのストラップがどーのこーのとか。そんな話をしても誰にもわからんぞみたいな(笑)そういったことを好きな社員が集まってました。
平野:はい
南原さん:そうすると、僕としては、そういう土俵を用意してますよ、みんなは長所を生かしてます。さっきの簡単な車の部品の名前なんかちっともわからんよね?
平野:全くわからなかったです😵
南原さん:でも彼らは教えなくても知ってるんですよ。好きで車雑誌を一生懸命読んでます。大好きなものがあれば、お金を出して自分で雑誌買って読むじゃないですか。
平野:そうですね。
南原さん:そうだよね。好きなものあったら買うよね。でも嫌いなものをわざわざ自分で買って勉強して役立てようとあんまり思わないじゃないですか。だから僕の言葉で言うと、土俵を用意してきちんとマッチさせていけば、より長所が伸びていって、会社にのために器用をしてくれると。
平野:土俵と、長所進展ってところは改めて大切だなと言うのと、実体験をもとにお話ししていただけるとわかりやすいですね。本当にありがとうございます。
平野:あと1・2個だけ質問だせていただければと思います。組織周りのところで、社員数5000人と言うお話もあった中で、組織のマネジメントとか、幹部の育成や採用についての相談が多くありまして。中でも特に、「権限移譲」ですね。以上する時に、口出しをせずに任せ切るのか、適宜テコ入れをするのかとか、経営者さんの中でも判断や流派が分かれるところでして。
Q.5 「権限移譲ってどうしてる?」
南原さん:それはね、経営者さんのカラーだと思うんだけど。あとは会社規模にもよる。僕がよく言うのは、30人くらいの会社って、権限移譲してるフリしてても全くしてないですよ。例えば30人以下の会社で、部長さんに権限があるわけですよね。その部長の決裁権限の中で、このモニターを勝手に部長さんが買うと、社長は「なんだ黙って買って」とか言うじゃないですか。
平野:はい
南原さん:もっと会社が大きくなるとそれは変わってくる。でも、それってわざと変えないと、会社って大きくならない。僕が言うには、30人までは社長が全部、千手観音のように手を振らなきゃいけない。全員に対して権限移譲してるフリしてだけでいいんですよ。
平野:あ〜なるほど!😲
南原さん:もうフリだけ!例えば、通信会社さんがFAXを売りに来て、部長さんといくら商談をしても、最後は社長の「俺の知り合いがFAX屋だからこっちで買うぞ」で終わりなんですよ。それが実際なんです。
平野:はい
南原さん:でも僕の会社で、ある日会社に帰ったらめちゃ大きい複合機が置いてあるんですよ。「これ何?」って言ったら、ホチキスして小冊子になって出てくるんですよ。
平野:はいはい
南原さん:でもあれ、当時は1000万はしなかったと思うけど800万くらいする。この機械、うわすっげぇなと思ってやってみたら、パンパンパンって本が出てきて。「すげぇ、誰が買ったの?」って僕が聞いたんです。そしたら、部長が買いましたと。部長がほんの30秒くらいで経緯を説明して、「なるほど、ありがとね」と。その時ある意味、俺はこれで勝ったなと思ったんです。
平野:勝った・・・?
南原さん:つまり、そこまで権限移譲ができてるってことです。
平野:あ〜〜〜はいはい!
南原さん:でも世の中の経営者は権限移譲してるフリをずっと続けすぎると、自分の手が回らなくなって、それ以上の大きな組織にはならないです。でも権限移譲に対してのさっきの質問でいうと、失敗をビビって自分が口出しをして手を出すと、所詮は権限移譲にならないんですよね。組織を大きくしていく過程で権限移譲をしていこうと思ったら、多少失敗しても「しょうがないよね」みたいに思って、ちゃんと続けていけば。すぐにはならないけど、まぁ、2年くらい続ければ、ある日会社に帰ったらでっかい複合機があって、「これ誰が勝ったの?」ってそれを言ったら、あなたは勝ったと思ってください。
平野:あははは(笑)そこに対して、「勝った」という捉え方は斬新ですし、確かに!って思いますね。ありがとうございます。
平野:では、最後の質問なのですが。今回、僕たちは「ナレッジバンド」という経営者向けのシェアリングサービスをご紹介させていただきましたが、ここまでの質問も経営者さんに投げかけて、いろんな回答や見解が集まるものを作ろうと思っています。南原さんが思う、経営者の悩みや情報・実状の意見とか見解を知ることの意味や意義があれば教えてください。
Q.6 「経営者の情報や実状、意見や見解を知ることの意味とは?」
南原さん:僕は、抽象的なことのナレッジ共有は難しいと思います。
例えば、「このタイミングで助成金を申請したいけどどんな方法がある?」とか、世の中ってその時々にアンテナの高い人と低い人とがいるんですよ。今、東京都で太陽光発電と電池を組み合わせると、だいたい半分くらい補助金がおりるんです。
平野:知らなかったです😯
南原さん:知らないでしょ?でもそれを知ってる人たちはガツガツと商売を始めてるんですね。これって、決まったパイをみんなで食べ尽くしたらもう無くなっちゃう商売なので、スピード感が大切じゃないですか。
平野:そうですね。
南原さん:例えば、住宅屋さんとか、施工業者さんとか色んなところと情報交換してマッチすると、一気にそのビジネスが加速して、あっという間に大きな成果があげられるんですよ。そういうことはできるかなと思うけど。
平野:ありがとうございます。その辺りの話を中心に、実際の経営者からの質問を、南原さんに机上の空論ではなく、これまで長年にわたって最前線の経営をされてきた実体験がベースのお話だったので、僕自身がめちゃめちゃ楽しいし、学びになったのですごくいいなと思いました。
南原さん:なるほどね。
平野:あと僕が感じたのが、すごい経験があったりすると、「これが絶対正しいぞ」ってところの目線とかが強くなってしまうかなと思うんですけど、個社ごとに状況が違ったりするからという柔軟さだったり、ChatGPTとかの最新のところに対してのキャッチアップ力だったりのブレンドがすごいです。
南原さん:意外に僕は、今もブレンダーっていう3Dソフトを使ったりChatGPTとかを使って、若い顧問先のお兄さんたちに教えてますからね!
平野:南原さんが教える側に・・・!
南原さん:そうそう。
平野:その辺りの振り幅がすごい魅力だなっていうのを、勝手ながらに感じさせていただきました。今度は、南原さんに僕たちのことを聞いていただく企画も出させていただきますので、ぜひそちらも聞いていただければと思います。
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それでは、8回目の記事もお楽しみに・・・!!