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【弓道教歌】習うより馴れよ

今回は”習うより馴れよ”という内容になります。
”慣れよ”ではなく、”馴れよ”なんですね。
慣れる:経験を重ねて、当たり前のことと思うようになる。
馴れる:動物が人になつく。対人関係で抵抗がなくなること。

あれ?弓道には慣れるが当てはなりそうですが、意味があるのかもしれません。とりあえず読んでいきましょうか。


112 中用秘術弓要集

習ても たんれんせぬは 小車の
    片輪のなきと 心得て射よ

(歌意)
弓道の理論だけ習い覚えても、実際に稽古鍛錬ができていないのは、片輪の無い車のようなもので、何の役にも立たないから、そのことをよく心得て、理論も実技も並行して上達するように努めよ、との意。。

(感想)
まさしく今の状況ですね。教歌と内容を読んで、自分なりの理解をしても、それを稽古に活かせていないです。全くやろうしないよりはマシだと思っていますが。”実際に稽古鍛錬ができていない”とあるので、やろうとしてるだけセーフですよね?
難しいのが竹弓のことです。このnoteを読んで理解はできても、それを実践する弓がない問題に陥ります。まさに片輪です。。。


113 大和

弓の習ひ 心の内に 籠(こめ)置て
     術の手なるゝ 外はあらじな

(歌意)
習うより馴れよいうことを強調した歌である。弓術の理屈を覚えることは、そっと心の中にしまっておいて、先ず実際に弓を持って引くことに馴れるのが一番よい、との意。

(感想)
まずはやってみなさい、とよく耳にします。自身の性格からすると理屈が分からないと納得できないので、無条件で従うことはできないな〜と。
仕事でも、”それやる必要あるんですか?"って思う時があります。たいてい、背景や理由の説明がない時です。
馴れる、が、慣れるであれば、初心者に対する内容とした場合には納得できる解釈ではありますね。

さて、馴れるという文字に当ててることについて考えましょう。
(誤記の可能性を捨てたうえで考えてます。)
慣れるは経験を積んで当たり前になること、とあるので、弓を引くうえではこっちな気がします。
習ったことを頭で考えるよりも、まずはやってみて、身体に覚えさせていく、これが慣れるということだと思うんですよ。
あえて馴れるという漢字を使ったことに意図があるなら、対人関係にしても、教えも自身に馴染んできて、調和がとれた状態をさしてるのではないか?ああ、馴染むという漢字がすっきりします。


以上、”習うより馴れよ”についてでした。
皆さんの感じたことを是非コメントしていってください。

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