【コラム】価格と付属品とスキルアップ
買い方の記事がこれで何個目?と思いましたよね?
すみません、弓右衛門も同じこと思いました。
この記事は特殊な買い方になるので、一般的とは言えません。
「へ〜、こんな変な買い方する人がいるんだ〜」くらいに思ってください。
最初の価格は以下になります。
購入時に含まれるもの
竹弓を購入した人は経験があると思いますが、購入するといろいろサービスで付いてきますよね。あれって本当にサービスなのでしょうか?
竹弓の価格には何が含まれているのかを確認していきましょう。
竹弓本体・・・当然といえば当然。
籐本体・・・・最低でも3箇所分の籐が必要になります。
籐巻き・・・・籐を巻く手間賃です。飾りをお願いすると加算されることもあります。
握り下・・・・握りの高さを調整するアンコです。厚紙のこともあります。
握り革・・・・1枚巻いてくれることが多いですね。
手間賃・・・・握り革を巻く手間賃です。
弦・・・・・・張り込む時に使ってる弦です。張ってる弦をそのまま貰います。
弓巻き・・・・持ち帰る用です。袋のこともあります。
最低限、これくらいは価格に乗ってると思います。お店で作業していない場合は弓師のところで作業しているので、卸値に反映されているはずです。
サービスだから、って言われると、5箇所巻きや燻の握り革を選んでしまう気持ちも分かります。
弓右衛門(旧)の買い方
弓右衛門(旧)は3箇所巻き&握り革は巻かない、という内容でお願いしていました。
理由を聞くと笑っちゃうかもしれませんが、聞いてください。
3箇所巻きの理由
単純です。5箇所巻きにした時に、年数が経った時に竹弓が日焼けして色のコントラストが分かるのが嫌だからです。
あとは狙いが変わる可能性があるので、矢摺り籐をあとから変えやすくする意図もあります。飾り籐と矢摺り籐の間隔には拘りたいのです。
あとは、、シンプルなほうがカッコいい!!
握り革を巻かない理由
握り革は受け取りますが、巻いてもらうことはしません。
貰う握り革は常用してるものと同じものか、印伝や燻など普段使っていないものにします。
最初は摩擦が少ない握り革を別途購入して巻いています。
理由は竹弓に捻れを極力加えないためです。
慣らしが終わるまでは竹弓に極力捻れを加えたくないため、ふんわり手の内とツルツル握り革でケアしようという作戦です。
弓右衛門(新)の買い方
いろいろ断った結果
握り革は巻いてもらいません。握り下もなしです。
籐も巻いてもらいません。
弓巻きも不要でお断りします。
すると、どうでしょうか?
「もう少し価格をお下げいたしますね」という提案をされるわけです。
意図しない値下げは嬉しいですよね。
最低限、弓に必要なものだけは持って帰って、と別で渡されることはありますが、あって困るものではありませんからね。快く頂戴します。
しかし、絶対にこちらから価格引き下げを目的としてサービスと断ってはいけません。なんか嫌らしい感じがするからです。こう、人として。
不要な理由は?
弓右衛門(新)の新なる理由は、
「慣らしが終わった後に矯正する目的があった」からなのです。
裏反りが平均よりはまだ高かったので、慣らし中も形が変わると予想しました。
弦通りが変わる可能性がありますし、
慣らし後に弓力が落ちた後は狙いが変わって籐を巻き直す可能性もあります。
これらを加味すると、
握り下を付けずに厚い握り革だけにして、
籐は付けずにビニールテープを何重にも巻いて籐替わりにすることが最も効率的なのです。
(自分で籐巻きをするとお店の人よりキレイにはできませんが、そこは練習でなんとかします。)
いかがでしたか?
自身の竹弓を育てるスキルをアップさせることを目的としつつも、
まさかの価格が下がる幸運が訪れるという、一石二鳥なやり方でした。
もう一度言いますが、こちらから価格交渉をすることはしないほうがいいでしょう。いろいろ失うものがあると思います。
本当に価格に乗せずに、善意でサービスしてくれるお店もあります。
さて、このあとはシン・弓右衛門がお送ります。
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