コンテスト出る。大賞取った。MVを作る。作った。
長かったですがついに出ました
この記事ではコンテスト参加からフルバージョン投稿までのあれこれを話したいです。
製作秘話っていうより僕の嘆きです。
コンテスト参加
10か月ほど前になります。このコンテストに参加しました。
参加した理由は神椿さんの曲をよく聞いていたのと、「by Guiano」の文字を見て行くしかねぇ!と
Guianoさんの「風」って曲が大好きなんです。
↑良すぎて死にました
ともかく。参加はいいにしてもこちとら一般CGアニメーター大学生。昨今のMVにバチバチに決まったイラストやシェイプ等のモーショングラフィックスなどはにわか中のにわかであり、「フル3Dアニメーション」しか択は無かったわけです。
そして期間はなんと一ヶ月!もしやるのなら相当な修羅の道になることはmv制作経験ほぼ皆無でも分かりました。
おそらく大学生活やらバイト諸々を犠牲にしなければなるまいと悩みに悩み抜いた結果・・・・
やる
もう戻れませんね。さっそくモデリングから入ります。
仕様ソフトはblender。アニメーションもそうです。
いつものシンプルなセルルックですね。テクスチャ等はほぼ使わずメッシュのマテリアルの色で色を付けてます。
で、ぶっちゃけ構成とかじっくり考える余裕もなかったんですね。だからまずはドロップの部分の映像がつぎはぎになってるところから作りました。歌詞がない分、自由に作れますから。
こんな感じのをね、撮影はAviutlです。
これを2週間くらいやり続けてドロップの箇所を終わらせまして、残りの部分を年末年始の休みで終わらせる計画でしたが期間が一ヶ月伸びました。救われた・・・延長が発表された日は温泉行って豪遊しました。
たぶん伸びなかったら廃人になるか間に合わなかったかのどっちかだったと思います。
ドロップが終わって歌詞パート。歌詞の解釈はここでは語らず、見た人に委ねます。ただ、一番作ってて楽しかったのはここでした。僕としては無機質な世界の雰囲気と愛を謳う歌詞のギャップが作れたらいいなって思いながら作ってましたが、どうでしょうか。(それでも本当に自由に解釈して頂きたいです。)
それで一番歌詞パートの面白かった理由兼苦しかった理由ですが
これがコンテストであることですね。
総勢約100人ちょいが参加して全員がそれぞれの解釈を持つわけですよ。「こう捉えるのか!」「ここ自分と同じかも!」とかを他の参加者さんの進捗やらを見て感じるのが楽しかったです。その中でも「この解釈が正解だわ・・・」とか思ってしまうものもあって、大賞狙い一択でしたが相当揺らぎましたね。そんな中・・・
大賞獲得!
今でもはっきり覚えています。バイトに向かう前の電車でやけにTwitterの通知がやかましいと思ったらまさかの大賞です。絶対取るって覚悟で挑んでましたけど、いざ取ったとなると実感湧きませんでしたね。その後のバイトで休憩してトイレに入った時初めて実感して泣きました。
新PCを買うための借金もパアで気分はチェンソーマンのデンジくん。
あと自分このPCで全部作ってたんですよ。今じゃ舐めてるとしか思えないけど。
サイズが3DSLLとほぼ同じという伝説のPCです。これで何かを残せたっていうのが本当にうれしくて・・・
ともかく。大賞を取ったということはつまり、MVのフルバージョンの製作を任されたということです。
フルの曲が仕上がるまでは新PCで遊んだり自主製作を組み始めたりで過ごしてましたが、ついにGuianoさんと理芽さんのコメントと共にフルverの曲が。有難いお言葉と共に驚愕の事実が発覚
なんとコンテスト用の動画のサイズが狂っていたのです。
確認してみたら360Pしか無かった。うっそだろ!?
原因は多分スマホで編集やりくりしてちょっと変な感じになっちゃったんだと思います。(movファイルだからとかかな?)例のPCだと重すぎて出来なかったんです。
・・・よく大賞取れたなそんなんで。
フル制作の苦悩
フル版は尺が二分伸びてかなりの長めなMVを作ることになりました。コンテスト版でやりたいことはやり尽くした!なんてことは言えませんのでこちらもなんとか振り絞りました。今度は時間がある程度あったので構成もゆっくり決められました。でも流石にmvに対する経験不足は感じまくりましたね。うまい人だと一番との対比とかうまく繋げられたりするのだろうな・・・とか、僕にはまだ難しかったです。曲調がガラッと変わる部分もあり自分の表現力が足りるかの心配や、「正式にMVを出す」ってことの重圧は思ってたより緊張しました。だって僕がトチッたら曲も台無しじゃないですか。うわああああ吐きそう 表面上じゃ大口叩いてる癖に実際はこのありざまだぁなんて感じで最初しばらくは手つかずでしたが、7月ごろやっとこさ軌道に乗ったと思いきや新PCが破壊、数週間PCを修理に出すことに・・・。
運営さんに泣きつき締め切りを伸ばしてもらいましたがかなり精神にキました。終わったと思った。
曲がかなり揺さぶりに来るので前のよりかは激しめな画にするように尽力しました。PCも変わって性能的に出来ないことがほぼなくなった半面、自分のセンスだけが障害に。コンテスト版のと大まかな物語は変わっていません。その間をどう描くかでした。
完走した感想
間違いなく最も長い時間掛かった作品と言えますね。一つの作品に10ヶ月も向き合ったのは初めてです。コンテストを勝ち取ったこともMVを担当したことも、この10ヶ月で得たものはあまりにも大きい。そして大きすぎる課題も背負いました。自分がプロとして生きる覚悟や必要な技術が学べました。
本当に感謝です。
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